概要

グリーンチキンは、ハイメ・アジョンが2006年に構想し、2008年に限定版として制作したロッキングチェアである。緑に塗装したファイバーグラスの鶏が揺り椅子の形をとる。2006年、上海のContrasts Galleryでの展覧会のために委嘱された。

特徴・コンセプト

動物の形で揺らす

鶏の身体は流線型に単純化される一方、嘴、鶏冠、尾羽は誇張して残される。輪郭だけで動物と判別できる程度に絞り込んだうえで、ロッカーを取り付けて揺れる機構を与えている。静止した置物でありながら、動きを前提とした形になる。

ファイバーグラスで大きくつくる

高さ121cmという寸法を、木や金属で中実につくれば重量が過大になる。ファイバーグラスは外殻だけで強度を得られるため、大きさに対して軽く仕上がる。実際に人が座って揺らせるのは、この軽さによる。

表面はラッカー塗装で光沢を持ち、光の当たり方で表情が変わる。ベースは金属による。

エピソード

委嘱元の展覧会は、デザインと美術の境界や、機能が創造を制限するかという問いを主題としていた。アジョンは、日常的でありながらデザインの領域で扱われることの少ない鶏の形を選んでいる。

2008年、イタリアのLanulfi Models and Moldsが限定版を制作した。1981年設立の工房で、模型と型の製作を手がける。

2017年から2018年にかけて、ミルウォーキー美術館で開かれたアジョンの個展にも出品された。

評価と影響

量産品ではなく限定版として制作されている。同じく動物の形をとる座具では、イームズ エレファントが量産の側にあり、成り立ちが異なる。

4館の公開データでは、グリーンチキンの収蔵は確認できていない。

基本情報

名称 グリーンチキン / Green Chicken
デザイナー ハイメ・アジョン(Jaime Hayon)
制作 Hayon Studio/Lanulfi Models and Molds
制作年 2006年 構想/2008年 限定版制作
デザインの成立国 スペイン
分類 ロッキングチェア/オブジェ
主要素材 ファイバーグラス(ラッカー塗装)、金属ベース
構造 外殻だけで強度を得るため、大きさに対して軽い
サイズ 高さ121cm × 幅40cm × 奥行100cm
生産形態 限定版
初出 2006年 Contrasts Gallery(上海)

Reference