グレスホッパ フロアランプは、グレタ・マグヌソン・グロスマンが1947年に発表したフロアランプである。三脚のスタンドが後方へ傾き、細長い円錐形のシェードがその先端に取り付く。名称のグレスホッパはスウェーデン語でバッタを指す。
現在はデンマークのGUBIが復刻生産しており、テーブルランプ版とペンダント版も供給されている。
特徴・コンセプト
この照明の性格を決めているのは、三脚が垂直に立たず後ろへ傾いている点にある。脚の傾きによって重心が後方へ移り、前へ突き出したシェードとの間で釣り合いが取られる。静止した器具でありながら、前方へ身を乗り出しているような姿勢が生まれる。
シェードは細長い円錐形で、真鍮の可動ジョイントを介してスタンドに取り付く。回転と傾斜が可能なため、光を必要な方向へ向けられる。開口部が絞られているぶん、光が広がりすぎず、視界に入る眩しさも抑えられる。
素材はパウダーコートを施した鋼管と鋼板のシェード、真鍮のスウィヴル、布巻きコード。全高は約1,255mm、幅は約435mm。重量は約2.65kgで、フロアランプとしては軽い部類に入る。この軽さは、読書の位置に合わせて手軽に動かせるという実用面につながっている。
背景
グロスマンはスウェーデンで学んだのち、1940年にアメリカへ渡りロサンゼルスに居を構えた。
グレスホッパはこのロサンゼルス時代に生まれた製品にあたる。
GUBIによる復刻は2011年に始まった。同社はベストライト BL1 テーブルランプも手がけており、いずれも生産の途絶えた設計を現行品として流通させている。
評価
三脚を傾けることで重心が後方へ移り、前へ突き出したシェードと釣り合う。この一点だけで、静止した器具に前傾した姿勢が生まれている。
実務では、ソファ脇やベッドサイドの読書灯として選ばれることが多い。シェードの向きを変えられるため、壁面を照らして間接光として使う運用にも対応する。可動を関節に頼るランプ・グラ N°205やロフトに対し、こちらは一箇所のスウィヴルだけで向きを決める。全高約1,255mmは着座時の目線よりやや高く、シェードを下に向ければ手元を照らし、上に向ければ天井からの反射光が得られる。
グレタ・マグヌソン・グロスマンの設計思想や経歴について詳しくはグレタ・マグヌソン・グロスマンプロフィールページをご覧ください。
グビの歴史や他の製品について詳しくはグビブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | グレタ・マグヌソン・グロスマン / Greta Magnusson Grossman |
|---|---|
| 発表年 | 1947年 |
| ブランド | GUBI(2011年より復刻) |
| カテゴリー | フロアランプ |
| 素材 | パウダーコート鋼(スタンド・シェード)、真鍮(スウィヴル)、布巻きコード |
| サイズ | 高さ 約1,255mm / 幅 約435mm |
| 重量 | 約2.65kg |
| ソケット | E14 |
| シリーズ | グレスホッパ(フロア / テーブル / ペンダント) |