細い角材を幅方向に並べて接着した芯板の両面に、単板などを重ねて張った板材。無垢の幅広板より狂いが少なく軽いため、棚板や天板、扉に用いられる。
ランバーコア
ランバーコアとは、細く挽いた角材を幅方向に並べて接着した芯板の両面に、単板などの表層材を張り重ねた板材のこと。ランバーコア合板とも呼び、英語では lumber core plywood、イギリスでは blockboard と呼ぶことが多い。
解説
一般的な構成は5層である。中心の芯板の両面に、繊維方向を芯板と直交させた単板(添え心板)を張り、その外側に表板を張る。合板の日本農林規格も、心板に単板ではなく小角材を用いることを認めている。単板を何層も重ねる合板に比べて、芯に製材した木を使う分だけ、径の小さな丸太や端材から厚く幅の広い板を得られる。北海道の林産試験場の前身では、1952年から廃材の利用法の一つとして家具用のランバーコアの製造を始めており、狂わない幅広の板を得ることがその動機だった。
無垢の板を幅方向に接ぎ合わせた幅はぎ板では、湿気による伸び縮みが板の幅いっぱいに積み重なり、反りや割れにつながる。ランバーコアでは、芯の角材の向きをそろえたうえで、直交方向の単板が両面から動きを押さえるため、幅方向の寸法が安定する。中空のない芯なので、サンドイッチ構造のパネルと違って、どこにでもねじや金物を留められる。棚板がたわみにくいことも、家具に用いられる理由である。
品質上の課題は、表面の波打ちである。芯の角材が一本ずつわずかに伸縮したり反ったりすると、その継ぎ目の位置が時間とともに表面に浮き出て見えることがあり、コアうつりと呼ばれる。対策として、芯材を十分に乾燥させること、表層に厚い単板や化粧板を重ねて芯の動きを遮ることが行われてきた。スウェーデンのKarl Andersson & Sönerは、アルダーの芯の両面に薄いMDFを重ね、その上に突板を張って自社でこの板材をつくっている。
Reference
- ランバーコアー合板(北海道立総合研究機構 林産試験場)
- https://www.hro.or.jp/upload/10991/01730030001.pdf
- カラマツランバーコア合板の表面波打ち抑制試験(北海道立総合研究機構 林産試験場)
- https://www.hro.or.jp/upload/12057/17503001001.pdf
- スギ材を用いたランバーコア合板の構造的利用技術に関する研究(岡山県農林水産総合センター森林研究所)
- https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/320349.pdf