概要

トビ・イシ テーブルは、エドワード・バーバーとジェイ・オズガビーが2012年にB&B Italiaのために設計したテーブルである。二人と同社との最初の仕事にあたる。四本脚や中央の一本脚ではなく、二枚の台形の板を直角に組んで天板を支える。名称は日本庭園の飛び石に由来する。

特徴・コンセプト

二枚の板を直角に組む

支持部は、垂直に立てた台形の板を二枚、直角に交差させて構成される。四本脚では脚の位置が座る場所を制限するが、支持を中央に寄せれば天板の縁沿いに脚が来ない。中央の一本脚と違い、二枚の板を直交させることで、テーブルを横に倒そうとする力にも両方向で抵抗できる。

天板は支持部から大きく張り出す。接地している部分が中央に集まるため、テーブルの重心と見た目の重さの位置が一致しない。

見る角度で変わる

二枚の板が直交しているため、正面から見れば一枚の板として、斜めから見れば二枚が重なった形として現れる。周囲を移動すると、支持部の見え方が連続して変わる。

素材の展開

当初はセメント系の目地材を手作業で塗る仕上げで製作された。その後、カッラーラとマルキーナの大理石、エルム材、ラッカー塗装(光沢とサテン)の仕上げが加えられている。オーク材はローテーブルに用いられる。天板の形は円形と、両端を丸めた長方形がある。

エピソード

飛び石は、庭を歩く経路を定めるために置かれる石である。バーバーとオズガビーは、その据わり方をテーブルの支持部に置き換えた。

2014年には高さ310mmのローテーブル、2017年には屋外用のトビ・イシ アウトドアが加わっている。

評価と影響

第23回コンパッソ・ドーロの選定に入っている。支持部の形そのものがテーブルの見え方を決める構成は、同じB&B Italiaのコロナードのように部材を隠す方向とは対照的である。

基本情報

名称 トビ・イシ テーブル / Tobi-Ishi Table
デザイナー エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビー(Edward Barber & Jay Osgerby)
ブランド B&B Italia
発表年 2012年
分類 ダイニングテーブル
構造 台形の板を二枚、直角に交差させて天板を支える
主要素材 MDFの天板と高密度ポリウレタン樹脂の脚(鋳鉄のおもり入り)、突板と無垢材による木の仕様、大理石(カッラーラ、マルキーナ)。仕上げはセメントグラウト、エルム、ラッカー(光沢・サテン)、大理石
天板の形 円形/両端を丸めた長方形
シリーズ展開 トビ・イシ(2012年)、ローテーブル(2014年)、トビ・イシ アウトドア(2017年)
受賞 第23回コンパッソ・ドーロ 選定

Reference