概要

スティーネ・ガムは、デンマークの建築家・デザイナーである。2006年、エンリコ・フラテージとともにコペンハーゲンでガムフラテージを設立した。デンマークとイタリアという2つの背景を持つデュオで、作品はすべて連名で発表されている。家具、照明、音響機器と対象が広い。

バイオグラフィー

デンマークに生まれた。オーフス建築大学で建築を学んでいる。

イタリアのボローニャで学んだ際、エンリコ・フラテージと出会った。

2006年、コペンハーゲンでガムフラテージを設立した。以後の作品はすべて連名で発表されている。

グビ、ルイスポールセン、フリッツ・ハンセン、ヘイ、バング&オルフセンなどと協働している。

デザインの思想と方法

ガムフラテージの仕事は、デンマークとイタリアという2つの背景を前提とする。前者は木工と量産の体系、後者は手工芸と造形の実験を持つ。両者の条件を組み合わせることが主題になる。

2つの背景を組み合わせる

デンマークの木工とイタリアの手工芸では、扱う材料も工程も異なる。同じ製品に両方の要素を含めることで、どちらか一方では生じない構成になる。

骨組みを線として見せる

細い部材で枠を組み、面を張る。骨組みが線として現れ、面は骨組みの内側に収まる。部材の関係が外から分かる。

用途を限定しない

家具、照明、音響機器と対象が広い。材料と工程は変わるが、部材の関係で構成を決める手順は共通する。

連名で発表する

2006年以降の作品はすべてエンリコ・フラテージとの連名で発表され、個々の担当は公表されていない。

代表作にみる方法

ビーティル(2011年、グビ)

細い金属の枠に張り材を組み合わせた椅子である。骨組みが線として現れ、面は内側に収まる。

マスキュリン(2012年、グビ)

覆いのある椅子の系列である。座る人を囲う構成をとる。

ベオサウンド A5(2023年、バング&オルフセン)

携帯できる音響機器である。持ち運びを前提とし、把手を本体の上部に設ける。→ベオサウンド A5

照明の設計

ルイスポールセンなどのために照明を設計している。光源の位置と笠の形の関係を扱う。

ガムフラテージ(2006年〜)

コペンハーゲンの設計事務所である。デンマークとイタリアという2つの背景を前提とする。

評価と影響

ガムは、2000年代後半以降のデンマークで活動するデュオの一方として言及される。デンマークとイタリアという2つの背景を組み合わせる点が特徴にあたる。

2006年以降の作品はすべてエンリコ・フラテージとの連名で発表され、個々の担当は公表されていない。

家具、照明、音響機器と対象が広い。複数のメーカーと協働している。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。デンマーク・イタリア国内の館については照合手段がない。

作品一覧

いずれもエンリコ・フラテージとの共同設計による。

区分 作品名 ブランド
2006年 事務所 ガムフラテージ 設立 コペンハーゲン、デンマーク
2011年 椅子 ビーティル GUBI
2012年 椅子 マスキュリン GUBI
2023年 音響機器 ベオサウンド A5 Bang & Olufsen
2006年〜 照明 ルイスポールセンほかのための照明 Louis Poulsen ほか
2006年〜 家具 フリッツ・ハンセン・ヘイのための家具 Fritz Hansen / HAY

プロフィール

出身地 デンマーク
国籍 デンマーク
活動拠点 コペンハーゲン
分野 家具、照明、音響機器
主な協働ブランド GUBI、Louis Poulsen、Fritz Hansen、HAY、Bang & Olufsen

Reference