このページについて

FJ パネルシステムは、フィン・ユールが1953年に設計した収納である。ハウス・オブ・フィン・ユールが製造する。壁に取り付けたパネルを起点に、棚板や箱を組み合わせる。パネルの高さは2,000mm。

このページでは、パネルを起点とする構成、壁への取り付け、部材の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

FJパネルシステムは、壁面に取り付けるパネルを基盤として、棚板やキャビネットを自由に配置するモジュラー構成の収納システムである。エレメントベースの構造により、ほぼ無限の組み合わせが可能であり、6種類の定番コンポジション(1A、1B、2A、2B、3A、3B)が用意されているほか、完全なカスタム構成にも対応する。以下に各エレメントの詳細仕様をまとめる。

正式名称 FJ パネルシステム
現行製造ブランド ハウス・オブ・フィン・ユール
パネル素材 5種の樹種の突板、または塗装の仕上げから選ぶ
棚板素材 パネルと同じ選択肢から選ぶ
キャビネット本体素材 4種の樹種の突板から選ぶ
キャビネット引き戸素材 2色の組み合わせ、または木の突板から選ぶ
棚受け 焼き入れしたスチール
パネルの寸法 高さ2,000mm、奥行40mm。幅は780〜800mm。起点となるパネルと、継ぎ足すパネルがある
棚板の寸法 幅780mm、厚さ19mm。奥行は220mm、280mmなど複数から選ぶ
設置 パネルを壁に取り付ける。壁の下地が前提になる
価格 ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。構成と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と AIC が複数点を収蔵している
付属品 正規品であることを示す証明書

パネルを起点とする構成

壁にパネルを取り付け、そこに棚板や箱を組み合わせる。パネルが構成の起点になる。

パネルは高さ2,000mm、奥行40mm、幅780〜800mm。起点となるパネルに、継ぎ足すパネルを横へ並べる。

そのため、設置場所の幅によって並べられるパネルの数が決まる。幅を先に実測する。

棚板は幅780mm。パネルの幅に合わせて設計される。奥行は複数から選ぶ。

選び分けの目安

設置場所の幅から決める場合
パネル1枚が780〜800mm。並べられる数を先に確かめる。
高さを確かめる場合
パネルの高さは2,000mm。天井高との関係を確かめる。
奥行を選ぶ場合
棚板の奥行は複数から選ぶ。収納するものに応じて決める。

壁への取り付け

パネルを壁に取り付ける。床に脚を置く構成ではないため、壁の強度が前提になる。

石膏ボードのみの壁では、固定できない場合がある。下地の位置と種別を先に確かめる。

パネルを複数並べる場合、固定する範囲も広くなる。下地が通っている位置と合うかを確認する。

載せられる重さは壁の状態にも左右される。箱を加える構成では、とくに確認する。

賃貸の住居では、壁に穴を開けられるかを確かめる。撤去した後の補修も考える。

選び分けの目安

設置場所を決める場合
壁の下地の位置と種別を先に確かめる。石膏ボードのみでは固定できない場合がある。
箱を加える場合
載せられる重さは壁の状態にも左右される。取扱店に確認する。
賃貸の住居の場合
壁に穴を開けられるかを確かめる。撤去した後の補修も考える。

部材の選択

パネルと棚板は5種の樹種の突板、または塗装の仕上げから選ぶ。箱の本体は4種の樹種から選ぶ。

箱の引き戸は、2色を組み合わせる仕様と木の突板の仕様がある。木で揃えるか、色を加えるかで見え方が変わる。

部材ごとに素材を変えられる。パネルを木、箱の引き戸を色の付く仕様とする構成も選べる。

受注生産にあたる。後から部材を加えられるかは、取扱店に確認する。

選び分けの目安

木で揃えたい場合
箱の引き戸にも木の突板を選べる。全体が同じ樹種になる。
色を加えたい場合
箱の引き戸に2色を組み合わせる仕様がある。木の部分との対比になる。
後から加えることを想定する場合
受注生産にあたる。対応の可否を取扱店に確認する。

