このページについて

シテは、ジャン・プルーヴェが1930年に設計し、ヴィトラが製造するラウンジチェアである。プレスした鋼板の骨組みに座と背を張り、肘掛けは骨組みに渡した革のベルトで構成する。

このページでは、正規品の仕様、骨組みの色と張り地の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

正式名称 Cité
骨組み プレスした鋼板。粉体塗装(平滑)
骨組みの色 Prouvé Blanc Colombe(エクリュ)、Prouvé Gris Vermeer、Prouvé Blé Vert、ジャパニーズレッド、Prouvé Bleu Marcoule、Prouvé Bleu Dynastie、ディープブラックの7色
座・背 1枚続きのカバーで張る。布または革
張り地 布はHola(8色)とTress(8色)、革はLeather Premium F(8色)(公式サイト、2026年10月時点)
肘掛け 骨組みに渡した革のベルト
ネッククッション ポリウレタンフォーム。高さを調節できる
座面の沈み 荷重時の座面高は210mm(EN 1335-1による公式値)
グライド 標準はカーペット用の樹脂製。硬い床用にフェルト製を選べる

革のベルトの肘掛けと低い座

肘掛けは固定された部材ではなく、骨組みの左右に渡した革のベルトである。肘を載せるとベルトがたわむため、木や金属の肘掛けとは支え方が違う。張り地に布を選んでも、ベルトは革なので革の手入れが要る。

座は低く、荷重がかかった状態の座面高は210mmまで下がる。腰を深く落とした姿勢になり、立ち上がるときはそこからの動作になる。首の位置にはネッククッションがあり、高さを変えられる。

類似商品・競合との比較

金属の骨組みを持つラウンジチェアでも、肘掛けの構成で座り方が変わる。

比較項目 シテ フォトゥイユ ド サロン PK20 ラウンジチェア
骨組み プレスした鋼板 鋼板と鋼管 ばね鋼
肘掛け 革のベルト 木 なし

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

粉体塗装は剥がれると下地の鋼が出て、そこから錆が進む。革のベルトは使ううちに色が濃くなり、乾燥するとひび割れ、荷重を繰り返すと伸びることがある。布の張り地は日光で色があせる。ネッククッションのフォームは使ううちにへたる。

日常の手入れ

骨組みは乾いた布で拭き、研磨剤は使わない。革(ベルトと革の張り地)は乾いた布で埃を払い、ときどき革用のクリームで油分を補う。布の張り地は掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。張り替えやベルトの交換は取扱店に相談する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ヴィトラの公式サイト(日本語版)に製品ページがあり、骨組みの色と張り地を確認できる。国内での購入はヴィトラの取扱店を通す。注文時に決めるのは、骨組みの色(7色)、張り地の種類と色、グライドの種類である。

中古の流通

確認する箇所は、骨組みの塗装の剥がれと錆、革のベルトの伸びとひび割れ、張り地の傷みと色あせ、ネッククッションの有無とへたり、グライドの有無である。

購入前チェックリスト

  • 骨組みの色(7色)
  • 張り地(布のHola・Tress、革のLeather Premium F)と色
  • 座が低いこと(荷重時の座面高210mm)
  • 肘掛けが革のベルトであること(布張りでも革の手入れが要る)
  • 床材に合うグライド(カーペット用の樹脂製、硬い床用のフェルト製)

よくある質問

どこで購入できますか?
ヴィトラの取扱店で購入できます。ヴィトラの公式サイト(日本語版)に製品ページがあり、骨組みの色と張り地を確認できます。
骨組みの色は何色ありますか?
公式サイトでは7色です(2026年10月時点)。Prouvé Blanc Colombe、Prouvé Gris Vermeer、Prouvé Blé Vert、ジャパニーズレッド、Prouvé Bleu Marcoule、Prouvé Bleu Dynastie、ディープブラックです。
張り地は何から選べますか?
布はHolaとTress、革はLeather Premium Fで、それぞれ8色あります(2026年10月時点)。座と背は1枚続きのカバーで張られます。
肘掛けはどんな構造ですか?
骨組みの左右に渡した革のベルトです。肘を載せるとたわむため、固定された肘掛けとは支え方が異なります。
座り心地はどうですか?
座が低く、荷重がかかった状態の座面高は210mmまで下がります。腰を深く落とした姿勢になります。首の位置のネッククッションは高さを変えられます。
床を傷つけませんか?
標準はカーペット用の樹脂製グライドで、硬い床にはフェルト製を選べます。床材に合わせてお選びください。
手入れはどうすればよいですか?
骨組みは乾いた布で拭き、研磨剤は使わないでください。革のベルトは布張りを選んだ場合にも付くため、乾いた布で埃を払い、ときどき革用のクリームで油分を補ってください。