このページについて

ステアリングホイール クロックは、ジョージ・ネルソンの事務所がハワード・ミラー・クロック・カンパニーのために手がけた壁掛け時計である。外輪から中心へ放射状のスポークが集まり、自動車のハンドルを思わせる。ヴィトラはネルソンの時計を1999年から復刻しているが、この時計は現行の品目に含まれておらず、入手は当時の個体の中古に限られる。

このページでは、現行品がないこと、中古で確かめる箇所、電源、手入れ、入手の経路を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

基本情報:仕様・サイズ・素材

正式名称 Steering Wheel Clock(ステアリングホイール クロック)
当初の製造元 ハワード・ミラー・クロック・カンパニー(アメリカ)
現行の生産 なし。ヴィトラ日本法人の公式オンラインショップのネルソンの時計の品目にも含まれない(2026年10月時点)
入手 当時の個体の中古のみ

現行品がないこと

ネルソンの資料はヴィトラ・デザイン・ミュージアムが所蔵し、ヴィトラは1999年からネルソンの時計を復刻している。ボールクロックやサンバースト クロックはその品目に入っているが、ステアリングホイール クロックは入っていない。新品として売られている同型の時計は、当時のハワード・ミラー製でもヴィトラ製でもない。

当時の個体かどうかは、背面のハワード・ミラーのラベルが手がかりになる。購入前に背面の写真を求める。

電源

当時のハワード・ミラー製の時計には、電源コードでコンセントにつなぐ電気式のものがある。アメリカ向けの電気時計を日本で使う場合は、電圧と周波数(東日本50Hz、西日本60Hz)への適合を確かめる。周波数で時刻を刻む方式の時計は、周波数が違うと正しく進まない。

コードが切断されていたり、電池式のムーブメントに交換されていたりする個体もある。どの状態かを販売者に確認する。

中古で確かめる箇所

箇所 確かめること
機構 動くか。電気式は通電して確かめる。ムーブメントが交換されていないか
コードとプラグ 被覆の傷みや断線、切断されていないか
金属の部分 真鍮の色の変化や腐食、塗装の剥がれ
スポークと外輪 曲がり、欠け、時刻の指標の欠け
背面 製造元のラベル、取り付けの金具の状態

電気式の修理は電気を扱う作業になるため、自分で分解しない。部品の入手は難しいので、対応できる時計修理の業者を先に探しておく。

同種の時計との比較

比較項目 ステアリングホイール サンバースト クロック キンツレ ウォールクロック
入手 当時の個体の中古のみ ヴィトラの現行品(単3電池1本のクオーツ) 各製品ページを参照

同じネルソンのデザインで新品を求めるなら、ヴィトラが復刻している時計から選ぶことになる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

真鍮は空気に触れて色が濃くなり、湿気の多い場所では腐食が進む。塗装した部分は擦れると下地が出る。コードの被覆は年月とともに硬くなり、割れることがある。スポークは細く、掛け外しの際に力をかけると曲がる。

日常の手入れ

スポークのあいだ
電気式は電源を抜いてから、柔らかい刷毛で埃を払う。
金属の部分
乾いた布で拭く。真鍮用の研磨剤を使う場合は、塗装した部分に付けない。
コード
被覆の傷みを定期的に確かめ、硬くなったり割れたりしていれば使うのをやめる。

どこで買うか

入手の経路

20世紀のデザイン品を扱う中古家具店、海外のヴィンテージ販売サイト、オークションで流通する。海外から取り寄せる場合は、電源の状態と日本での使用可否を販売者に確認する。

購入前チェックリスト

  • 現行品がなく、当時の個体の中古に限られること
  • 背面のハワード・ミラーのラベル
  • 電源の方式(電気式か、電池式に交換済みか)
  • 電気式なら、電圧と周波数への適合とコードの状態
  • 真鍮の腐食と塗装の剥がれ
  • スポークの曲がりと欠け
  • 修理に対応できる業者

よくある質問

新品は買えますか?
買えません。ヴィトラはネルソンの時計を復刻していますが、ステアリングホイール クロックは現行の品目に含まれていません。入手は当時の個体の中古に限られます。
価格はどのくらいですか?
現行品がないため定価はありません。中古の価格は状態と販売者によって異なります。
どこで購入できますか?
20世紀のデザイン品を扱う中古家具店、海外のヴィンテージ販売サイト、オークションで流通しています。
当時の個体かどうかはどう確かめますか?
背面のハワード・ミラーのラベルが手がかりになります。購入前に背面の写真を求めてください。
電源はどうなっていますか?
当時のハワード・ミラー製の時計には、コードでコンセントにつなぐ電気式のものがあります。電池式のムーブメントに交換された個体もあるため、販売者にご確認ください。
海外から取り寄せる場合の注意はありますか?
電気式の場合は、日本の電圧と周波数に適合するかをお確かめください。周波数で時刻を刻む方式の時計は、周波数が違うと正しく進みません。
中古で何を確かめればよいですか?
動くかどうか、コードとプラグの状態、真鍮の腐食、塗装の剥がれ、スポークの曲がり、背面のラベルをご確認ください。
傷んだら直せますか?
電気式の修理は電気を扱う作業になるため、自分で分解しないでください。部品の入手が難しいため、対応できる時計修理の業者を事前にお探しください。