概要
アレンジメンツは、マイケル・アナスタシアデスが2017年に発表した照明の系列である。フロスが製造する。
発光する部材を連結して吊り下げる。線、折れた線、円、雫、方形の5つの形状があり、寸法の異なる型を含む。使う側が部材を選んで構成を決める。
マイケル・アナスタシアデスの設計思想や経歴について詳しくはマイケル・アナスタシアデス プロフィールページをご覧ください。
特徴・コンセプト
載せて繋ぐ
各部材は、前の部材に載るようにして取り付く。電気と機械の接続を1箇所で兼ねる。
吊り具や配線を別に用意する必要がないため、連なった部材そのものが構成の全体になる。取り付けの順序や種類は後から変えられ、そのための技術的な作業を要さない。
形状を限定する
形状は5つに限られる。自由な長さで配線を引き回す方法と比べ、成立する組み合わせがあらかじめ定まっている。
選択の幅を狭めることで、どう組んでも釣り合いが崩れない。同じ設計者によるストリングライトが使う側に長さと経路の判断を委ねたのに対し、こちらは部材の側で判断を引き受けている。
装身具との対比
設計者は、照明と装身具の関係に関心を持ってきたと述べている。どちらも人の寸法を基準とし、一方は身につけ、他方は人がいる空間を飾る。
英語の pendant が首から下げる装身具と天井から吊る照明の双方を指すことも、この対比の出発点にあたる。小さなものの繊細さを空間の寸法へ移したときに、どこまで保てるかが課題として置かれている。
エピソード
ミラノでの発表
2017年のミラノ・サローネにおけるフロスの展示で発表された。単体としてだけでなく、複数を繋いだ構成としても示されている。
組み合わせの数が多いため、フロスは部材を選んで3次元の模型と寸法・重量を確認できる仕組みを用意している。
評価と影響
2020年のコンパッソ・ドーロを受けている。
一般的に、光の彫刻と工業製品の中間に位置づけられる。使う側が構成を決める仕組みを、部材の形状を限定することで成立させた例にあたる。
基本情報
| デザイナー | マイケル・アナスタシアデス |
|---|---|
| ブランド | フロス |
| 発表年 | 2017年 |
| デザインの成立国 | イギリス |
| 主要素材 | 粉体塗装したアルミニウム、シリコーンの拡散体 |
| 部材の形状 | 線、折れた線、円、雫、方形の5つ。寸法の異なる型を含む |
| 連結 | 前の部材に載るようにして取り付く。電気と機械の接続を兼ねる |
| 受賞 | コンパッソ・ドーロ(2020年) |
フロスの歴史や他の製品について詳しくはフロス ブランドページをご覧ください。
Reference
- Arrangements for Flos, 2017 | Michael Anastassiades
- https://michaelanastassiades.com/collaborations/arrangements-for-flos-2017/