このページについて

トニエッタは、エンツォ・マーリが設計し、ザノッタが1985年から製造している椅子である。アルミニウム合金をダイカストでつくった骨組みに、牛革で包んだ座面と背もたれを取り付ける。1987年にコンパッソ・ドーロ賞を受けた。

このページでは、正規品の仕様と選べる仕上げ、同種の椅子との比較、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ザノッタによれば、開発は1981年に始まり、家庭用の椅子ではまだ使われることの少なかったアルミニウムのダイカストを使いこなすための技術検討を経て、1985年に完成した。

正式名称 Tonietta(製品番号2090)
骨組み アルミニウム合金。磨き仕上げ、または黒の塗装
座面・背もたれ ポリプロピレンの芯を牛革(cuoio 95)で包む。革の色はザノッタの色見本から選ぶ
受賞 コンパッソ・ドーロ賞(1987年)

骨組みと座り心地

骨組みは溶かしたアルミニウム合金を金型に流し込んでつくる。細い脚と背の支柱は、この製法によるものである。

座面は円形で、肘掛けはない。座面と背もたれは革で包んだ硬い板で、クッションは入っていない。

磨き仕上げはアルミニウムの地の色が出るが、細かい傷が目立ちやすい。黒の塗装は、擦れると下地の金属が見えてくる。

類似商品・競合との比較

細身の椅子は、骨組みの素材によって性格が分かれる。

比較項目 トニエッタ レッジェーラ 646 トリックスAチェア
骨組み アルミニウム合金のダイカスト 木 鋼板
座面 牛革で包んだ板 張り地またはロープ 鋼板そのもの
幅 39cm 45cm 44cm

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

アルミニウムは鋼のように赤錆は出ないが、磨き仕上げの面は細かい傷で光り方が変わっていく。座面と背もたれの革は、使ううちに色と艶が変わる。

日常の手入れ

骨組み
乾いた柔らかい布で拭く。磨き仕上げに研磨剤を使うと傷が増える。
座面と背もたれ
乾いた布で埃を払う。濡れたらすぐに水分を取る。
脚の先
金属の脚が床を傷めないよう、脚先の保護材の状態を見ておく。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ザノッタは公式サイトに取扱店の検索ページを設けている。公式サイトには価格の掲載がなく、オンライン販売も行っていない(2026年10月時点)。価格と納期は取扱店に問い合わせる。

注文時に決めるのは、骨組みの仕上げ(磨き/黒)と革の色である。

中古の流通

確認する箇所は、骨組みの曲がりと割れ、磨き面の傷や塗装の剥がれ、革の傷みと破れ、座面・背もたれの取り付け部の緩み、脚先の保護材である。

購入前チェックリスト

  • 骨組みの仕上げ(磨き/黒の塗装)
  • 革の色
  • 座面と背もたれにクッションがないこと
  • 肘掛けがないこと
  • 中古の場合、骨組みの曲がりと革の傷み

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ザノッタは公式サイトで価格を公表していません(2026年10月時点)。価格は取扱店にお問い合わせください。
どこで購入できますか?
ザノッタの公式サイトにある取扱店の検索ページで販売店を調べられます。公式サイトでのオンライン販売は行われていません。
骨組みの仕上げは何種類ありますか?
アルミニウム合金の磨き仕上げと、黒の塗装の2種です。磨き仕上げは地の色が出ますが、細かい傷が目立ちやすくなります。
座面は布にできますか?
ザノッタの仕様では、座面と背もたれはポリプロピレンの芯を牛革で包んだものです。革の色はザノッタの色見本から選びます。
座り心地はどうですか?
座面と背もたれは革で包んだ硬い板で、クッションは入っていません。肘掛けもありません。
受賞歴はありますか?
1987年にコンパッソ・ドーロ賞を受けています。
手入れはどうすればよいですか?
骨組みは乾いた柔らかい布で拭き、磨き仕上げには研磨剤を使わないでください。革は乾いた布で埃を払い、濡れたらすぐに水分を取ってください。