概要
コルクファミリーは、ジャスパー・モリソンが2004年にヴィトラのために設計したスツールである。コルクのみを素材とし、旋盤で削り出す。塗装を施さない。座具としてもサイドテーブルとしても使える寸法をとる。
特徴・コンセプト
モリソンは、目新しさを目指すのではなく、すでに機能している解決を作り直すという姿勢をとってきた。2006年に深澤直人と開催した展覧会「Super Normal」で示された立場にあたり、同じ設計者によるテーブル81の系統とは異なるが、ナカシマ フリーエッジテーブルのように素材の性質から形を決める方向とは共通する。
コルク樫の樹皮から採取した粒を高圧で凝縮して塊にし、旋盤で削り出す。粒の集合体のため、削った面には粒の断面が現れる。塗装で覆えばこの断面が隠れるが、無塗装なら素材の構造がそのまま見える。粒の分布は一様でないため、個体ごとに表情が異なる。
当初はモデルA・B・Cの3種、のちにD・Eが加わり全5種となった。直径はほぼ共通で、輪郭の曲線だけが異なる。旋盤加工では断面が円形に決まるため、変えられるのは側面の輪郭に限られる。この制約のなかで型が分けられている。
素材:コルクという選択
コルクは軽量で弾力があり、断熱性と防音性を持つ。座具として使えば体温が伝わりにくく、床に置いても音が響きにくい。塗装を施さないため、角は使ううちに丸みを帯びる。
評価と影響
単一の素材だけで構成する点では、イームズ エレファントのような成形樹脂の製品とも共通するが、コルクは削り出しのため型を必要としない。輪郭を変えるだけで種類を増やせる。
4館の公開データでは、コルクファミリーの収蔵は確認できていない。
ジャスパー・モリソンの設計思想や経歴について詳しくはジャスパー・モリソンプロフィールページをご覧ください。
ヴィトラの歴史や他の製品について詳しくはヴィトラブランドページをご覧ください。
基本情報
| 商品名 | コルクファミリー / Cork Family |
|---|---|
| デザイナー | ジャスパー・モリソン(Jasper Morrison) |
| デザイン年 | 2004年(モデルA・B・C)/後年にモデルD・E追加 |
| メーカー | Vitra(ヴィトラ / スイス) |
| カテゴリ | スツール / サイドテーブル |
| 素材 | ソリッドコルク(コルク粒凝縮材)、旋盤加工、無塗装仕上げ |
| サイズ | モデルA・B・C:Ø31 × H33 cm/モデルD・E:Ø31 × H32 cm |
| バリエーション | モデルA/B/C/D/E(各モデルごとに異なるシルエット) |
| カラー | ナチュラルコルク(無塗装・1色展開) |