同種の収納との比較

壁に取り付ける収納は、構成の起点と部材の選び方で性格が分かれる。

比較項目 FJ パネルシステム ストリングシステム コンパイル シェルビング
構成の起点 壁に取り付けるパネル 側面のパネル(線材) 8つの決められた構成
主要素材 木の突板または塗装 スチールの線材と棚板 塗装したスチール
壁の面 パネルで覆われる 線材のあいだから見える 棚板のあいだから見える
箱の追加 引き戸の付く箱を加えられる 扉の付く箱を加えられる 該当しない
後からの追加 取扱店に確認する 部材を買い足せる できない

選び分けの目安

壁の面を覆いたい場合
パネルが壁を覆う。線材や棚板のあいだから壁が見える製品とは異なる。
木の質感を求める場合
樹種の突板から選べる。金属を主とする製品とは異なる。
少しずつ揃える場合
受注生産にあたる。部材ごとに買い足せる製品とは条件が異なる。

使用感と設置条件

寸法の考え方

パネルは高さ2,000mm、幅780〜800mm。並べる数によって全体の幅が決まる。

奥行はパネルが40mm、棚板が220mm以上。棚板の奥行が壁からの出を決める。

設置場所の幅と高さを先に実測する。

パネルが壁を覆うこと

パネルが壁の面を覆う。壁の色や仕上げは見えなくなる。

棚板を外しても、パネルは残る。構成を変えても壁の見え方は変わらない。

樹種の選択

5種の樹種の突板から選ぶ。塗装の仕上げもある。

樹種によって色と木目が異なる。経年での変化も分かれる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

木の突板は日光で色が変わる。樹種によって変化の方向が異なる。

突板は接着が弱まると浮く。縁の部分から現れやすい。

塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。棚板を出し入れする箇所で進みやすい。

壁への固定部は荷重がかかり続ける。緩みを定期的に確かめる。

日常の手入れ

木部
乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
塗装の仕上げ
柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
引き戸
溝の埃を取り除く。滑りが悪い場合、無理に動かさない。
固定部
緩みを定期的に確かめる。荷重がかかり続ける箇所にあたる。

部品の交換と追加

部材が破損した場合の交換と、後からの追加については取扱店に確認する。受注生産にあたるため、対応の可否と期間を確かめる。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

受注生産にあたる。構成と仕上げを決めてから製作される。納期を確かめる。

実物を確認する

樹種の色と木目は現物で変わる。塗装の仕上げとの対比も確かめられるとよい。

パネルが壁を覆う様子も、実物で分かる。

設置前の確認

設置場所の幅と高さを実測する。パネル1枚が780〜800mm、高さ2,000mm。

壁の下地の位置と種別も先に確認する。箱を加える構成では、載せられる重さもあわせて確かめる。

購入前チェックリスト

  • 設置場所の幅(パネル1枚が780〜800mm)
  • 天井高との関係(パネルの高さ2,000mm)
  • 壁の下地の位置と種別
  • 賃貸の場合、壁に穴を開けられるか
  • 棚板の奥行(壁からの出を決める)
  • 樹種と仕上げ(パネル・棚板・箱で選べる)
  • 箱を加える場合、載せられる重さ
  • 受注生産の納期

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。構成と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ハウス・オブ・フィン・ユールの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
どのような構成ですか?
壁にパネルを取り付け、そこに棚板や箱を組み合わせます。パネルは高さ2,000mm、奥行40mm、幅780〜800mmで、起点となるパネルに継ぎ足すパネルを横へ並べます。設置場所の幅によって並べられる数が決まります。
どのような壁に取り付けられますか?
壁の強度が前提になります。石膏ボードのみの壁では固定できない場合があるため、下地の位置と種別を先にお確かめください。パネルを複数並べる場合は固定する範囲も広くなります。
どのくらいの重さを載せられますか?
載せられる重さは壁の状態にも左右されます。箱を加える構成ではとくに、取扱店にご確認ください。
素材は選べますか?
パネルと棚板は5種の樹種の突板または塗装の仕上げから、箱の本体は4種の樹種から選べます。箱の引き戸は2色を組み合わせる仕様と木の突板の仕様があり、部材ごとに素材を変えられます。
後から部材を加えられますか?
受注生産にあたるため、対応の可否を取扱店にご確認ください。
手入れはどうすればよいですか?
木部は乾いた柔らかい布で拭き、水分を残さないでください。塗装の仕上げは柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装を削ります。引き戸は溝の埃を取り除いてください。壁への固定部は荷重がかかり続けるため、緩みを定期的にお確かめください。