このページについて
セッラは、アキッレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニが1957年に発表した腰掛けである。ザノッタが製造する。台が半球のため座ったまま揺れる。座面の高さを調節できる。
このページでは、半球の台と座り方、高さの調節、素材と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アキッレ・カスティリオーニの設計思想や経歴について詳しくはアキッレ・カスティリオーニ プロフィールページをご覧ください。
セラのデザインストーリーについて詳しくはセラ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
セラはザノッタ社(Zanotta S.p.A.)の製品として、イタリアで製造されている。自転車のレーシングサドル、ピンク塗装のスチールカラム、半球状の鋳鉄ベースという3つの異なる世界に由来する要素が統合された構成は、カスティリオーニ兄弟のレディメイド思想をよく表している。座面には自転車愛好家の間で高い評価を受けるブルックス社製のハンドメイドレザーサドルが使用されている。
| 正式名称 | セッラ |
|---|---|
| 製造ブランド | ザノッタ |
| 座面 | 自転車の鞍にあたる。革による |
| 支柱 | 鋼。塗装の仕上げによる |
| 台 | 鋳鉄。半球の形状による |
| サイズ | 直径330 × 高さ710mm |
| 座面の高さ | 710〜900mm。締め具で段階なく調節できる |
| 重量 | 鋳鉄の台により重心が低い。重量は取扱店に確認する |
| 価格 | ザノッタは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 納期 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
| 収蔵 | メトロポリタン美術館 セッラ スツール(1957年) 収蔵番号 2016.645.1 |
セラの構造的核心は、伝統的な酪農家の腰掛けスツールから着想を得た「動的なバランス」にある。半球状の鋳鉄製ベースが一点で床に接し、使用者の両足が残りの二点を担うことで三点支持による安定性を実現する。重量のあるベースが重心を低く保つことで、一見不安定に見える構造に確かな安定性をもたらしている。支柱の高さはサムスクリューで71〜900mmの範囲で無段階に調整でき、使用者の体格や使用場面に応じた最適な高さを設定できる。
支柱のピンク色は、ジロ・デ・イタリアの総合優勝者に贈られるマリア・ローザへのオマージュであり、セラの視覚的アイデンティティを決定づけている。この色彩は変更不可の固定仕様であり、黒いレザーサドルと重厚な鋳鉄ベースとの三者の対比が、工業製品でありながら彫刻的な美しさを生み出している。
半球の台と座り方
台は半球の形状による。床に接する面が点にあたる。
そのため、座ったまま前後左右に揺れる。姿勢が固定されない。
鋳鉄により重心が低い。倒れにくいが揺れは残る。
長く座る用途とは異なる。短い時間の使用による。
選び分けの目安
- 座り方を考える場合
- 座ったまま揺れる。実際に座って確かめられるとよい。
- 用途から決める場合
- 長く座る用途とは異なる。短い時間の使用による。
- 床材を確かめる場合
- 床に接する面が点にあたる。荷重が集まる。
高さの調節
座面の高さは710〜900mmの範囲で変えられる。締め具で段階なく調節する。
190mmの幅がある。用途に応じて決める。
710mmでも腰掛けとしては高い部類にあたる。足が床に届かない場合がある。
締め具は繰り返し動く箇所にあたる。緩みを確かめる。
選び分けの目安
- 用途から決める場合
- 710〜900mmで調節できる。組み合わせるものの高さを確かめる。
- 座り方を考える場合
- 高い部類にあたる。足が床に届かない場合がある。
- 長く使う前提の場合
- 締め具の緩みを定期的に確かめる。
素材と手入れ
座面は自転車の鞍にあたる。革による。
革は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。
支柱は塗装した鋼、台は鋳鉄による。3つの素材が組み合わさる。
床に接する箇所は点にあたる。擦れと床材への影響を確かめる。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- 3つの素材が組み合わさる。手入れも分かれる。
- 座り心地で選ぶ場合
- 自転車の鞍にあたる。詰め物を持たない。
- 床材を確かめる場合
- 床に接する面が点にあたる。保護材の要否を確かめる。
同じ設計者・同種の製品との比較
