コペンハーグ ダイニングテーブルが長く愛される理由

コペンハーグ ダイニングテーブル(Copenhague Dining Table / CPH30)は、フランス出身のデザイナーデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックがデンマークの家具ブランドHAYのために2013年にデザインした作品である。コペンハーゲン大学人文学部(KUA)の新校舎のために特別に設計されたコペンハーグ・コレクションの中核をなすプロダクトとして誕生し、大学での極めて好意的な評価を受けてHAYが一般市場向けにも販売を開始。現在では世界中の家庭、オフィス、公共施設で広く愛用されている。

特徴的なA字型の傾斜脚部は、視覚的な軽快さと構造的安定性を両立させ、面取り加工が施された天板エッジは実際の厚みよりも薄く見えるミニマルな印象を生み出す。天板にはリノリウム、ラミネート、オーク突板、ウォールナット突板と豊富な仕上げオプションが用意され、サイズも複数展開。エクステンダブル(伸長式)モデルも含む汎用性の高いシリーズである。2021年には環境負荷の低い水性ラッカーへの移行、2024年には天板基材のMDFへの改良と、継続的なアップデートが行われている。

本ページでは、コペンハーグ ダイニングテーブルの購入を検討されている方に向けて、正規品の仕様・サイズ・天板仕上げ・価格、類似商品との比較、暮らしへの取り入れ方、メンテナンス方法、購入方法、よくある質問まで、購入判断に必要な情報を網羅的にお伝えする。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

コペンハーグ ダイニングテーブル CPH30は、HAYの現行商品としてデンマークで製造されている。長方形の固定サイズモデルとエクステンダブル(伸長式)モデルが展開され、天板仕上げと脚部仕上げの組み合わせにより幅広いカスタマイズが可能である。

正式名称 コペンハーグ ダイニングテーブル CPH30 / Copenhague Dining Table CPH 30
デザイナー ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)/ フランス・パリ
デザイン年 2013年(コペンハーゲン大学人文学部新校舎プロジェクト)
ブランド HAY(ヘイ)/ デンマーク
製造国 デンマーク
サイズ(CPH30 固定式) L200×W90×H74cm / L250×W90×H74cm / L300×W90×H74cm / L250×W120×H74cm
サイズ(CPH30 伸長式) 基本L160cm〜 / L200cm〜 / L250cm〜(延長リーフ追加で最大L310cm。リーフ・サポートレグは別売)
天板素材 MDF基材(2024年改良)+各種仕上げ
天板仕上げ リノリウム(Forbo社製:オフホワイト、グレー、ブラック、グリーン、スモーキーブルー、バーガンディ)、ラミネート(ホワイト、ブラック)、オーク突板(水性ラッカー)、ブラックオーク突板、ウォールナット突板
脚部素材 オーク無垢材
脚部仕上げ 水性ラッカー仕上げオーク、ブラックラッカー仕上げオーク、ソープ仕上げオーク、ボルドーラッカー仕上げオーク、ディープブルーラッカー仕上げオーク
組み立て フラットパック。天板裏のブレーシング(補強)は装着済み。4本の無垢材脚を取り付けるだけの簡易組み立て
環境認証 FSC認証木材。水性ラッカー(2021年移行)。EUエコラベル要件適合
美術館収蔵 ポンピドゥー・センター(パリ)、パリ装飾美術館 他
参考価格帯(税込目安) CPH30 L200×W90cm:リノリウム天板 約€1,400〜1,600 / オーク突板天板 約€1,800〜2,000。L250×W90cm:リノリウム天板 約€1,600〜1,800 / オーク突板天板 約€2,000〜2,200。日本国内約¥200,000〜350,000(サイズ・仕上げ・販売店により変動)
納期 在庫品:2〜3営業日〜。受注生産品:5〜6週間程度(仕上げ・サイズにより変動)

天板仕上げの違い

リノリウム仕上げはForbo社製の高品質リノリウムを使用し、ナノテクノロジーを活用したソフトタッチの超マット表面が特徴である。指紋が付きにくく清掃が容易で、日常使用の汚れに対する耐性に優れる。教育機関での使用を前提に開発された本作において、最も多くのカラーバリエーションを持つ推奨仕上げである。オフホワイト、グレー、ブラック、グリーン、スモーキーブルー、バーガンディの6色展開により、空間の雰囲気に合わせた選択が可能。

オーク突板仕上げ(水性ラッカー)は、天然木の美しい木目と温かみを持ちつつ、ラッカーによる保護を施したもの。ウォールナット突板およびブラックオーク突板も選択可能であり、よりクラシックな木質感を求める方に適している。ラミネート仕上げ(ホワイト、ブラック)は最も耐久性に優れ、清掃も容易な選択肢である。

