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ダイヤモンドチェアは、ハリー・ベルトイアが1952年に発表した椅子である。ノルが製造する。溶接した鋼の棒による格子が座面と背もたれを兼ねる。仕上げと座面の組み合わせで屋外にも対応する。

このページでは、格子の座面と座布団、屋外への対応、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ベルトイア ダイヤモンドチェアの正規品は、Knoll(1938年設立、ニューヨーク)が製造する。フレームは1本1本異なる長さのスチールロッドを三次元的に曲げ、ダイヤモンド型に溶接固定して製作される。座面と背もたれが一体となった格子状のワイヤーバスケットと、スレッド(橇)型ベースで構成される。仕上げはポリッシュクローム、サテンクローム、18金メッキ、リルサン(Rilsan®)コーティング(ブラック / ホワイト)から選択可能。リルサン仕上げとビニール製シートパッドの組み合わせは屋外使用にも対応する。スモールダイヤモンドとラージダイヤモンドの2サイズが展開され、シートパッド付き、フルカバー、パッドなしの3構成から選択できる。正規品にはKnollロゴがフレームベースに刻印される。

正式名称 ダイヤモンドチェア。2つの寸法がある
製造ブランド ノル
構造 溶接した鋼の棒による格子。座面と背もたれが一体になる。床に接する部材が付く
枠の仕上げ 複数の仕上げから選ぶ。めっき、金属の被膜、樹脂の被膜がある。格子と台で色を変える仕様も選べる
座面の仕様 3つから選ぶ。座布団を留める仕様、格子全体を覆う仕様、座布団を持たない仕様がある
張地 布、樹脂、革から選ぶ。屋外に対応する素材もある。選べる範囲は取扱店に確認する
サイズ(小さい型) 小さい型は幅850 × 奥行720 × 高さ760mm。座面の高さ約420mm
サイズ(大きい型) 大きい型は幅1,140 × 奥行820 × 高さ710mm。座面の高さ410mm
屋外への対応 樹脂の被膜の仕上げと屋外に対応する張地の組み合わせで屋外に用いられる。他の仕上げは屋内による
収蔵 MoMA アームチェア(1952年) 収蔵番号 551.1953
価格 ノルは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。仕上げと座面の仕様で価格が変わる
正規品の表示 枠に製造元の表示と設計者の署名が記される

格子の座面と座布団

溶接した鋼の棒による格子が座面と背もたれを兼ねる。

座面の仕様は3つから選ぶ。座布団を留める仕様、格子全体を覆う仕様、座布団を持たない仕様による。

座布団を持たない仕様では、格子が身体に直接触れる。座り心地が変わる。

格子の隙間には埃が溜まる。柔らかい刷毛で払うことになる。

選び分けの目安

座り心地で選ぶ場合
座面の仕様を3つから選ぶ。実際に座って確かめられるとよい。
見え方で選ぶ場合
格子全体を覆う仕様では格子が見えなくなる。
手入れの手間を考える場合
格子の隙間に埃が溜まる。刷毛で払うことになる。

屋外への対応

仕上げと張地の組み合わせで屋外に用いられる。

樹脂の被膜の仕上げと、屋外に対応する張地による。他の仕上げは屋内で用いる。

そのため、屋外で用いる場合は仕上げと張地の両方を確かめる。

屋外では汚れが付きやすい。用いた後は拭き取る。

選び分けの目安

屋外で用いる場合
仕上げと張地の両方が対応する組み合わせを選ぶ。
屋内で用いる場合
めっきなど他の仕上げも選べる。
手入れの手間を考える場合
屋外では汚れが付きやすい。用いた後は拭き取る。

ライセンスを受けていない製品との違い

本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。

比較項目 正規品 ライセンスを受けていない製品
製造 ノルによる 製造元は個々に異なる
格子 溶接した鋼の棒による 公表されない場合がある
仕上げ 複数から選ぶ。屋外に対応する仕上げもある 個々に確認が要る
表示 枠に表示と署名が記される 記されない
部品の供給 取扱店を通じて相談できる 個々に異なる

格子が荷重を支える構成のため、棒の太さと溶接の仕様は強度に関わる。確認する事項になる。

選び分けの目安

強度を確かめる場合
棒の太さと溶接の仕様を確認する。格子が荷重を支える構成にあたる。
屋外で用いる場合
仕上げが屋外に対応するかを確認する。
正規品を確かめる場合
枠に表示と署名が記される。

