このページについて
エッグチェアは、アルネ・ヤコブセンが1958年に設計し、フリッツ・ハンセンが製造するラウンジチェアである。型番は3316、組み合わせるフットスツールは3127。
このページでは、正規品の仕様と価格、回転と傾きの機構、寸法と搬入、張地と台の選び方、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アルネ・ヤコブセンの設計思想や経歴について詳しくはアルネ・ヤコブセン プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
以下はフリッツ・ハンセンの公式サイトと製品資料(Product Fact Sheet、2023年版)による。同資料は製造国(Country of origin)をポーランドとしている。
| 型番 | 3316(ラウンジチェア)、3127(フットスツール) |
|---|---|
| 殻(シェル) | ガラス繊維で強化した硬質ポリウレタン。クッションのフォームを殻に直接成形し、その上に布か革を張る |
| 台 | 4本爪の回転台。アルミニウムの鋳物に鋼管の支柱を組み合わせる。脚先はフェルトのグライド |
| 台の仕上げ | 5種類(サテン仕上げのアルミニウム、ブラック、ウォームグラファイト、シルバーグレー、ブラウンブロンズ) |
| 機構 | 回転とチルト(背の傾き)。傾きの固さを座る人の体重に合わせて調節できる。元の位置に戻るオートリターン付きも選べる |
| 重量 | 布張り19.8kg、革張り21.2kg(フットスツールは布張り4.6kg、革張り4.8kg) |
| 使用環境 | 屋内用 |
| 保証 | 標準5年(台の塗装、チルト、回転、オートリターン、布、エッセンシャルレザー)。公式サイトで製品登録すると、台・殻と一部の革(オーラ、ナチュラル、グレース等)は10年に延長される |
| 公式価格(日本) | ラウンジチェアは1,185,800円〜2,021,800円、フットスツールは359,480円〜536,580円(いずれも税込、サテン仕上げアルミニウムの台・標準機構の場合。フリッツ・ハンセン公式サイト、2026年10月時点)。張地で価格が変わり、オートリターン付きは上がる |
回転と傾きの機構
台が回転し、背の傾き(チルト)は座る人の体重に合わせて固さを調節する。チルトを使うと奥行きは79cmから最大95cmまで変わる。
台の機構は「回転チルト機能」と「回転チルト機能オートリターン付き」から選ぶ。オートリターンは立ち上がると椅子が元の向きに戻るもので、価格が上がる(グレースレザーの場合、2,021,800円が2,054,580円になる。税込、2026年10月時点)。
チルト、回転、オートリターンは保証が標準の5年で、延長の対象外である。
寸法と搬入
公式の寸法は幅86×奥行79×高さ104cm、座面高37cm、アームの高さ58cm。チルトで後ろに倒すと奥行きは95cmになるので、背後に余裕を見ておく。
重量は布張りで19.8kg、革張りで21.2kg。組み立て済みで届くため、高さ104cmのまま通れる経路が要る。
フットスツール(3127)は幅56×奥行40×高さ37cmで、座面高と同じ高さになる。回転はしない。
張地と台の選択
張地は布と革から選ぶ。日本向けの公式サイトでは、布22種類、革5種類が選択肢に並ぶ(2026年10月時点)。価格は張地で大きく変わり、最も安い布と最も高い革で80万円以上の差がある。
台の仕上げは5種類で、同じ張地なら台の仕上げを変えても価格は変わらない(2026年10月時点の公式サイトの価格表示による)。
保証期間も張地で変わる。布とエッセンシャルレザーは5年、オーラ、ナチュラル、グレースなどの革は登録により10年になる。
同じ設計者・同種の椅子との比較
同じ1958年にヤコブセンが設計したスワンチェア、同じく成形した殻に張地を張るウームチェアと比べる。
| 比較項目 | エッグチェア | スワンチェア | ウームチェア |
|---|---|---|---|
| 回転 | する(チルト付き) | する(オートリターン付きも選べる) | しない(鋼棒の脚) |
| 高さ | 104cm | 77cm(座面を上げた仕様は85cm) | 標準約90cm/ミディアム約79cm |
| 座面高 | 37cm | 40cm(上げた仕様は48cm) | 標準約41cm/ミディアム約38cm |