脚部の仕上げは天板と同系色での統一(例:ブラックリノリウム天板×ブラックラッカーオーク脚)、またはコントラストを楽しむ組み合わせ(例:スモーキーブルーリノリウム天板×ディープブルーラッカーオーク脚)のいずれも可能であり、HAYの製品ラインナップには多様なマッチング・コントラスト組み合わせが用意されている。

類似商品・競合との比較

コペンハーグ ダイニングテーブルは「北欧デザインの大型ダイニング/コンファレンステーブル」というカテゴリに位置する。同価格帯・同用途の北欧ダイニングテーブルとの比較を示す。

比較項目 コペンハーグ CPH30(HAY) スプリット・テーブル(ムート) T12 テーブル(HAY)
デザイナー ロナン&エルワン・ブルレック(2013年) スタファン・ホルム(2012年) リンクス・オフィス(2024年)
天板素材 リノリウム / ラミネート / オーク突板 / ウォールナット突板(MDF基材) 無垢オーク材(接ぎ板) リノリウム / オーク突板(MDF基材)
脚部 A字型傾斜オーク無垢材脚。軽快で安定 二股に分かれるCNC加工無垢材脚。独創的ディテール スチール・フレーム脚。インダストリアルな印象
サイズ展開 L200〜300cm × W90〜120cm。伸長式モデルあり(最大310cm) L220cm × W90cm(固定サイズ1種) L160〜250cm × W80〜95cm
天板仕上げ数 リノリウム6色+ラミネート2色+突板3種=11種以上 オイル / ソープ / ブラックの3種 リノリウム数色+突板
コントラクト適性 極めて高い(大学プロジェクト由来。耐久性、清掃性、スタッキング対応) 住宅中心(コントラクト使用も可) 高い(オフィス・会議室向け設計)
価格帯 約€1,400〜2,200(サイズ・仕上げによる) 約€2,200〜2,500 約€1,200〜1,800

選び方の指針

豊富なサイズ展開(L200〜300cm、伸長式含む)と11種以上の天板仕上げオプション、そしてコントラクトにも対応する優れた耐久性・清掃性を求める方にはコペンハーグ CPH30が最適である。A字型傾斜脚の軽快なプロポーション、リノリウムの豊かなカラーパレット、そしてフラットパックによる合理的な配送・組み立ては、ブルレック兄弟の「建物を再び人間的なものにする」という理念の体現であり、公共空間から家庭まで幅広いシーンに対応する。

無垢オーク材天板の温かみと経年変化を重視し、脚部の独創的なクラフトマンシップに惹かれる方にはスプリット・テーブル(ムート)が適している。ただしサイズは1種のみで天板仕上げの選択肢は限定的である。よりインダストリアルな印象のスチール脚を好む方、価格を抑えたい方にはHAYのT12テーブルも検討に値する。

使用感と暮らしへの取り入れ方

ダイニングテーブルとしての使用感

CPH30の標準サイズであるL200×W90×H74cmは、4〜6名の日常使用に適し、短辺に着座すれば8名での食事も可能である。L250cmでは6〜8名がゆったりと着座でき、L300cmはレストランやコンファレンスルームにも対応する大型サイズである。高さ74cmは標準的なダイニングチェアの座面高との組み合わせで快適な食事姿勢を確保する。

リノリウム天板は、一般的な木製天板とは異なるソフトなタッチ感が特徴である。ペンの書き心地が良く、ノートPCのタイピング時にも適度な柔らかさが手首への負担を軽減する。超マット仕上げにより反射が少なく、長時間のデスクワークにも適している。指紋が付きにくく、水拭きで容易に清掃できるため、小さな子どものいる家庭や、飲食を伴うオフィスミーティングでも気兼ねなく使用できる。

エクステンダブルモデル(CPH30 Extendable)は、天板中央がスライドして延長リーフ(別売)を挿入する仕組みであり、来客時やパーティー時に簡単にテーブルを拡張できる。基本L160cmから最大L310cmまで拡張可能であり、2枚以上の延長リーフを使用する場合はサポートレグ(別売)の追加が推奨される。ロック機構が天板裏に備わっており、拡張時の安定性が確保されている。

空間別のコーディネート提案

ダイニングルームでは、リノリウムのカラーを空間のアクセントとして活用できる。グレーやオフホワイトはニュートラルな空間に溶け込み、グリーンやスモーキーブルーは空間に個性と彩りを加える。バーガンディは温かみのある落ち着いた印象を与え、北欧インテリアにフレンチテイストの洗練を添える。脚部をオーク無垢材のナチュラル仕上げとすることで、天板のカラーと木の温かみが調和する。

