Kandem(カンデム)
Kandemは、1889年にドイツ・ライプツィヒで創業した照明メーカーである。社名はMax KörtingとWilhelm Mathiesenによる社名Körting & Mathiesenの略にあたる。当初は公共・屋外の照明を手がけていたが、1920年代に室内照明へ軸足を移した。1928年から1933年にかけてバウハウスと協働し、Marianne BrandtとHin Bredendieckが設計した机上灯と枕元灯を量産している。現在はKANDEM Leuchten GmbHとしてドイツ国内で事業を続けている。
事業と製造の実体
Kandemの製品を規定したのは、量産を前提とする構成である。バウハウスとの協働以前、造形に配慮した照明は少量生産の工芸品として作られることが多かった。同社は電気工学の分野で事業を興した企業であり、部品の規格化と工業的な組み立てに対応できる設備を持っていた。この条件のもとで、造形と量産を両立させる製品開発が可能になった。
製品の構成にもこの方針が現れている。机上灯では、反射傘を可動とし、光の向きを変えられるようにした。金属の板を絞って作る傘と、支柱への取り付け部が主な部材で、部品点数が少ない。塗装で仕上げるため、色の指定にも対応できる。
1928年に発表された机上灯と枕元灯は、数年のうちに5万台を超えて販売された。手仕事による一点物から工業製品への移行を示す例として扱われる。
2023年には、バウハウス期の細部を引き継いだ卓上灯967が再び製品化されている。
沿革
1889年、Max KörtingとWilhelm Mathiesenがライプツィヒで電気工学の事業を興した。社名はKörting & Mathiesenで、後にその略であるKandemの名で照明を展開している。当初の製品は公共の照明と屋外の照明だった。
1920年代、事業の軸足が室内照明へ移った。1924年以降、照明の設計はバウハウスにおける関心の対象となっており、金属工房のMarianne Brandtが同社との協働を取りまとめている。
1928年、BrandtとHin Bredendieckの設計による机上灯と枕元灯が発表された。協働は1933年まで続いている。
現在はKANDEM Leuchten GmbHとしてドイツ国内で事業を続け、2023年にはバウハウス期の設計にもとづく卓上灯を再び製品化した。
デザイナーとの協働
Kandemの製品開発は、1928年から1933年にかけてバウハウスとの協働によって進められた。造形の検討を学校側が、量産の条件の検討を企業側が担う分担にあたる。当時としては、教育機関と製造企業が製品開発で組む形は例が少なかった。
この協働を取りまとめたのは、バウハウスの金属工房を率いたMarianne Brandtである。同工房出身のHin Bredendieckも設計に加わった。
Marianne Brandtの設計思想や経歴について詳しくはMarianne Brandtプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
カンデム テーブルランプは、可動する反射傘を持つ机上灯である。金属の板を絞った傘と支柱を組み合わせる構成で、部品点数を抑えてある。
このほか、バウハウス期には枕元灯の系列も製造された。2023年には当時の細部を引き継いだ卓上灯が再び製品化されている。
基本情報
| ブランド名 | Kandem(カンデム) |
|---|---|
| 創業 | 1889年 |
| 創業者 | Max Körting、Wilhelm Mathiesen |
| 旧社名 | Körting & Mathiesen |
| 創業地 | ドイツ・ライプツィヒ |
| 現在の社名 | KANDEM Leuchten GmbH |
| 事業内容 | 照明器具の製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.kandem.de |
Reference
- KANDEM Leuchten - 公式サイト
- https://www.kandem.de
- Wikidata - Kandem
- https://www.wikidata.org/wiki/Q125525348