木材をほぐした繊維に接着剤を加え、熱と圧力で板にした繊維板のうち、中程度の密度のもの。木目の方向性がなく均質で、塗装や化粧張りの下地に用いられる。
MDF
MDFとは、木材を繊維の状態までほぐし、接着剤を加えて熱と圧力で板状に成形した繊維板のうち、中程度の密度をもつもののこと。Medium Density Fiberboard の略で、日本語では中質繊維板と呼ぶ。
解説
繊維板は日本産業規格の JIS A 5905 に定められ、密度の低いほうからインシュレーションファイバーボード、MDF、ハードファイバーボードの三つに区分される。原料には製材の端材や低質の木材が多く用いられる。チップを蒸煮して繊維にほぐし、接着剤を混ぜてマット状に広げ、熱圧して板にする。
木材を細かな繊維にまで分解しているため、無垢材や合板のような木目の方向性がほとんどなく、どの向きにも性質がそろっている。パーティクルボードより構成する要素が細かいので、表面が平滑で、切断した断面も詰まっている。縁を丸めたり溝を彫ったりしても断面が荒れにくく、そのまま塗装で仕上げられる。塗装仕上げの扉や棚、突板やメラミン化粧板を張る基材として家具に広く使われるのはこのためである。ランバーコアの表層に薄いMDFを重ね、芯の継ぎ目が表面に浮き出るのを防ぐ使い方もある。
弱点は水と、ねじの保持である。水を吸うと厚さ方向に膨らみ、元に戻らない。断面に直接ねじを打つと、繊維の間で保持するため抜けやすい。水回りに用いる場合は耐水性を高めた種類を選び、断面を塗装や化粧材で覆う。接着剤に由来するホルムアルデヒドの放散量には等級があり、製品にはF☆☆☆☆などの表示がされる。
Reference
- JIS A 5905:2022 Fiberboards(日本規格協会 プレビュー)
- https://webdesk.jsa.or.jp/preview/pre_jis_a_05905_000_000_2022_e_ed10_ch.pdf
- ファイバーボード(農林水産関係用語集・ホームプロ リフォーム用語集/コトバンク)
- https://kotobank.jp/word/%E3%81%B5%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%B0%E3%83%BC%E3%81%BC%E3%83%BC%E3%81%A9-3166469
- 製品認証登録リスト JIS A 5905 繊維板(日本建築総合試験所)
- https://www.gbrc.or.jp/assets/jis/ninsyo/GB05/jis_GB0508161.pdf