Galerie MCDE(ガレリーMCDE)
Galerie MCDEは、フランス・パリを拠点とし、建築家・設計者Pierre Chareau(1883年〜1950年)の作品を公式に扱う事業体である。1970年代に美術家Maxime Defertが創設した。パリ7区のヴェルヌイユ通りに画廊を構え、Chareauが遺した照明や家具の再制作をフランスの職人による手作業で行う。現在はPierre-Emmanuel Richeのもとで運営されている。
事業と製造の実体
Galerie MCDEの事業は、Pierre Chareauの照明と家具を原設計にもとづいて再制作することにある。製作はフランスの職人による手作業で行われ、一点ずつ仕上げられる。
素材の性質が製品の性格を決めている。Chareauの照明にはアラバスターが用いられる。石膏に近い柔らかい石で、薄く加工すると光を透過する。天然の石であるため縞模様や色の濃淡が個体ごとに異なり、同じ設計でも透過の具合が変わる。
ラ・レリジューズは、円錐形の木の柱の上に三角形のアラバスターの板を配する照明である。板の枚数と角度が光の広がりを決め、石を透過した光が上方と側方へ出る。形状が修道女の被り物を思わせることからこの名で呼ばれる。床置き、卓上、寝台の脇など複数の寸法で展開される。
アラバスターは加工中に割れやすく、厚みを均一に保つ必要がある。この点が製作の難度を規定している。
沿革
Pierre Chareauは、Francis Jourdain、Charlotte Perriand、Sonia Delaunay、Eileen Grayらとともに近代芸術家連盟の中心にいた人物である。ガラスと鉄を用いた住宅メゾン・ド・ヴェールが代表作にあたる。
1970年代、美術家Maxime DefertがGalerie MCDEを創設した。以後半世紀にわたり、Pierre Chareauの作品の再制作を専門に手がけている。
現在はPierre-Emmanuel Richeのもとで運営され、パリ7区のヴェルヌイユ通りに画廊を構える。
デザイナーとの協働
Galerie MCDEはPierre Chareau一人の作品を対象とする事業体で、新規の設計を委嘱する構成は採らない。原設計の造形と素材に沿った再制作が事業の中心にあたる。
Chareauは建築と家具の双方を手がけ、ガラスと鉄による住宅の設計で知られる。
Pierre Chareauの設計思想や経歴について詳しくはPierre Chareauプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ラ・レリジューズは、円錐形の木の柱の上に三角形のアラバスターの板を配する照明である。石を透過した光が上方と側方へ出る構成を採る。床置き、卓上、寝台の脇など複数の寸法がある。
このほか、Pierre Chareauが遺した照明と家具の再制作を扱う。
基本情報
| 名称 | Galerie MCDE(ガレリーMCDE) |
|---|---|
| 創設 | 1970年代 |
| 創設者 | Maxime Defert |
| 所在地 | フランス・パリ7区(6 Rue de Verneuil) |
| 対象となる設計者 | Pierre Chareau(1883年〜1950年) |
| 事業内容 | 照明・家具の再制作および販売 |
| 公式サイト | https://www.pierrechareau-edition.fr |
Reference
- Galerie MCDE - 公式サイト
- https://www.pierrechareau-edition.fr