ホームオフィスや書斎では、CPH30の優れた清掃性とリノリウムのソフトタッチが長時間のデスクワークに適する。CPH90(デスクタイプ)も同じコペンハーグ・コレクションに含まれるが、CPH30のダイニングサイズをワークデスク兼用として使用するスタイルも現代のリモートワーク時代にふさわしい。

コントラクト空間(レストラン、カフェ、オフィス、教育施設)では、コペンハーゲン大学で実証済みの耐久性と清掃性が大きな利点となる。同じコペンハーグ・コレクションのチェアやスツールと組み合わせることで、統一感のある空間構成が可能。HAYのAbout A Chairシリーズとの組み合わせも推奨されている。

経年変化とメンテナンス

天板仕上げ別の経年変化

リノリウム天板は、天然素材(亜麻仁油、松脂、木粉等)から製造された自然素材であり、適切な使用環境下では長期にわたり安定した状態を維持する。UV光により若干の色味変化が生じる場合があるが、超マット仕上げの質感は長く保たれる。日常使用による微細な擦り傷は表面に自然に馴染む傾向がある。

オーク突板・ウォールナット突板天板は、水性ラッカーによる保護が施されているが、長期使用に伴い微細な傷の蓄積やラッカーの摩耗が生じる可能性がある。ラミネート天板は最も耐久性に優れ、経年変化が最も少ない選択肢である。

オーク無垢材脚部は、水性ラッカー仕上げの場合、長期使用に伴いラッカー層の摩耗が生じるが、構造的な耐久性は高い。ソープ仕上げの場合は、白みがかった柔らかな風合いが時間とともに自然な飴色へと変化していく。

日常メンテナンス

リノリウム天板は、水を含ませ固く絞った布で拭くだけで日常の汚れを除去できる。中性洗剤の使用も可能。研磨剤やスコーリングパッドは使用しない。定期的にリノリウム用メンテナンスオイルを塗布することで、表面の保護と風合いの維持が可能である。

オーク突板・ラミネート天板は、柔らかい布で乾拭き、または固く絞った布での水拭きが基本。熱い鍋やカップの直置きはいずれの仕上げでも避ける。オーク無垢材脚部は、柔らかい布で木目に沿って拭く。ソープ仕上げの脚部は定期的なソープフレーク洗浄で白さを維持できる。

修理・パーツ対応

HAYはメーカー保証を提供している。フラットパック構造のため、脚部の交換は比較的容易である。天板や脚部の個別パーツについてはHAY正規販売店を通じた相談を推奨する。エクステンダブルモデルの延長リーフおよびサポートレグは別売品として用意されており、必要に応じて追加購入が可能。2024年のMDF基材への改良により、天板の耐久性はさらに向上している。

どこで買うか:正規販売店と購入方法

公式サイトと正規ディーラー

HAY公式オンラインストア(hay.com)にて全バリエーションの確認および購入が可能。海外正規ディーラーとしては、smow(ドイツ、リノリウム200cm約€1,400〜 / 突板約€1,800〜)、Connox(ドイツ)、Finnish Design Shop(フィンランド)、Really Well Made(英国)、twentytwentyone(英国)、Utility Design(英国)、Lekker Home(米国)などがある。コントラクト案件についてはHAYのプロフェッショナル向け専用ポータルで正確な価格、アセット、リソースが提供されている。

日本国内での購入

日本国内ではHAY直営店(HAY TOKYO等)および正規取扱店で購入可能。HAYはデンマーク発のグローバルブランドであり、日本国内にも充実した販売網を持つ。大型テーブルのため、設置場所への搬入経路の確認が購入前に必須。フラットパック配送のため、現地での組み立て(脚部の取り付け)が必要であるが、工具不要の簡易組み立てである。

購入時チェックリスト

  • モデルの選択(CPH30固定式 / CPH30エクステンダブル / CPH25楕円 / CPH20円形。使用人数と将来の拡張ニーズに応じて選定)
  • サイズの選択(固定式:L200 / L250 / L300 × W90cm、L250×W120cm。伸長式:基本L160 / L200 / L250cm+延長リーフで拡張)
  • 天板仕上げの選択(リノリウム6色 / ラミネート2色 / オーク突板 / ブラックオーク突板 / ウォールナット突板。清掃性重視ならリノリウムまたはラミネート、木質感重視なら突板)
  • 脚部仕上げの選択(ラッカーオーク / ブラックラッカーオーク / ソープオーク / ボルドーラッカーオーク / ディープブルーラッカーオーク。天板との統一またはコントラストを検討)
  • エクステンダブルの場合:延長リーフとサポートレグの追加購入(別売)の検討
  • 設置スペースの確認(テーブル本体サイズ+周囲の椅子引き出し・通行スペース)
  • 搬入経路の確認(フラットパック配送のため比較的搬入しやすいが、大型サイズの場合はエレベーター・ドア幅を確認)
  • チェアとの組み合わせ(HAYのAbout A Chairシリーズ、Result Chair、コペンハーグ・コレクションのチェアとの相性が良い)
  • 納期の確認(在庫品は即日〜数日。受注生産は5〜6週間程度)
  • 環境認証の確認(FSC認証木材、水性ラッカー、EUエコラベル要件適合)

