ティーンエイジ・エンジニアリング
ティーンエイジ・エンジニアリング(Teenage Engineering)は、2005年にスウェーデンの首都ストックホルムで設立された家電・プロダクトデザインの企業である。シンセサイザーやドラムマシンといった電子楽器を主軸としながら、スピーカー、カメラ、コンピューターケースなどの生活プロダクトも手がけ、音楽と工業デザインの境界を軽やかに横断してきた。玩具のような親しみやすさと精緻なエンジニアリングを同居させた造形は、世界中の音楽家やデザイン愛好家から支持を集めている。
特徴・コンセプト
同社のプロダクトに共通するのは、無駄をそぎ落としたミニマルな造形と、直感的に扱える操作性である。創業者でCEOを務めるイェスパー・コウトフートは、プロダクトを「映画のように物語を語るもの」と捉え、道具でありながら人を楽しませる存在としてデザインすることを重視している。電卓やゲーム機を思わせる記号的なフォルムと、高い工作精度に裏打ちされた質感は、価格帯を問わず一貫している。
代表作としては、サンプラーとシーケンサーを一体化した携帯型シンセサイザー「OP-1」、名刺サイズの音楽ガジェット「Pocket Operator」シリーズ、そして本ページで扱う「OB-4」などが挙げられる。
ブランドヒストリー
ティーンエイジ・エンジニアリングは、かつてオンラインゲーム企業ネットベイビーワールドを率いたイェスパー・コウトフート、イェンス・ルードベリ、ダヴィッド・エリクソンらによって2005年に立ち上げられ、のちにEA DICEで音響部門を統括していたダヴィッド・メレルステットが加わった。最初の製品となるOP-1は2009年に試作機が披露され、2010年のNAMMショーで正式に発表される。2015年にはPocket Operatorシリーズを世に送り出し、手ごろな価格で電子音楽制作の裾野を広げた。
その後は他分野との協業でも存在感を示している。2018年にはIKEAとオーディオ機器「FREKVENS」を、2019年にはPanicと携帯型ゲーム機「Playdate」を、2021年にはイギリスの新興ブランドNothingのデザインパートナーとして製品の意匠を手がけた。近年もサンプラー「EP-133 K.O. II」などを発表し、音楽機器の分野で新たな提案を続けている。
基本情報
| 設立 | 2005年 |
|---|---|
| 本社所在地 | スウェーデン・ストックホルム |
| 創業者 | イェスパー・コウトフート、イェンス・ルードベリ、ダヴィッド・エリクソン、ダヴィッド・メレルステット |
| 主な製品分野 | シンセサイザー、音楽ガジェット、スピーカー、デザイン家電 |
| 公式サイト | https://teenage.engineering |