木材どうしを、加工した形を組み合わせて接合する方法の総称。部材を長さ方向につなぐ継手と、角度をつけて組む仕口に分かれ、家具の骨組みの強さを左右する。

継手・仕口

継手・仕口とは、木材どうしを、それぞれの端部を加工した形の組み合わせによって接合する方法の総称のこと。部材を長さ方向につなぐものを継手、二つ以上の部材を角度をつけて組み合わせるものを仕口と呼ぶ。英語では joinery あるいは wood joints と呼ぶ。

解説

二つの語は、接合の向きで区別される。継手は短い材を継いで長い材をつくるためのもので、柱や梁を扱う建築で多く用いられる。仕口は、脚と横材、枠の縦と横のように、方向の違う材を組むためのもので、家具の骨組みの多くはこちらにあたる。板を幅方向に接いで面積を広げる接合は、どちらとも別に矧ぎと呼ばれる。

家具でよく使われる仕口には、一方の材に穴(ほぞ穴)を掘り、もう一方の端に削り出した突起(ほぞ)を差し込むほぞ組、台形の突起を噛み合わせて引き抜きに抵抗させる蟻組、二つの材の端を斜めに切って木口を見せずに合わせる留めなどがある。椅子の脚と貫や幕板をつなぐ箇所は、座る人の体重や揺さぶりが繰り返し集まるため、どの仕口を選び、どれだけの接着面を確保するかが椅子の寿命を左右する。

金物で留めるのではなく木の形で組む意味は、力の伝え方と、木の動きへの対応にある。木材は湿気によって伸び縮みするが、その量は繊維方向にはほとんど生じず、年輪の接線方向で大きい。仕口の形は、この方向による違いを踏まえて、接合部が緩んだり割れたりしないように決められてきた。フランコ・アルビーニのルイーザは、部材の断面を接合部に向かって太らせ、組手を正面に見せている。これを製造したポッジは、金物ではなく継手で接ぐことを工房の方針としていた。

現在はCNC加工で仕口を削る工場も多い。刃物の形による制約から、手加工とは異なる形に調整した仕口が使われることもある。

Reference

継手・仕口に関する考え方と具体的提案(伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会)
https://green-arch.heteml.net/dentoh/pdf/dentoh_h22_5_3.pdf
竹中大工道具館 取材レポート(インターネットミュージアム)
https://www.museum.or.jp/report/104560
木材の収縮率と寸法変化(woody com series vol.10)
https://www.sanmoku.co.jp/pdf/woody_comseries_vol10/246_251.pdf

この用語が登場するページ

ブランド

関連用語