概要
パンテラ ミニ(Panthella 250)は、ヴァーナー・パントンが1971年にルイスポールセンと共同で開発したパンテラ テーブルランプを縮小したモデルで、2016年9月に発売された。シェード径は400mmから250mmへ、高さは335mmとなり、窓辺や棚の上に置ける寸法におさまっている。
金属シェードの実現
パントンは1971年の発表当時、ベースとシェードの双方を反射板として働かせるために金属を使うことを望んでいた。しかし当時の製造技術では実現できず、アクリル製シェードでの発売となった。ルイスポールセンは小型モデルへの要望を受けてパントンの図面をもとに設計を起こし、深絞り加工の金属シェードをミニで初めて製品化している。
特徴・コンセプト
半球形のシェードが光を下方へ導き、トランペット型に広がるベースがその光を受けて拡散させる。双方が反射面として働くため、光源は直接目に入らず、シェード表面から光が空間へ回る。
カラーバリエーション
金属シェードの色は、パントンが1998年にデンマーク・コリングのトラフォルト近代美術館で開いた回顧展「光と色彩(Lyset og Farven)」で用いた色調に基づいている。イエロー、オレンジ、モーヴ、レッド、ピンク、ブルー、グリーンなどが揃う。加えて、オパールアクリル、ホワイト、ブラックの仕様も選べる。
LED光源
光源にはLEDを内蔵し、3段階の明るさ調整に対応する。同じ250mmサイズには、USB充電式のポータブル版も用意されている。こちらはタッチスイッチと自動消灯タイマーを備え、コードを外して持ち運べる。
エピソード
「光と色彩」展は、パントンが50年にわたるキャリアで手がけた家具、照明、ファブリックを、8つの色の異なる部屋に分けて見せる回顧展として企画された。パントンはその開幕を目前にした1998年9月5日に72歳で亡くなっている。
パンテラ ミニに採用された色は、この最後の展覧会から引き継がれたものである。ルイスポールセンのデザインマネージャーは、ミニがパントンの図面にもとづく初めての金属シェード版であると述べている。
評価
オリジナルの造形をそのまま縮めた寸法のため、窓辺、書棚、サイドテーブル、デスクなど置き場所を選ばない。1990年代のレトロ再評価以降、パントンの照明への関心は高い水準で続いており、ミニの登場はその需要に応えるかたちとなった。
かつて白のアクリルのみに絞られていたパンテラのカラー展開は、ミニによって再び多色に戻った。現在はシェード径320mmや400mmなど、複数の寸法が並行して供給されている。
基本情報
| 製品名 | パンテラ ミニ(Panthella Mini / Panthella 250) |
|---|---|
| デザイナー | ヴァーナー・パントン(Verner Panton, 1926-1998) |
| ブランド | ルイスポールセン(Louis Poulsen) |
| 発表年 | 1971年(オリジナル)/ 2016年(ミニ) |
| デザイン国 | デンマーク |
| サイズ | シェード径250mm × 高さ335mm |
| 素材 | 深絞り加工スチール(塗装仕上げ)/ アクリル(オパール) |
| 光源 | LED内蔵(3段階調光) |
| カラー | イエロー、オレンジ、モーヴ、レッド、ピンク、ブルー、グリーン、ホワイト、ブラック、オパールアクリル 他 |