このページについて
パレンテシは、アキッレ・カスティリオーニとピオ・マンズーが1971年に発表した照明である。フロスが製造する。天井から吊るケーブルに沿って高さを変えられる。床の錘がケーブルを張る。
このページでは、高さを変えられる機構、設置の条件、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
パレンテシのデザインストーリーについて詳しくはパレンテシ紹介ページをご覧ください。
アキッレ・カスティリオーニの設計思想や経歴について詳しくはアキッレ・カスティリオーニ プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
パレンテシはフロスが製造する。天井から吊るケーブルに沿って高さを変えられる。以下に仕様を記す。
| 正式名称 | パレンテシ |
|---|---|
| 製造ブランド | フロス |
| 寸法 | ケーブルの全長は最大4,000mm。天井高に合わせて調節する。照明の部分は高さ約580mm。床の錘は直径約110mm |
| 重量 | 約5.1kg。床の錘を含む |
| 素材 | 照明の部分は成形した樹脂。曲げた管は金属。ケーブルは被覆した鋼。床の錘は鋳鉄による |
| 光源 | E26口金の電球を用いる。現行の型では電球と調光の部材が付属する |
| 取り付け | 天井に螺子式の掛け具を取り付け、床に錘を置く。壁の差込口から給電する。電気の工事を要さない |
| 光の方向 | 下方を照らす。照明の部分は回転して向きを変えられる |
| 高さの調節 | 曲げた管とケーブルの摩擦で任意の高さに留まる。螺子や留め具を用いない |
| 価格 | フロスは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。仕上げで価格が変わる |
| 収蔵 | MoMA パレンテシ ランプ(1970年) 収蔵番号 449.1987 |
高さを変えられる機構
曲げた管とケーブルの摩擦で任意の高さに留まる。螺子や留め具を用いない。
そのため、軽い力で上下に動かせる。用途に応じて高さを変えられる。
照明の部分は回転して向きを変えられる。下方を照らす。
摩擦で留まる構成のため、経年で留まり方が変わる場合がある。確かめる。
選び分けの目安
- 高さを変えたい場合
- 軽い力で上下に動かせる。実物で確かめられるとよい。
- 光の向きを考える場合
- 照明の部分は回転する。下方を照らす。
- 長く使う前提の場合
- 摩擦で留まる構成にあたる。留まり方を確かめる。
設置の条件
天井に螺子式の掛け具を取り付け、床に錘を置く。ケーブルが張られる。
壁の差込口から給電する。電気の工事を要さない。
ケーブルの全長は最大4,000mm。天井高に合わせて調節する。
床に錘を置く。直径約110mmの範囲を占める。置き場所を確かめる。
選び分けの目安
- 取り付けを考える場合
- 天井に掛け具を取り付ける。下地の有無を確かめる。
- 天井高を確かめる場合
- ケーブルは最大4,000mm。調節できる。
- 置き場所を決める場合
- 床に錘を置く。直径約110mmの範囲を占める。
ライセンスを受けていない製品との違い
本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。
| 比較項目 | 正規品 | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 製造 | フロスによる | 製造元は個々に異なる |
| 高さの調節 | 摩擦で留まる構成による | 公表されない場合がある |
| 床の錘 | 鋳鉄による | 公表されない場合がある |
| 光源 | 電球と調光の部材が付属する | 個々に確認が要る |
| 部品の供給 | 取扱店を通じて相談できる | 個々に異なる |
摩擦で高さを保つ構成のため、管とケーブルの仕様は留まり方に関わる。確認する事項になる。
電気に関わる製品にあたる。日本国内で用いる場合、電気用品の基準に適合するかを取扱店に確認する。
選び分けの目安
- 機構を確かめる場合
- 管とケーブルの仕様が留まり方を決める。実物で確かめられるとよい。
- 安全を確かめる場合
- 電気用品の基準に適合するかを取扱店に確認する。
- 長く使う前提の場合
- 部品の供給を確かめる。ケーブルも含まれる。
同種の照明との比較
照明は設置の方法と光の向きで性格が分かれる。
| 比較項目 | パレンテシ | PH 5(ピーエイチ・ファイブ) | Arcoフロアランプ |
|---|---|---|---|
| 設置 | 天井と床の両方に接する | 天井から吊る | 床に置く |
| 高さの調節 | 任意の高さに変えられる | 光源の高さを調節できる | 取扱店に確認する |
