概要
スカルプテッド・ブロンズ・レリーフ・パネルは、ポール・エヴァンスによる壁面のパネルである。スカルプテッド・ブロンズ技法により、樹脂で造形した表面に金属を吹き付ける。
スカルプテッド・ブロンズ技法
合板またはスチールフレームにエポキシ樹脂を塗布し、硬化前に手作業で造形する。壁面のパネルは荷重を支えないため、家具に用いる場合より厚みを抑えられる。金属板を打ち出して同じ凹凸をつくれば厚みぶんの重量が加わるが、樹脂であれば軽い。壁への取り付けが容易になる。
硬化後はサンドブラストで表面を整え、霧状のブロンズを吹き付ける。ワニスを塗ってトーチで加熱し、研磨して再度ワニスで保護する。工程の詳細はスカルプテッド・ブロンズ・フロント・キャビネットと共通する。
デザイン的特徴
表面には高低差の大きい浮き彫りが施される。壁面の作品は正面から見られることが多いが、凹凸が深ければ照明の角度によって影の出方が変わる。平坦な絵画と異なり、時刻や照明で見え方が動く。
凹凸の位置と深さは手作業で決まるため、一点ごとに異なる。型を用いれば同じ配置が複製されるが、この工程では再現されない。
評価と影響
同じ技法は家具にも用いられる。スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブル(溶接鋼鉄ベース)では立体のベースに、本作では平面に近いパネルに適用されている。荷重を受けるかどうかで、樹脂の厚みと下地の構成が変わる。
4館の公開データでは、スカルプテッド・ブロンズ・レリーフ・パネルの収蔵は確認できていない。
ポール・エヴァンスの設計思想や経歴について詳しくはポール・エヴァンスプロフィールページをご覧ください。
ポール・エヴァンス・スタジオの歴史や他の製品について詳しくはポール・エヴァンス・スタジオブランドページをご覧ください。
基本情報
| 作品名 | スカルプテッド・ブロンズ・レリーフ・パネル |
|---|---|
| 英語名 | Sculpted Bronze Relief Panel |
| デザイナー | ポール・エヴァンス(Paul Evans) |
| 制作年代 | 1960年代半ば以降 |
| 分類 | ウォールレリーフ(壁面彫刻) |
| 技法 | スカルプテッド・ブロンズ(エポキシ樹脂、スチールフレーム、アトマイズドブロンズ仕上げ) |
| 様式 | ブルータリズム、アメリカン・スタジオ・クラフト |
| 制作地 | アメリカ・ペンシルベニア州(ニューホープ/プラムステッドヴィル) |