このページについて

ラ・レリジューズは、ピエール・シャローが1923年に構想した照明である。ガレリーMCDE が製造する。鍛鉄の骨組みに、雪花石膏の板4枚を組み合わせる。石は天然のもので、個体ごとに色と模様が異なる。

このページでは、天然石を用いることによる個体差、4つの仕様の選択、光の出方、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

現在、ラ・レリジューズの正規リエディションは、ガレリーMCDE(Galerie MCDE)が唯一の公式エディターとして制作・販売している。同ギャラリーは1970年代より、コレクターのマキシム・ドゥフェールが創設し、現在はピエール=エマニュエル・リッシュが運営している。フランス国内の職人による手仕事で制作される各ピースは、一点一点が唯一のものである。

正式名称 ラ・レリジューズ
製造ブランド ガレリーMCDE
製造国 フランス
主要素材 台座はマホガニー。ローズウッド風の仕上げも選べる。シェードは雪花石膏の三角形の板4枚による。骨組みは鍛鉄で黒の仕上げ
サイズ(フロアランプ: パルケ) 幅530 × 奥行270 × 高さ1,900mm
サイズ(ベッドサイドランプ: シュヴェ) 高さ450 × 直径140mm
バリエーション 床置きの仕様、卓上の仕様(片面と両面の2種)、寝室向けの小型の仕様の4種
台座仕上げ 2種の仕上げから選ぶ
アルバトル仕上げ 白い石の2種から選ぶ。縞の色が異なる。組み合わせにも応じる
光源 E14口金、最大40W。光源は別売。電圧は納品先の国に合わせて対応する
価格 ガレリーMCDE は公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。取扱店への問い合わせによる。仕様と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
リードタイム 受注生産。納期は取扱店に確認する
付属品・オプション 安全規格への対応を求める場合、追加の費用と期間を要する。取扱店に相談する
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA がフルール ランプ(1251.2018)を収蔵している
備考 手作業による製造のため、形状と色に個体差がある。雪花石膏は天然石のため、色と模様は一点ごとに異なる。製造の工程上、寸法に最大約10%の誤差が生じる場合がある

天然石を用いることによる個体差

シェードは雪花石膏の板による。天然石のため、色と模様は一点ごとに異なる。同じ仕上げを選んでも、届く個体の見え方は写真と異なる。

石は光を通す。厚みと模様によって透け方が変わるため、点灯した状態の見え方も個体ごとに異なる。

製造の工程上、寸法に最大約10%の誤差が生じる場合がある。設置場所の寸法に余裕がない場合、この点を踏まえる。

手作業による製造のため、形状と色にも個体差がある。

選び分けの目安

見え方を確かめたい場合
色と模様は一点ごとに異なる。可能であれば現物を確認するか、取扱店に個体の写真を依頼する。
設置場所の寸法が限られる場合
寸法に最大約10%の誤差が生じる場合がある。余裕を見込んで判断する。
複数を並べる場合
個体ごとに色と模様が異なる。並べたときの見え方が揃わない点を踏まえる。

4つの仕様

床置き、卓上(片面と両面の2種)、寝室向けの小型の4つの仕様がある。

床置きの仕様は幅530×奥行270×高さ1,900mm。寝室向けの小型の仕様は高さ450×直径140mmで、大きさが大きく異なる。

卓上の仕様には片面と両面の2種がある。片面は壁に向けて置く用途、両面は周囲から見える位置に置く用途にあたる。

選び分けの目安

壁に沿わせて置く場合
卓上の片面の仕様が該当する。背面が見えない位置に置く。
周囲から見える位置に置く場合
卓上の両面の仕様が該当する。どの角度からも同じ構成が現れる。
天井の高さが限られる場合
床置きの仕様は高さ1,900mm。寸法の誤差も含めて確かめる。

類似商品・競合との比較

照明は、シェードの素材によって光の透け方と個体差の有無が変わる。

比較項目 ラ・レリジューズ ペンダント172(サイナスライン172) PH 5(ピーエイチ・ファイブ)
シェードの素材 雪花石膏(天然石) 樹脂の板を折る 金属の板を重ねる
光の出方 石を透ける 折り目の隙間から漏れる 板の間から下方へ向かう
個体差 色と模様が一点ごとに異なる 生じない 生じない
設置 床置きまたは卓上 吊り下げる 吊り下げる
光源 E14口金、最大40W 寸法による 製品による

選び分けの目安

光が透ける見え方を求める場合
石が光を通す。厚みと模様によって透け方が変わる。
同じ見え方を求める場合
天然石のため個体差が生じる。工業的に成形された素材では、この差が生じない。
設置の方式で選ぶ場合
床置きまたは卓上にあたる。吊り下げる方式とは、光が届く範囲が異なる。

