概要

リストア・バスケットは、ミカ・トルヴァネンがMuutoのために設計し、2009年に発表された収納バスケットである。回収したペットボトル由来の繊維をフェルト状に成型してつくる。両端に持ち手を備える。

特徴・コンセプト

フェルトを成型する

布を縫って袋状にすれば柔らかいが、中身を入れないと形が崩れる。籠のように編めば形は保つが、当たった物を傷つけやすい。リストア・バスケットは繊維をフェルト状に成型することで、両者の中間をとる。見た目と手触りは柔らかいが、輪郭は保たれる。

床や家具に当たっても傷が付きにくい一方、日常の使用に耐える硬さがある。

再生繊維を使う

素材は回収したペットボトルを繊維化したものによる。名称の「リストア」はこの素材に由来する。フェルトの表情は繊維の性質によって決まるため、素材の選択がそのまま外観を決めている。

寸法と持ち手

標準サイズは幅48cm × 奥行35cm × 高さ23cmで、A4判の雑誌や書籍が収まる。両端の持ち手により、棚の下から引き出したり部屋の間を運んだりできる。トレイや円形のバスケットなど、複数の形と寸法で展開される。

エピソード

トルヴァネンは、この製品について空間のなかで主張しすぎない収納を意図したと述べている。

評価と影響

再生樹脂を素材とする製品では、カラークレートが硬い樹脂の箱として成形されるのに対し、こちらは繊維に戻してフェルトに成型している。同じ素材でも、加工の段階によって性質が変わる。

基本情報

名称 リストア・バスケット / Restore Basket
デザイナー ミカ・トルヴァネン(Mika Tolvanen)
ブランド Muuto(ムート)
発表年 2009年
デザインの成立国 デンマーク
分類 収納バスケット
主要素材 再生ペットボトル由来の繊維によるフェルト
構造 繊維をフェルト状に成型し、柔らかい手触りのまま輪郭を保つ
サイズ 幅48cm × 奥行35cm × 高さ23cm
仕様 両端に持ち手

Reference