このページについて

ネッソは、ジャンカルロ・マッティオーリらが1965年に設計しアルテミデが1967年から製造するテーブルランプである。傘状のシェードとベースが一体の輪郭をなし、内部に4灯の光源を配する。樹脂を射出成形してつくる。

このページでは、正規品の仕様と光源の条件、寸法違いのネッシーノとの選び分け、正規品とライセンスを受けていない製品との差、設置と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

アルテミデはネッソと、小型のネッシーノの2つの寸法を製造している。保証の内容と期間は販売地域・販売店により異なるため、購入時に確認してください。

ネッソとネッシーノ

同じ輪郭で寸法の異なる2つがある。ネッソはシェード直径540×高さ340mm、ネッシーノはこれより小さい。光源の数と規格も異なる。

置き場所の広さと求める明るさから選ぶ。ネッソは直径540mmを占めるため、小さなサイドテーブルでは天板から張り出す。

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

アルテミデは、素材がABS樹脂の射出成形であること、寸法、光源が4灯であること、口金の規格と上限のワット数、イタリアでの製造を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。光源の数は外から確認できる箇所にあたる。4灯を配する構成は、シェード内で光を回すためのものである。

比較項目 正規品(アルテミデ) ライセンスを受けていない製品
素材 ABS樹脂の射出成形(公表) 公表なし
光源の数 4灯(公表) 公表なし
口金と上限 E14×4、各最大25W(欧州仕様、公表) 公表なし
寸法 シェード直径540×高さ340mm(公表) 公表なし
製造国 イタリア(公表) 公表なし
メーカー保証 対象(範囲は販売地域による) 対象外

類似商品・競合との比較

樹脂のシェードを持つテーブルランプは、光源の数と配置によって光の均一さが変わる。

比較項目 ネッソ パンテラ エクリッセ テーブルランプ
光源の数 4灯 1灯 1灯
シェード 樹脂。透過と下方照射を兼ねる 樹脂。面全体が光る 金属。開口の向きを回して変える
光の向き 固定 固定 変えられる
設置に要する直径 540mm 型番による 小さい
2色 複数から選べる 複数から選べる

選び分けの目安

むらの少ない光を求める場合
ネッソは4灯を配するため、1灯の製品よりシェード面の明るさが均一になりやすい。そのぶん電球の数だけ交換の手間がかかる。
照らす向きを変えたい場合
ネッソの光の向きは固定される。向きを変える必要がある場合、開口を回せる方式が該当する。
置き場所が限られる場合
直径540mmを占める。小さなサイドテーブルでは天板から張り出すため、寸法違いのネッシーノが選択肢になる。

使用感と設置条件

光の出方

4灯の光源をシェードの内部に配する。樹脂を透過した光がシェード全体を明るくし、同時に下方へ直接落ちる光が机上を照らす。1灯の製品では光源の近くが明るく縁が暗くなるが、4灯を分けて配することで面の明るさが均一に近づく。

光の向きは固定される。シェードを回す、傾けるといった操作はできない。

設置に要する寸法

シェード直径540×高さ340mm、ベース直径210mm。シェードがベースより大きく張り出すため、置ける面はシェードの直径で決まる。

コードの途中にスイッチがあるため、手の届く位置に来るよう配置する。

電球の交換

4灯すべてを交換することになる。1灯だけ切れた状態では明るさに偏りが出る。交換の際は口金の規格と上限のワット数を確かめる。日本国内向けの仕様は販売店により異なる。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

ABS樹脂は紫外線で劣化し、色が変わる。オレンジは彩度が落ち、白は黄ばむ。直射日光の当たる位置では進みが早い。

光源の熱もシェードの内側から影響する。上限のワット数を超える電球を用いると、変色と変形が早まる。

表面は光沢のある仕上げで、細かい傷が付くと目立つ。

日常の手入れ

ふだん
乾いた柔らかい布で拭く。汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭く。
避けるもの
研磨剤、アルコール、有機溶剤はABS樹脂の表面を傷める。
内側
電球交換の際に埃を払う。シェードの内側に埃が溜まると、透過する光が濁る。

どこで買うか

取扱店の調べ方

アルテミデは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決めるのは寸法(ネッソまたはネッシーノ)と色である。口金の規格も購入時に確認する。

実物を確認する

直径540mmという寸法は、置き場所に対して大きく感じられることがある。点灯時のシェードの明るさも、写真では判断しにくい。展示の有無を取扱店へ確認するとよい。

中古の流通

1967年以降の個体が流通している。初期の生産品はガラス繊維で強化したポリエステル樹脂による。相場は年式と状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、樹脂の変色と黄ばみ、シェードの割れとひび、4灯すべてが点くか、ソケットの状態、コードの被覆の劣化である。古い個体では配線の交換が要る場合がある。

購入前チェックリスト

  • 寸法の選択(ネッソ 直径540×高さ340mm/ネッシーノ)
  • 置ける面の直径(シェードがベースより張り出す)
  • 口金の規格(販売店により異なる)
  • 電球4個の用意と交換の手間
  • 上限のワット数(超えると変色と変形が早まる)
  • 光の向きが固定であること
  • 直射日光を避けられる位置か
  • 中古の場合、樹脂の変色と配線の状態

よくある質問

価格はどのくらいですか?
アルテミデは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法と色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
アルテミデの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
ネッソとネッシーノはどちらを選べばよいですか?
同じ輪郭で寸法が異なります。ネッソはシェード直径540×高さ340mmで、ネッシーノはこれより小さくなります。光源の数と規格も異なります。ネッソは直径540mmを占めるため、小さなサイドテーブルでは天板から張り出します。
電球は何個必要ですか?
4灯です。欧州仕様はE14口金で各最大25W、北米仕様はE12口金によります。日本国内向けの口金は販売店により異なるため、購入時にご確認ください。1灯だけ切れた状態では明るさに偏りが出るため、交換の際は全灯を対象にすることになります。
なぜ4灯なのですか?
シェード内で光を回すためです。1灯の製品では光源の近くが明るく縁が暗くなりますが、4灯を分けて配することで面の明るさが均一に近づきます。そのぶん電球の数だけ交換の手間がかかります。
光の向きは変えられますか?
変えられません。シェードを回す、傾けるといった操作はできない構造です。向きを変える必要がある場合は、開口を回せる方式の製品が該当します。
色が変わることはありますか?
あります。ABS樹脂は紫外線で劣化し、オレンジは彩度が落ち、白は黄ばみます。直射日光の当たる位置では進みが早くなります。光源の熱もシェードの内側から影響するため、上限のワット数を超える電球は使わないでください。
手入れはどうすればよいですか?
乾いた柔らかい布で拭きます。汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭いてください。研磨剤、アルコール、有機溶剤はABS樹脂の表面を傷めます。電球交換の際にシェードの内側の埃も払ってください。埃が溜まると透過する光が濁ります。