このページについて
ハンティングチェアは、ボーエ・モーエンセンが1950年に設計し、フレデリシアが製造するラウンジチェアである。オークの無垢材のフレームに、植物タンニンでなめしたサドルレザーの座面と背もたれを金属のバックルで留める。座面の前端は床から30cmと低い。
このページでは、正規品の仕様、革の張りの調節、座り方と設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ボーエ・モーエンセンの設計思想や経歴について詳しくはボーエ・モーエンセン プロフィールページをご覧ください。
ハンティングチェアのデザインストーリーについて詳しくはハンティングチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
以下はフレデリシア公式サイトの製品ページと保証規定による。
| 正式名称 | The Hunting Chair(型番2229) |
|---|---|
| 構成 | 無垢材のフレームと、植物タンニンでなめしたサドルレザーの座面・背もたれ。座面の革は裏に帆布を当てる。座面と背もたれは交換できる |
| 金具 | 金属のバックル。使ううちに革が伸びたら、ストラップを締め直せる |
| 木部 | オークのソープ仕上げ、オイル仕上げ、ライトオイル仕上げ、スモークドオークのオイル仕上げ、ブラックラッカー仕上げの5種類。ソープ・オイル・ライトオイル・スモークドオイルのオークはFSC認証材 |
| 革の色 | ナチュラル、コニャック、ダークブラウン、ブラックの4色 |
| 重量 | 10.5kg |
| 試験規格 | EN 1022:2005、EN 16139:2013(L1) |
| 保証 | 25年の延長保証(2023年1月1日以降の購入品。製造上・構造上の欠陥が対象で、通常使用による摩耗は対象外) |
| 出荷の目安 | 5〜6週間(公式サイトの表示) |
| 参考価格(デンマーク) | 41,380デンマーク・クローネから(付加価値税25%込みの推奨小売価格、2026年10月時点) |
類似商品・競合との比較
革や布を張る椅子は、張りを調節できるかどうかで、伸びたときの対処が変わる。
| 比較項目 | ハンティングチェア | レ・ザルク チェア | リソム ラウンジチェア |
|---|---|---|---|
| 身体を受ける素材 | サドルレザー | 公表なし | コットンのウェビング(ノル) |
| 張りの調節 | バックルで締め直せる | 公表なし | 公表なし |
| フレーム | オークの無垢材 | 公表なし | 木 |
使用感と設置条件
革の張りを調節する
革は使ううちに伸びる。バックルで留めたストラップを締め直せば張りを戻せる。締めすぎると革とバックルの周りに負担がかかる。
座面と背もたれは交換できるため、革が傷んでもフレームはそのまま使える。
座り方
座面の前端が床から30cmと低く、脚を前へ投げ出す姿勢になる。詰め物はなく、革が荷重で沈んで身体を受ける。
座面が低いぶん、立ち上がるときは上体を大きく起こす必要がある。立ち座りが多い場所には向かない。
設置に要する寸法
奥行は870mmあり、低い座面から脚を前に伸ばすため、さらに前方にも空きが要る。背もたれは高くないので、部屋の中ほどに置いても視線を遮りにくい。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
植物タンニンでなめした革は、光と使用によって色が濃くなり、艶が出る。乾燥するとひびが入るため、油分を補う。
オークのソープ仕上げやオイル仕上げは、定期的に手入れを重ねる仕上げである。仕上げによって手入れの方法が異なる。
日常の手入れ
- 革
- 埃を払い、汚れはレザークリーナーで落とす。フレデリシアは年に1〜2回、クリーニングの後にレザークリームを塗ることを勧めている。
- 木部
- ソープ仕上げは専用のソープ、オイル仕上げはオイルで手入れする。フレデリシアの公式サイトに仕上げ別の手入れの案内がある。
- バックル
- 座面が沈むようになったらストラップを締め直す。
保証の対象外
フレデリシアの保証規定では、屋外や多湿の環境に置いた場合、長時間強い直射日光や熱に当てた場合、不適切な手入れや清掃をした場合、通常使用による摩耗は保証の対象外である。請求には購入時のインボイスが必要になる。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フレデリシアは公式サイトに取扱店の検索ページを設けている。東京には完全予約制のショールーム「Fredericia Tokyo Studio」(東京都渋谷区神宮前)がある(2026年10月時点)。
注文の際に決めるのは、木部の仕上げと革の色である。
中古の流通
古い個体も流通している。確認する箇所は、革のひび割れと伸び、バックルとストラップの状態、木部の割れと接合部の緩みである。座面と背もたれは交換できるので、革が傷んでいてもフレームが健全なら補える。
購入前チェックリスト
- 木部の仕上げ(5種類。手入れの方法が変わる)
- 革の色(4色)
- 座面の低さ(前端で30cm)と、立ち座りの頻度
- 前方に脚を伸ばせる空き
- 革の手入れとストラップの締め直しを続けられるか
- 中古の場合、革とバックルの状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フレデリシア公式サイトのデンマーク向け推奨小売価格は41,380デンマーク・クローネからです(付加価値税25%込み、2026年10月時点)。日本での価格は取扱店にお問い合わせください。
- 日本ではどこで購入できますか?
- フレデリシアの公式サイトで取扱店を検索できます。東京には完全予約制のショールーム「Fredericia Tokyo Studio」があります。
- 革が伸びたらどうなりますか?
- 座面と背もたれの革は金属のバックルで留めてあり、伸びたらストラップを締め直して張りを戻せます。締めすぎると革に負担がかかります。
- 革は交換できますか?
- 座面と背もたれは交換できる構造です。革が傷んでもフレームはそのまま使えます。
- 座り心地はどうですか?
- 座面の前端が床から30cmと低く、脚を前へ投げ出す姿勢になります。詰め物はなく、革が荷重で沈んで身体を受けます。立ち上がるときは上体を大きく起こす必要があります。
- 保証はありますか?
- フレデリシアは本製品に25年の延長保証を設けています。2023年1月1日以降の購入品が対象で、製造上・構造上の欠陥を対象とし、通常使用による摩耗は含みません。
- 重さはどのくらいですか?
- フレデリシア公式サイトの表記では10.5kgです。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 革は埃を払い、フレデリシアの案内では年に1〜2回、クリーニングの後にレザークリームを塗ります。木部はソープ仕上げなら専用のソープ、オイル仕上げならオイルで手入れしてください。