腰掛けは座り方と床との接し方で性格が分かれる。
| 比較項目 | セッラ | メッツァドロ | コンポニビリ |
|---|---|---|---|
| 用途 | 腰掛け | 腰掛け | 収納 |
| 座り方 | 座ったまま揺れる | 支柱が撓む | 該当しない |
| 床との接し方 | 半球の台(点で接する) | 木の台(面で接する) | 底面で接する |
| 座面の高さ | 710〜900mm(調節できる) | 510mm | 該当しない |
| 座面 | 革の鞍 | 鋼板(詰め物なし) | 該当しない |
選び分けの目安
- 座り方を考える場合
- 座ったまま揺れる。撓む腰掛けとも異なる。
- 高さを確かめる場合
- 710〜900mmで調節できる。固定される腰掛けとは異なる。
- 床材を確かめる場合
- 点で接する。面で接する製品とは条件が異なる。
使用感と設置条件
座面
自転車の鞍にあたる。前後に細長い形状による。
詰め物を持たない。座る位置が限られる。
設置面
直径330mm。床を占める範囲は小さい部類にあたる。
いっぽうで揺れるため、周囲に空間を確かめる。
床との関係
半球の台が点で床に接する。鋳鉄による。
荷重が集まる。床材への影響を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
革の座面は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。
塗装した支柱は擦れると下地が現れる。高さを調節する箇所で生じやすい。
鋳鉄の台は湿気の多い環境で錆びる場合がある。
床に接する箇所は点にあたる。擦れが集中する。
日常の手入れ
- 革の座面
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
- 支柱
- 柔らかい布で拭く。調節する箇所の擦れも確かめる。
- 台
- 柔らかい布で拭く。湿気を残さない。
- 締め具
- 緩みを定期的に確かめる。高さを保つ箇所にあたる。
修理と部品
座面や締め具の交換については、取扱店を通じて相談する。
支柱の塗装の補修もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ザノッタは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。納期を確かめる。
実物を確認する
座ったまま揺れる感触は、実際に座って確かめられるとよい。
高さを調節する操作も現物で分かる。
中古の流通
製造の時期によって仕様が異なる場合がある。年式を確かめる。
確認箇所は、革の座面の状態、支柱の塗装と擦れ、締め具の動き、台の錆である。
購入前チェックリスト
- 座ったまま揺れること(姿勢が固定されない)
- 長く座る用途とは異なること
- 座面の高さ710〜900mm(調節できる)
- 710mmでも高い部類にあたること
- 座面が自転車の鞍で詰め物を持たないこと
- 床に点で接すること(荷重が集まる)
- 揺れるため周囲に空間が要ること
- 締め具の定期的な確認
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ザノッタは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- ザノッタの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 座り心地はどうですか?
- 台が半球で床に点で接するため、座ったまま前後左右に揺れます。姿勢が固定されず、長く座る用途とは異なります。実際に座ってお確かめください。
- 倒れませんか?
- 鋳鉄の台により重心が低く倒れにくくなっていますが、揺れは残ります。揺れるため周囲に空間をお確かめください。
- 高さは変えられますか?
- 座面の高さを710〜900mmの範囲で締め具により段階なく調節できます。締め具は繰り返し動く箇所のため緩みを定期的にお確かめください。
- 座面はどのようなものですか?
- 自転車の鞍にあたり革によります。前後に細長い形状で詰め物を持たず、座る位置が限られます。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 直径330mmで床を占める範囲は小さい部類にあたります。ただし揺れるため周囲に空間が必要です。床には点で接し荷重が集まるため床材への影響もお確かめください。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- メトロポリタン美術館が収蔵しています(セッラ スツール、1957年、収蔵番号2016.645.1)。