ハウス・オブ・フィン・ユール(House of Finn Juhl)
ハウス・オブ・フィン・ユールは、デンマークの家具メーカー、ワンコレクション(Onecollection)が展開するブランドです。デンマークを代表するデザイナー、フィン・ユールの家具を、オリジナルへの敬意をもって復刻・製造しています。ベイカーソファやペリカンチェアをはじめとする50点を超えるコレクションを擁し、その名はフィン・ユールの作品と分かちがたく結びついています。
ブランドヒストリー
ワンコレクションは1990年、イヴァン・ハンセンとハンス・ヘンリック・ソーレンセンによって、デンマーク西部のリンクービングで設立されました。1990年代末、フィン・ユールの未亡人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンから、記念展のためにユールの家具を再現してほしいという打診を受けたことが、両者の関係の始まりとなります。
2001年、二人はフィン・ユールの家具を製造・再発売する独占権を正式に託され、同年ケルンの見本市でコレクションを発表しました。以来、オリジナルの図面と現存する家具の実測をもとに、ユールが意図した造形を丁寧に読み解きながら、数多くの作品を復刻してきました。生産はデンマーク国内の自社工房で行われています。
復刻への姿勢
フィン・ユールの家具は、有機的で彫刻的な造形を特徴とし、その多くは当時の熟練した家具職人との対話のなかで形づくられました。ハウス・オブ・フィン・ユールは、図面を精査し、オリジナルの家具と照らし合わせながら、ユールが求めた表現を再現することを重視しています。すでに存在しない素材については、入手可能な材へと置き換えつつ、本来の意図を保つよう努めています。
主なインテリア
- ベイカーソファ(Baker Sofa、1951年) ― フィン・ユールのアメリカ市場進出を告げたソファ
- ペリカンチェア(Pelican Chair) ― 包み込むような有機的なフォルムのラウンジチェア
- チーフテンチェア(Chieftain Chair、1949年) ― ユールを代表する彫刻的な椅子
- ポエトソファ(Poet Sofa) ― コンパクトで軽やかなソファ
- 45チェア(45 Chair) ― 座面と背もたれを分離させた構造を持つチェア
主なデザイナー
ハウス・オブ・フィン・ユールのコレクションは、建築家・デザイナーのフィン・ユール(1912年 - 1989年)の作品によって構成されています。フィン・ユールは、身体を支える要素と支えられる要素を切り離す独自の造形で知られ、ダニッシュモダンをアメリカへと広める上で大きな役割を果たしました。
基本情報
| 運営企業 | ワンコレクション(Onecollection、1990年設立) |
|---|---|
| ブランド展開 | 2001年(フィン・ユール家具の製造権取得) |
| 本社所在地 | デンマーク・リンクービング |
| 取り扱いデザイナー | フィン・ユール |
| 公式サイト | https://finnjuhl.com |