このページについて

360°コンテナは、コンスタンティン・グルチッチが設計しマジスが製造する収納である。中央の支柱を軸に、引き出しがそれぞれ回転する。5段と10段の2つの仕様がある。

このページでは、回転する構成がもたらす条件、2つの仕様の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

360° コンテナはマジス社の現行生産品であり、イタリア国内の自社工場で製造されている。5段(ロータイプ)と10段(トールタイプ)の2サイズ展開。360°コレクション(チェア・スツール・テーブル)と統一されたデザイン言語を持つ。

正式名称 360° コンテナ
ブランド マジス
素材 引き出しは光沢の樹脂。中央の支柱はアルミニウムの管、車輪は樹脂による
サイズ(5段) 幅320 × 奥行420 × 高さ720mm。引き出し5段と上部の受け皿による
サイズ(10段) 幅320 × 奥行420 × 高さ1,270mm。引き出し10段による
カラー 8色から選ぶ。光沢の仕上げ。車輪は黒による
価格 マジスは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる
収蔵 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。同じ系列では、MoMA が 360°チェア(125.2010)と 360°スツール(126.2010)を収蔵している
構造 中央のアルミニウムの支柱を軸に、引き出しがそれぞれ独立して回転する。下部に4つの車輪が付く
付属品 上部トレイ(最上段引き出しの半分を覆う追加トレイ)

回転する構成がもたらす条件

中央の支柱を軸に、引き出しがそれぞれ独立して回転する。引き出しを開くのではなく、横へ振り出す。

そのため、前方に引き出しを開く空間を要さない。いっぽうで、回転させる方向に空間が要る。

壁や家具に接して置くと、その側へは回転させられない。設置場所では、回る範囲を確かめる。

引き出しを開いた状態では、重心が偏る。多くの段を同じ方向へ振り出すと、倒れる場合がある。

選び分けの目安

設置場所を決める場合
回転させる方向に空間が要る。壁や家具に接する側へは回せない。
前方の空間が限られる場合
引き出しを前に開かないため、通路に面した場所にも置ける。
使い方を想定する場合
多くの段を同じ方向へ振り出すと重心が偏る。倒れないよう注意する。

2つの仕様

5段と10段の2つの仕様がある。幅320mm、奥行420mmは共通する。

比較項目 5段 10段
高さ 720mm 1,270mm
引き出し 5段と上部の受け皿 10段
上面の使い方 受け皿として使える 高さがあり手が届きにくい
重心 低い 高い
机の脇 高さが近い 机より高くなる

選び分けの目安

机の脇に置く場合
5段の仕様は高さ720mm。机の高さに近い。
収納する量で選ぶ場合
10段の仕様は引き出しが倍になる。ただし高さも1,270mmになる。
安定を重視する場合
10段の仕様は重心が高い。引き出しを振り出した際の偏りも大きくなる。

使用感と設置条件

移動

下部に4つの車輪が付く。移動させられる。

床材によっては車輪の跡が残る。柔らかい床材では確かめる。

引き出しを振り出した状態では移動させない。重心が偏る。

引き出しの中身

引き出しは仕切りを持たない。細かいものは、別に容器を用いる。

回転させる構成のため、中身が動く。倒れやすいものは入れない。

色の選択

8色から選ぶ。光沢の仕上げによる。

光沢のため、傷と指紋が目立ちやすい。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

光沢の樹脂は擦れると傷が付く。指紋も残りやすい。

樹脂は日光に長く当たると色が変わる場合がある。

回転する箇所は、繰り返しの操作で緩む場合がある。

車輪は摩耗する。動きが悪くなった場合、埃を取り除く。

日常の手入れ

外側
柔らかい布で拭く。研磨剤は光沢を損なう。
引き出しの内側
振り出して拭く。埃が溜まる。
回転する箇所
無理に動かさない。緩みを確かめる。
車輪
埃が絡む。取り除く。

部品の交換

引き出しや車輪が破損した場合、交換の可否を取扱店に確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

マジスは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

2つの仕様と8色から選ぶ。取扱店によって扱う範囲が異なる。

実物を確認する

引き出しを振り出したときの動きと、回転に要する空間は実物で確かめられるとよい。

10段の仕様では、上段に手が届くかも確認する。

中古の流通

2009年以降の個体が流通している。相場は仕様、色、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、回転する箇所の緩み、引き出しの傷とひび、光沢の状態、車輪の動き、引き出しが揃っているかである。

購入前チェックリスト

  • 回転させる方向の空間(壁や家具に接する側へは回せない)
  • 仕様の選択(5段 高さ720mm/10段 1,270mm)
  • 机の脇に置く場合、机の高さとの関係
  • 色の選択(8色。光沢のため傷と指紋が目立つ)
  • 引き出しが仕切りを持たないこと
  • 回転させると中身が動くこと
  • 床材と車輪の跡
  • 中古の場合、回転する箇所の緩み

よくある質問

価格はどのくらいですか?
マジスは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
どこで購入できますか?
マジスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。2つの仕様と8色から選べ、取扱店によって扱う範囲が異なります。
どんな構造ですか?
中央の支柱を軸に、引き出しがそれぞれ独立して回転します。引き出しを前に開くのではなく横へ振り出すため、前方に開く空間を要しません。いっぽうで回転させる方向に空間が必要です。
設置に必要な空間を教えてください。
本体は幅320×奥行420mmですが、回転させる方向に空間が必要です。壁や家具に接して置くとその側へは回転させられないため、設置場所では回る範囲をお確かめください。
倒れませんか?
引き出しを開いた状態では重心が偏ります。多くの段を同じ方向へ振り出すと倒れる場合があります。10段の仕様は重心が高く、振り出した際の偏りも大きくなります。引き出しを振り出した状態では移動させないでください。
5段と10段はどう違いますか?
高さが720mmと1,270mmで異なり、引き出しは5段と上部の受け皿、または10段です。幅320mm、奥行420mmは共通します。5段の仕様は机の高さに近く上面を受け皿として使えますが、10段の仕様は上段に手が届きにくくなります。
引き出しに仕切りはありますか?
仕切りは持ちません。細かいものは別に容器をご用意ください。回転させる構成のため中身が動きます。倒れやすいものは入れないでください。
手入れはどうすればよいですか?
外側は柔らかい布で拭いてください。研磨剤は光沢を損ないます。光沢の仕上げのため傷と指紋が目立ちやすくなります。引き出しの内側は振り出して拭き、回転する箇所は無理に動かさず緩みをお確かめください。