同じ製造元・同種の椅子との比較

椅子は座面の構成と屋外への対応で性格が分かれる。

比較項目 ダイヤモンドチェア ブルノチェア ココナッツチェア
座面 鋼の棒の格子 フォームに張地を張る 樹脂のシェルに張地
座布団 3つの仕様から選ぶ 張地と一体 張地と一体
屋外 対応する組み合わせがある 該当しない 該当しない
座面の高さ 410〜420mm 438〜460mm 約267〜295mm
寸法の選択 2つから選ぶ 2つの型式から選ぶ 製造元による

選び分けの目安

屋外で用いる場合
対応する組み合わせがある。屋内向けの椅子とは条件が異なる。
座り心地で選ぶ場合
座面の仕様を3つから選べる。
手入れの手間を考える場合
格子の隙間に埃が溜まる。張地で覆う椅子とは扱いが分かれる。

使用感と設置条件

2つの寸法

小さい型は幅850mm、大きい型は幅1,140mm。290mm異なる。

座面の高さは410mmと420mmで近い。奥行も720mmと820mmで分かれる。

格子の見え方

格子の隙間から背後が見える。座布団を持たない仕様ではとくに現れる。

枠の仕上げを選ぶ。格子と台で色を変える仕様もある。

床との関係

台が床に接する。床に接する部材が付く。

経年で摩耗する。定期的に確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

めっきの仕上げは湿気の多い環境で曇る。細かい傷も目立つ。

樹脂の被膜の仕上げは擦れると下地が現れる。屋外では日光でも変化する。

張地は日光で色褪せる。屋外に対応する素材でも変化は生じる。

溶接の箇所には荷重がかかる。状態を確かめる。

日常の手入れ

格子
柔らかい布で拭く。隙間の埃は刷毛で払う。
張地
素材に応じて手入れする。方法を取扱店に確認する。
屋外で用いた後
汚れを拭き取る。対応する組み合わせに限る。
床に接する部材
摩耗を定期的に確かめる。

修理と部品

座布団の交換と床に接する部材については、取扱店を通じて相談する。

格子の補修の可否もあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ノルは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

寸法、仕上げ、座面の仕様を決めてから注文する。屋外で用いる場合は組み合わせもあわせて相談する。

実物を確認する

格子の座面の感触は、実際に座って確かめられるとよい。

座面の仕様による見え方の違いも現物で分かる。

中古の流通

製造の時期によって仕上げの選択肢が異なる場合がある。年式を確かめる。

確認箇所は、格子の仕上げと溶接の箇所、張地の状態、床に接する部材、枠の表示である。

購入前チェックリスト

  • 座面の仕様(3つから選ぶ)
  • 座布団を持たない仕様では格子が身体に触れること
  • 格子の隙間に埃が溜まること
  • 屋外で用いる場合、仕上げと張地の両方の対応
  • 寸法の選択(幅850mm/1,140mm)
  • 枠の仕上げ(格子と台で色を変える仕様もある)
  • 床に接する部材の摩耗
  • 枠の表示と署名

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ノルは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。仕上げと座面の仕様で価格が変わります。
どこで購入できますか?
ノルの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
座面はどうなっていますか?
溶接した鋼の棒による格子が座面と背もたれを兼ねます。座面の仕様は座布団を留める仕様、格子全体を覆う仕様、座布団を持たない仕様の3つから選べます。
屋外で使えますか?
樹脂の被膜の仕上げと屋外に対応する張地の組み合わせで用いられます。他の仕上げは屋内で用いるため、仕上げと張地の両方をお確かめください。
設置に必要な寸法を教えてください。
小さい型は幅850×奥行720×高さ760mm、大きい型は幅1,140×奥行820×高さ710mmです。座面の高さは約420mmと410mmで近くなります。
座り心地はどうですか?
座布団を持たない仕様では格子が身体に直接触れます。座布団を留める仕様と格子全体を覆う仕様もあり、座り心地が変わります。実際に座ってお確かめください。
収蔵されている美術館はありますか?
ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(アームチェア、1952年、収蔵番号551.1953)。
手入れはどうすればよいですか?
格子は柔らかい布で拭き、隙間の埃は刷毛で払ってください。張地は素材に応じて手入れし、方法は取扱店にご確認ください。屋外で用いた後は汚れを拭き取ってください。