| 重量 | 19.8〜21.2kg | 製造元の公表値を確認できず | 標準約16kg/ミディアム約14kg |
ウームチェアの値はノルの公式サイトのインチ表記(標準:高さ35½、座面高16インチ、36ポンド/ミディアム:高さ31¼、座面高15インチ、31ポンド)を換算した。
使用感と設置条件
殻が頭まで覆い、座面は37cmと低い。立ち座りの動作は一般的な椅子より大きくなる。
回転とチルトで座ったまま向きと姿勢を変えられるため、置き場所には椅子の外形より一回り広い範囲を見ておく。台の脚先はフェルトのグライドである。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
布は日光で色が褪せ、摩擦で毛羽立つ。革は使ううちに色と質感が変わり、乾燥すると硬くなる。殻に成形したフォームは、よく座る位置から沈んでいく。
日常の手入れ
- 布の張地
- 埃を払う。生地ごとの手入れはフリッツ・ハンセンの手入れの案内に従う。
- 革の張地
- 乾いた柔らかい布で拭き、こぼした水分はすぐに拭き取る。
- 台
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを傷める。
修理と部品
フォームが殻に直接成形されているため、張り替えは家庭でできる作業ではない。修理と延長保証の手続きは、購入した販売店が窓口になる。脚先の部品(フェルト付きを含む)は公式サイトにスペアパーツとして掲載されている。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フリッツ・ハンセンは日本法人を置き、東京・南青山に直営店のFRITZ HANSEN TOKYOを構える。日本向けの公式サイトでは張地・台・機構を選んで税込価格を確認でき、正規販売店の一覧も載っている。
延長保証は製品登録が条件なので、購入時に登録の方法を販売店に確認しておく。
中古の流通
製造時期によって張地の選択肢や台の仕様が異なる。確認する箇所は、張地の傷みとフォームの沈み、回転とチルトの動き、調節ハンドルの効き、台の仕上げと脚先の状態である。
購入前チェックリスト
- 置き場所(チルト時の奥行き95cmと回転の余裕)
- 搬入経路(高さ104cm、布張り19.8kg/革張り21.2kg)
- 座面高37cm(立ち座りのしやすさ)
- 張地(価格と保証期間が変わる)
- 台の機構(オートリターンの有無)と台の仕上げ
- フットスツール(3127)を合わせるか
- 延長保証のための製品登録
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フリッツ・ハンセン公式サイトの日本向け価格は、ラウンジチェアが1,185,800円〜2,021,800円です(税込、サテン仕上げアルミニウムの台・標準機構、2026年10月時点)。張地で価格が変わり、オートリターン付きを選ぶと上がります。
- どこで購入できますか?
- 東京・南青山の直営店FRITZ HANSEN TOKYO、公式サイトに掲載された正規販売店で購入できます。日本向けの公式サイトでは仕様を選んで税込価格を確認できます。
- 回転や傾きは調節できますか?
- 台が回転し、背の傾きは座る人の体重に合わせて固さを調節できます。立ち上がると元の向きに戻るオートリターン付きの台も選べます。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 公式の寸法は幅86×奥行79×高さ104cm、座面高37cmです。チルトで倒すと奥行きは95cmまで広がるため、背後にも余裕が必要です。
- 重さはどのくらいですか?
- 製品資料では布張りが19.8kg、革張りが21.2kgです。フットスツールは布張り4.6kg、革張り4.8kgです。
- フットスツールはありますか?
- 専用のフットスツール(型番3127)があり、幅56×奥行40×高さ37cmです。日本向けの価格は359,480円〜536,580円です(税込、2026年10月時点)。回転はしません。
- 保証は何年ですか?
- 標準は5年です。公式サイトで製品登録をすると、台と殻、一部の革(オーラ、ナチュラル、グレースなど)は10年に延長されます。布とエッセンシャルレザー、回転とチルトの機構は5年のままです。
- 屋外で使えますか?
- 使えません。製品資料では使用環境が屋内と定められています。