概要

OB-4は、スウェーデンのTeenage Engineeringが2020年に発表したポータブルスピーカーである。書物に近い薄い直方体の輪郭をとり、上端にハンドルが付く。再生した音を常時記録し続ける機構を備え、聴いた音を巻き戻して再生できる。

特徴・コンセプト

再生した音を記録し続ける

通常のスピーカーは音を出すだけで、流れた音は残らない。OB-4は入力された音を常に記録し、一定時間ぶんを保持する。ラジオで流れた曲を聴き逃しても、巻き戻して再生できる。

操作は本体上部のダイヤルで行う。ダイヤルはモーターで駆動し、記録の位置に応じて自らも回る。画面上の数値ではなく、回転する物体の位置として現在地が示される。

ハンドルが三つの役を兼ねる

上端のハンドルは持ち運びのための握りであると同時に、内部にアンテナを収める。さらに起こせば本体を立てるスタンドになる。持つ・受信する・立てるという三つの機能が、一つの部材にまとめられている。

付属のアンテナは、窓のブラインドや枝に掛けて使うことも想定されている。

薄く平らにまとめる

寸法は232.5 × 284 × 57.5mm、重量は1.7kg。厚みを抑えた板状の輪郭のため、本棚の一角に立てても、平置きにしても収まる。ハンドルの有無で、置き方が変わる。

素材

筐体はガラス繊維で強化したポリカーボネートと、削り出しのアルミニウムによる。ツイーターのグリルは細かいピッチで開けられ、ボリュームノブは専用に設計されている。

エピソード

Teenage Engineeringは、この製品を「メディア・インストゥルメント」と呼んでいる。名称のOBは orthobook(オルソブック)による。

Bluetooth、FMラジオ、3.5mmのライン入力に対応する。加えて実験的な動作モードが用意され、アプリを通じて機能が追加される。

ヴァージル・アブロー率いるOff-Whiteとの限定仕様や、ジョン・レノンにちなむ限定仕様も制作された。

評価と影響

ハンドルを持つポータブルオーディオという形式そのものは、1980年代のブームボックスにさかのぼる。OB-4はその形式を、薄い板状の輪郭に置き換えている。

書物に似た輪郭で棚に立てるという扱いでは、ベオサウンド エマージュも同じ方向にある。あちらが幅67mmの縦型で置き場所を絞ったのに対し、OB-4は横長の板として平置きにも対応する。

4館の公開データでは、OB-4の収蔵は確認できていない。

基本情報

名称 OB-4
ブランド Teenage Engineering(スウェーデン・ストックホルム)
発表年 2020年
デザインの成立国 スウェーデン
分類 ポータブルスピーカー
構造 ハンドルが握り・アンテナ収納・スタンドを兼ねる
主要素材 ガラス繊維強化ポリカーボネート、削り出しアルミニウム
スピーカー構成 4インチウーファー×2、ツイーター×2
入力 Bluetooth、FMラジオ、3.5mmライン入力
録音機能 再生音を常時記録し、巻き戻して再生できる
サイズ 232.5 × 284 × 57.5mm
重量 1.7kg
充電 USB-C

Reference

OB-4 | Teenage Engineering
https://teenage.engineering/products/ob-4