赤みを帯びた色をもつ金属。熱と電気をよく伝え、展延性に富む。空気中では表面が褐色に変わり、長い年月を経て緑青に覆われる。真鍮や青銅の主成分でもある。

銅

銅とは、元素記号Cuで表される、赤みを帯びた金属のこと。純金属のなかでは銀に次いで電気と熱をよく伝え、薄く延ばしたり曲げたりする加工にも耐える。英語では copper と表記する。

解説

家具や生活用品で銅が選ばれる理由の多くは、熱伝導の良さにある。鍋や湯沸かしの底に銅を用いると、炎の当たる一点から周囲へ速やかに熱が広がり、加熱のむらが小さくなる。アルド・ロッシのラ・コニカが、ステンレス鋼の本体に銅の底を組み合わせているのはこのためである。和菓子の餡を煮る「さわり」と呼ばれる銅鍋も、同じ性質を利用している。

銅は多くの合金の母材でもある。亜鉛を加えたものが真鍮、錫を加えたものが青銅にあたる。照明では、銅そのものの色と反射を得たい場面で使われるが、無垢の銅で継ぎ目のない球をつくるのは難しい。トム・ディクソンのコッパー シェイドは、ポリカーボネートの球の内側に銅の薄膜を真空蒸着しており、見た目と構造を別々の材料に担わせている。

表面は時間とともに変化する。磨いた直後の明るい赤銅色は、空気中で酸化して赤褐色から暗い褐色へ移り、屋外で長い年月を経ると、塩基性炭酸銅などからなる青緑色の緑青に覆われる。鉄の赤錆と異なり、緑青は表面に密着して内部の腐食を抑える。かつては猛毒と考えられていたが、日本銅センターはこれを誤解としている。室内の家具や照明では、透明な塗膜で表面を保護した製品も多い。その場合、研磨剤で磨くと塗膜を傷めるため、手入れの前に塗装の有無を確かめる必要がある。

Reference

伸銅品パンフレット(一般社団法人日本銅センター)
https://www.jcda.or.jp/publication/pamphlet/pdf/shindouhin_kaitei_20211130%20%282%29.pdf
Copper Stream(一般社団法人日本銅センター)
https://www.jcda.or.jp/publication/copper_stream/pdf/w.c-st7.pdf

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