概要
パピーは、エーロ・アールニオが2005年にマジスのために設計した製品である。子犬の姿を、頭・胴体・脚という三つの塊で構成する。回転成形のポリエチレンによる。マジスの子ども向けコレクション「Me Too」の一点にあたる。
概要
形は三つの塊の組み合わせに還元されている。目や口、毛並みといった細部を持たないため、見る人が子犬と読み取る手がかりは輪郭だけになる。
回転成形は、粉状の樹脂を入れた型を回しながら加熱し、内壁に樹脂を張り付かせる工法である。中が空洞になるため大型でも軽く、継ぎ目が生じない。角のない形と組み合わせることで、子どもがぶつかっても危険が少ない。
特徴・コンセプト
三位一体の機能性
胴体の上面は平らに近く、座面として使える。またがって遊ぶこともできる。用途を一つに定めていないため、置く場所によって役割が変わる。
豊富なサイズ展開
XSからXLまでの5サイズが展開される。XSは幅18.5cm、XLは幅102cmで、座面高は55cmになる。同じ形のまま寸法だけを変えているため、並べると大小の対比が生まれる。
多彩な仕上げ
マット仕上げのほか、フロック加工によるベルベット仕上げがある。マット仕上げは屋外でも使えるが、ベルベット仕上げは屋内専用になる。
評価と影響
回転成形の樹脂で中空の塊をつくるという構成は、ストーンプランターなど同じ工法の製品にも共通する。アールニオは1960年代から樹脂による有機的な形を扱っており、ボールチェアやバブルチェアがその初期にあたる。
収蔵
以下の収蔵が確認できる(MoMA=ニューヨーク近代美術館)。製造元からの寄贈にあたる。
- MoMA パピー(2005年) 収蔵番号 131.2013.1-2
マジスの歴史や他の製品について詳しくはマジスブランドページをご覧ください。
基本情報
| 正式名称 | パピー / Puppy |
|---|---|
| デザイナー | エーロ・アールニオ(Eero Aarnio) |
| デザイン年 | 2005年 |
| ブランド | Magis(マジス)/ イタリア |
| コレクション | Me Too |
| 製造国 | イタリア |
| 素材 | ポリエチレン(回転成型)/ マット仕上げ:屋外使用可、ベルベット仕上げ:屋内専用 |
| サイズ(W×D×H) | XS:W18.5×D11×H14.5 cm / S:W42.5×D26×H34.5 cm(座面高23.5 cm)/ M:W56.5×D34×H45 cm(座面高30.5 cm)/ L:W69.5×D42×H55.5 cm(座面高37.5 cm)/ XL:W102×D61.5×H81 cm(座面高55 cm) |
| カラー(マット) | ホワイト、オレンジ、グリーン 他 |
| 仕上げバリエーション | マット(屋外可)/ ベルベット グラデーション / ベルベット イリディッセント / ダルメシアン |
| 収蔵美術館 | ニューヨーク近代美術館(収蔵番号131.2013.1-2) |
エーロ・アールニオの設計思想や経歴について詳しくはエーロ・アールニオ プロフィールページをご覧ください。