| 光の向き | 下方。回転する | 傘に反射して広がる | 下方 |
| 電気の工事 | 要さない | 引掛シーリングに取り付ける | 要さない |
| 床の占有 | 錘が直径約110mm | 該当しない | 台が床を占める |
選び分けの目安
- 取り付けを考える場合
- 電気の工事を要さない。引掛シーリングを用いる照明とは異なる。
- 高さを変えたい場合
- 任意の高さに変えられる。固定される照明とは条件が異なる。
- 置き場所を確かめる場合
- 床に錘を置く。天井のみで支える照明とは異なる。
使用感と設置条件
光の向き
下方を照らす。照明の部分を回転して向きを変えられる。
調光の部材が付属する。明るさを調節できる。
ケーブルと錘
床の錘がケーブルを張る。重量は約5.1kgで、錘を含む。
錘を動かすとケーブルの位置も変わる。設置後に確かめる。
取り付け
天井に螺子式の掛け具を取り付ける。下地の有無を確かめる。
電気の工事を要さない。壁の差込口から給電する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
樹脂の照明の部分は日光で色が変わる。硬いものが当たると傷が付く。
曲げた管の仕上げは擦れると下地が現れる。上下に動かす箇所にあたる。
ケーブルは繰り返し擦れる。被覆の状態を確かめる。
摩擦で留まる構成のため、経年で留まり方が変わる場合がある。
日常の手入れ
- 照明の部分
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。
- 曲げた管
- 柔らかい布で拭く。上下に動かす箇所の擦れも確かめる。
- ケーブル
- 被覆の状態を定期的に確かめる。電気に関わる箇所にあたる。
- 床の錘
- 鋳鉄による。床との接触も確かめる。
修理と部品
電球の交換は自分で行える。方法は取扱説明書を確認する。
ケーブルや管の交換については、取扱店を通じて相談する。電気に関わる箇所は業者に確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フロスは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
仕上げから選ぶ。取り扱いは時期によって変わる場合がある。納期も確かめる。
実物を確認する
高さを変える操作は、実物で確かめられるとよい。
点灯した状態での光の広がり方も現物で分かる。
中古の流通
製造の時期によって光源の仕様が異なる場合がある。年式を確かめる。
確認箇所は、管の仕上げと擦れ、ケーブルの被覆、高さの留まり方、床の錘である。
購入前チェックリスト
- 天井に掛け具を取り付けること(下地の有無)
- 床に錘を置くこと(直径約110mm)
- 天井高とケーブルの全長(最大4,000mm)
- 壁の差込口の位置
- 電気の工事を要さないこと
- 摩擦で高さが留まる構成であること
- 照明の部分が回転すること
- ケーブルの被覆の定期的な確認
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フロスは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。仕上げで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- フロスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 高さは変えられますか?
- 曲げた管とケーブルの摩擦で任意の高さに留まり、螺子や留め具を用いません。軽い力で上下に動かせます。照明の部分は回転して向きも変えられます。
- 取り付けに工事は必要ですか?
- 電気の工事を要しません。天井に螺子式の掛け具を取り付け床に錘を置き、壁の差込口から給電します。天井の下地の有無はお確かめください。
- 設置に必要な条件を教えてください。
- ケーブルの全長は最大4,000mmで天井高に合わせて調節します。床には直径約110mmの錘を置くため、置き場所と壁の差込口の位置をお確かめください。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(パレンテシ ランプ、1970年、収蔵番号449.1987)。
- 明るさは調節できますか?
- 調光の部材が付属します。現行の型では電球もあわせて付属します。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 照明の部分と曲げた管は柔らかい布で拭き、研磨剤は表面を傷めます。上下に動かす箇所は擦れるため確かめてください。ケーブルは電気に関わる箇所のため被覆の状態を定期的にご確認ください。