コーディネート事例

カラフル・スカンジナビアン

スモーキーブルーのリノリウム天板×ディープブルーラッカーオーク脚のCPH30を中心に据え、HAYのAbout A Chair(AAC22)をミックスカラーで配置する。テーブルの落ち着いたブルートーンに対し、チェアはイエロー、ピンク、グリーンなど明るい色を取り合わせることで、北欧デザインの色彩的自由さを表現する。コペンハーゲン大学の空間デザインにおいて実現された「学生が長く滞在したくなる温かみのある空間」のコンセプトを、家庭のダイニングに翻訳するコーディネートである。

ミニマル・モノトーン

ブラックリノリウム天板×ブラックラッカーオーク脚のCPH30を選び、同色系のResult Chairを合わせる。白い壁と明るいフローリングを背景に、テーブルとチェアのブラックが空間にシャープなコントラストを生む。リノリウムの超マット仕上げが光の反射を抑え、静謐で洗練された空間を構成する。テーブル上にはHAYのPC Portable ランプやFlowerPotを置き、HAYのエコシステムで統一する。

エクステンダブル・ホスピタリティ

CPH30エクステンダブル(基本L200cm)を日常は4〜6名のダイニングとして使用し、ホームパーティーや家族の集まりの際にリーフを追加して最大310cmまで拡張する。オフホワイトリノリウム天板は食卓としての清潔感と明るさを確保しつつ、グレーのリノリウムリーフとのわずかな色差がアクセントとなる。伸長式の柔軟性は、変化する家族構成やライフスタイルに長期的に対応する実用的な選択である。

よくある質問

正規品の価格はどのくらいですか?
CPH30 L200×W90cmの場合、リノリウム天板で約€1,400〜1,600、オーク突板天板で約€1,800〜2,000が参考価格帯。サイズが大きくなるほど価格は上昇する。日本国内では約¥200,000〜350,000(サイズ・仕上げ・販売店により変動)。
どこで購入できますか?
HAY公式オンラインストア(hay.com)、日本国内のHAY直営店および正規取扱店。海外ではsmow、Connox、Finnish Design Shop、Really Well Made、twentytwentyone、Lekker Home等の正規ディーラー。
実物を確認できる場所はありますか?
HAY直営店(HAY TOKYO、HAY HOUSE Copenhagen等)にてコペンハーグ・コレクションの展示を確認可能。日本国内の正規取扱店での展示状況は事前に問い合わせを推奨。コペンハーゲン大学KUA校舎では実際の使用環境を見ることができる。
納期はどのくらいかかりますか?
在庫品(定番仕上げ)は2〜3営業日程度で出荷。受注生産(特定の仕上げ・サイズ組み合わせ)は5〜6週間程度。販売店により異なるため事前確認を推奨。
リノリウムとラミネート、どちらを選ぶべきですか?
リノリウムは天然素材から製造されたソフトタッチの超マット仕上げ。指紋が付きにくく6色のカラーバリエーションがある。ラミネートは最も耐久性が高く清掃が容易だが色展開はホワイトとブラックの2色。質感とカラーの豊かさを重視するならリノリウム、耐久性最優先ならラミネートが推奨される。
エクステンダブルモデルの延長リーフは何枚まで追加できますか?
基本L160cmの場合は最大3枚、基本L250cmの場合は最大4枚の延長リーフを追加可能。2枚以上の延長リーフを使用する場合はサポートレグの追加が推奨される。延長リーフとサポートレグは別売。
組み立ては難しくないですか?
フラットパック配送だが、天板裏のブレーシング(補強)は装着済みであり、4本のオーク無垢材脚を取り付けるだけの簡易組み立てである。特殊な工具は不要。
他に検討すべきHAYの名作は?
同じコペンハーグ・コレクションのCPH20(円形テーブル)、CPH25(楕円形テーブル)、CPH90(デスクタイプ)が用途に応じた選択肢となる。チェアではAbout A Chairシリーズ(AAC)、Result Chair、Neu Chairが推奨。照明ではPC Portable、Matin Lampなど。それぞれの作品について詳しくは、当サイトの各紹介ページをご参照いただきたい。