使用感と設置条件

光の出方

雪花石膏の板が光を通す。透けた光が周囲へ広がる構成にあたる。

石の厚みと模様によって、透け方が変わる。模様の濃い箇所では光が抑えられる。

光源はE14口金で最大40W。光源は別売のため、購入時に用意する。

設置に要する寸法

床置きの仕様は幅530×奥行270×高さ1,900mm。天井の高さと、置く位置の周囲を確かめる。

寸法に最大約10%の誤差が生じる場合がある。余裕を見込んで判断する。

電圧と安全規格

電圧は納品先の国に合わせて対応する。注文時に確認する。

安全規格への対応を求める場合、追加の費用と期間を要する。取扱店に相談する。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

雪花石膏は柔らかい石で、硬いものが当たると欠ける。水分が染み込むと跡が残る。酸を含むものにも弱い。

マホガニーの台座は日光で色が濃くなる。仕上げによって変化の現れ方が異なる。

鍛鉄の骨組みは湿気の多い環境で錆びる場合がある。

日常の手入れ

雪花石膏のシェード
柔らかい乾いた布で拭く。水拭きは跡の原因になる。洗剤も用いない。
台座
乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
骨組み
乾いた布で拭く。水気を残さない。
光源の交換
シェードに触れないよう注意する。雪花石膏は欠けやすい。

補修

雪花石膏が欠けた場合、天然石のため同じ色と模様での交換は難しい。取扱店に相談する。

台座と骨組みの補修についても、あわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ガレリーMCDE が製造する。同社は価格を公表しておらず、取扱店への問い合わせによる。日本国内で入手する場合、取り扱いの有無を確認することになる。

注文の際に決める項目は、仕様(4種)、台座の仕上げ、雪花石膏の種別、電圧である。受注生産のため、納期は取扱店に確認する。

実物を確認する

色と模様は一点ごとに異なる。点灯した状態の透け方も個体ごとに変わる。可能であれば現物を確認するか、取扱店に個体の写真を依頼する。

設置場所の寸法も、誤差を含めて確かめる。

中古の流通

1923年以降の個体と、現行の製造による個体が流通する。製造の時期によって条件が異なるため、年式を確かめる。

相場は仕様、年式、状態で幅があり、一定していない。確認箇所は、雪花石膏の欠けとひび、染みと色の変化、台座の傷、骨組みの錆、配線の状態である。

購入前チェックリスト

  • 仕様の選択(床置き/卓上の片面・両面/小型)
  • 雪花石膏の種別(縞の色が異なる)
  • 色と模様が一点ごとに異なること
  • 寸法に最大約10%の誤差が生じる場合があること
  • 台座の仕上げ(2種)
  • 光源は別売(E14口金、最大40W)
  • 電圧と安全規格への対応
  • 中古の場合、雪花石膏の欠けと配線の状態

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ガレリーMCDE は公式サイトで価格を公表しておらず、取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕様と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ガレリーMCDE が製造しています。日本国内で入手する場合、取り扱いの有無をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
個体によって見え方が違いますか?
シェードは雪花石膏の板によるもので、天然石のため色と模様は一点ごとに異なります。石は光を通し、厚みと模様によって透け方が変わるため、点灯した状態の見え方も個体ごとに異なります。可能であれば現物を確認するか、取扱店に個体の写真をご依頼ください。
寸法は正確ですか?
製造の工程上、寸法に最大約10%の誤差が生じる場合があります。設置場所の寸法に余裕がない場合はこの点を踏まえてください。手作業による製造のため、形状と色にも個体差があります。
どんな仕様がありますか?
床置き、卓上(片面と両面の2種)、寝室向けの小型の4種です。床置きの仕様は幅530×奥行270×高さ1,900mm、小型の仕様は高さ450×直径140mmで大きさが大きく異なります。卓上の片面は壁に向けて置く用途、両面は周囲から見える位置に置く用途にあたります。
光源は付属しますか?
別売です。E14口金で最大40Wに対応します。電圧は納品先の国に合わせて対応するため、注文時にご確認ください。
欠けたら修理できますか?
雪花石膏は柔らかい石で硬いものが当たると欠けます。天然石のため同じ色と模様での交換は難しくなります。取扱店にご相談ください。
手入れはどうすればよいですか?
雪花石膏のシェードは柔らかい乾いた布で拭いてください。水拭きは跡の原因になり、洗剤も用いないでください。水分が染み込むと跡が残り、酸を含むものにも弱くなります。光源の交換の際はシェードに触れないようご注意ください。