このページについて
フェルトリ(357 Feltri)は、ガエターノ・ペッシェが1987年に発表したアームチェアである。カッシーナが製造する。厚手のウールフェルトの下部を樹脂で硬くして脚とし、上部は柔らかいまま残す。
このページでは、構成と素材、背もたれの扱い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ガエターノ・ペッシェの設計思想や経歴について詳しくはガエターノ・ペッシェ プロフィールページをご覧ください。
フェルトリ・チェアのデザインストーリーについて詳しくはフェルトリ・チェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
カッシーナは、フェルトリが同社の特許の製法でつくられると説明している。その特許(米国特許4,998,773号、出願人カッシーナ、発明者ペッシェ)では、フェルトの板を打ち抜いて成形し、裾から座より上の高さまで熱硬化性樹脂を含ませて硬化させる。背と両脇は樹脂を含ませず、柔らかいまま残す。
| 正式名称 | 357 Feltri |
|---|---|
| 本体 | ウールフェルト |
| 座 | 麻の紐で本体に留める |
| 内張り | ポリエステルの中綿を入れたキルティングの敷物。布はカッシーナの張り地から選ぶ |
| 型と寸法 | 背の高い型:幅73×奥行66×高さ130cm、座面高45cm。背の低い型:幅73×奥行66×高さ98cm、座面高45cm(カッシーナが建材・家具情報サイトArchitonicに掲載している値) |
背もたれの扱い
背と両脇は樹脂で固めていないため、手で折り返したり、身体に沿わせて閉じたりできる。折り方で見え方と身体の包まれ方が変わる。背の高い型と低い型があり、背の高さで包まれ方と置いたときの存在感が変わる。
同種の椅子との比較
内部の枠を持つかどうかで、椅子の性格が分かれる。
| 比較項目 | フェルトリ | トーゴ | ファースト・チェア |
|---|---|---|---|
| 形を支えるもの | 樹脂で硬くしたフェルト | フォーム | 金属のフレーム |
| 形の変更 | 背と両脇を手で折り曲げられる | できない | できない |
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
ウールフェルトは水分を吸うため、こぼした液体は染みになりやすい。日光で色があせ、埃が繊維に入り込む。麻の紐で座を留めた箇所には座るたびに荷重がかかる。
日常の手入れ
- 本体
- 表面の埃を柔らかいブラシで払う。
- こぼした場合
- すぐに乾いた布で押さえて水分を吸い取る。
- 紐で留めた箇所
- 緩みがないか、ときどき確かめる。
- 置き場所
- 直射日光の当たる場所を避ける。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フェルトリはカッシーナ公式サイトに現行製品として掲載されている(2026年10月時点)。日本でカッシーナ製品を扱うカッシーナ・イクスシーの製品一覧には掲載がなく、価格も公表されていない。注文の可否と価格は、カッシーナ・イクスシーの直営店に問い合わせる。同社は輸入品の在庫がない場合の納期を通常4〜5か月と案内している。
中古の流通
確認する箇所は、フェルトの色あせと染み、樹脂で固めた下部の割れや変形、麻の紐の傷み、内張りの状態である。背の高い型か低い型かも確かめる。
購入前チェックリスト
- 型(背の高い型/低い型)
- 内張りの張り地
- フェルトが水分を吸い、日光で色あせること
- 日本での注文の可否と納期(カッシーナ・イクスシーに確認)
- 中古の場合、下部の割れと紐の状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カッシーナ・イクスシーの公式サイトには、2026年10月時点でフェルトリの価格が掲載されていません。注文の可否と価格は直営店にお問い合わせください。
- 日本ではどこで購入できますか?
- 日本でカッシーナ製品を扱うのはカッシーナ・イクスシーです。同社の製品一覧にフェルトリは掲載されていないため(2026年10月時点)、取扱いの可否は直営店にご確認ください。
- どのような構造ですか?
- 厚手のウールフェルトでできており、裾から座より上の高さまで樹脂を含ませて硬化させ、脚としています。背と両脇は樹脂を含ませず、柔らかいまま残しています。座は麻の紐で本体に留めます。
- 背もたれは動かせますか?
- 背と両脇は柔らかいため、手で折り返したり身体に沿わせて閉じたりできます。折り方で見え方と包まれ方が変わります。
- 大きさはどのくらいですか?
- カッシーナがArchitonicに掲載している値では、背の高い型が幅73×奥行66×高さ130cm、低い型が幅73×奥行66×高さ98cmで、座面高はいずれも45cmです。
- 手入れで気をつけることはありますか?
- フェルトは水分を吸うため、こぼした場合はすぐに乾いた布で押さえて吸い取ってください。日光で色があせるため、直射日光の当たる場所は避けてください。