このページについて

ABCD ソファは、ピエール・ポーランが1968年に設計し、アーティフォートが製造したソファである。2026年10月時点でアーティフォートの現行コレクションには含まれておらず、入手は中古が中心になる。

このページでは、生産の状況、中古で選ぶときの確認点、張り替え、手入れを扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:生産の状況

アーティフォートの公式サイトの沿革によれば、同社はポーランの作品を製造するために、フォームで覆った金属管の骨組みと伸縮する布を使う製法を取り入れた。ABCD ソファは、2007年にポーランのデザイナー活動60年を記念して、ル・シャ(Le Chat)チェアとともにジャック・レノア・ラーセンの布「Momentum」で再生産された。

2026年10月時点で、アーティフォートの公式サイトのソファの一覧とポーランの作品一覧にABCD ソファは載っていない。新品を正規に購入する手段は確認できない。

製造 アーティフォート(オランダ)
再生産 2007年(ジャック・レノア・ラーセンの布「Momentum」)
現行の生産 現行コレクションに含まれない(2026年10月時点)

中古で選ぶときの確認点

製造から長い年月が経った個体が多く、状態は1台ごとに大きく異なる。

フォーム
中のフォームは年月とともに硬くなったり崩れたりする。座ったときの沈み方と、表面の輪郭の崩れを見る。
張り地
張り地の伸縮する布は、繰り返し座ると伸び、伸びた箇所は戻らない。伸び、たるみ、色褪せを確かめる。
脚まわり
脚や台の錆、欠け、ぐらつきを確かめる。
製造元の表示
アーティフォートの製品であることを示すラベルや書類が残っているかを確かめる。

張り替えとメンテナンス

張り替え

アーティフォートは、オランダで公式のサービス店「Artifort Shop」を運営しており、張り替えを受け付けている。古い製品も対象で、見積もりを依頼できる(2026年10月時点)。国内の家具修理業者に依頼する場合は、伸縮する布の張り替えに対応できるかを事前に確かめる。

日常の手入れ

布
ブラシ付きのノズルで埃を吸う。伸縮する布なので強く引っ張らない。
座る位置
同じ場所にばかり座ると、そこのフォームと布が先に傷む。
置き場所
直射日光の当たる場所では、布の色褪せが早く進む。

どこで買うか

現行品ではないため、国内外のヴィンテージ家具店やオークションで探すことになる。価格は個体の状態と張り地によって大きく異なる。

ほかのデザイナーによるものでは、曲率の異なる部材を組み合わせるソファロッドビーンソファや、骨組みを持たずフォームを伸縮素材で覆ったUP5_6 アームチェア&オットマンがある。

購入前チェックリスト

  • 現行品ではないこと(新品の正規購入はできない)
  • フォームの硬化と崩れ
  • 張り地の伸び、たるみ、色褪せ
  • 脚まわりの錆とぐらつき
  • 張り替えを前提にするなら、依頼先と費用

よくある質問

新品で購入できますか?
2026年10月時点でアーティフォートの現行コレクションには含まれておらず、新品を正規に購入する手段は確認できません。入手は中古が中心です。
再生産されたことはありますか?
アーティフォートによれば、2007年にポーランのデザイナー活動60年を記念して、ル・シャ チェアとともにジャック・レノア・ラーセンの布で再生産されました。
中古で選ぶときは何を確認すればよいですか?
フォームの硬化と崩れ、張り地の伸びと色褪せ、脚まわりの錆とぐらつきを確認してください。フォームの状態は座ったときの沈み方である程度わかります。
張り替えはできますか?
アーティフォートはオランダで公式のサービス店「Artifort Shop」を運営し、古い製品の張り替えも受け付けています。国内の業者に依頼する場合は、伸縮する布の張り替えに対応できるかを事前にご確認ください。
手入れはどうすればよいですか?
ブラシ付きのノズルで埃を吸い、伸縮する布なので強く引っ張らないでください。直射日光を避け、座る位置が偏らないようにすると傷みが遅くなります。