このページについて
セラ(Sella)は、アキッレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニが1957年に設計し、ザノッタが1983年から製造している腰掛けである。競技用自転車のサドルを、半球形の台に立てた支柱に取り付けている。
このページでは、正規品の仕様、座り方、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アキッレ・カスティリオーニの設計思想や経歴について詳しくはアキッレ・カスティリオーニ プロフィールページをご覧ください。
セラのデザインストーリーについて詳しくはセラ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ザノッタの製品番号は200である。ザノッタは、支柱のピンクがジロ・デ・イタリアの総合首位の選手が着るピンクのジャージを思わせると説明している。
| 正式名称 | Sella(製品番号200) |
|---|---|
| 座面 | 競技用自転車のサドル、黒 |
| 支柱 | 鋼、ピンクの塗装 |
| 台 | 鋳鉄、半球形 |
| 色 | 上記の組み合わせのみ(ザノッタのカタログ2025) |
半球の台と座り方
台は半球形で、床との接点が小さい。座ると前後左右に傾き、姿勢が固定されない。ザノッタはセラを電話をかけるときなどの短い腰掛けとして設計したと説明しており、長時間座る椅子ではない。
ザノッタによれば、着想のもとは乳搾りに使う一本脚の腰掛けで、台と座る人の両脚の三点で体を支える。重い鋳鉄の台が重心を下げているが、座っている間は脚で支える必要がある。
座面はサドルなので幅が狭く、座れる位置が限られる。高さは710mmで、立ち姿勢に近い形で腰を預けることになる。傾いても周囲の家具や壁に当たらないよう、まわりに余裕を取って置く。
同じ設計者の腰掛けとの比較
セラは、同じ1957年にコモのヴィラ・オルモで開かれた展覧会のためにメッツァドロとともに設計された。1950〜60年代のイタリアで設計され、いまも製造が続く家具にはコンポニビリもある。
| 比較項目 | セラ | メッツァドロ |
|---|---|---|
| 座面 | 黒い競技用自転車のサドル | 塗装した鋼板(5色) |
| 支え | ピンクに塗装した鋼の支柱と鋳鉄の半球形の台 | 板ばね状のクロムめっき鋼とブナ材の横木 |
| 高さ | 710mm | 510mm |
| ザノッタでの製造開始 | 1983年 | 1970年 |
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
塗装した支柱は、擦れると塗膜が剥がれる。鋳鉄の台は、塗装や表面が傷んだ箇所から湿気で錆びることがある。台は床との接点に荷重が集まるため、柔らかい床材には跡が付くことがある。
日常の手入れ
- サドル
- 乾いた柔らかい布で拭き、濡れたらすぐに水分を取る。
- 支柱と台
- 柔らかい布で拭き、湿気を残さない。研磨剤は塗装を傷める。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ザノッタは公式サイトに取扱店の検索ページを設けている。公式サイトには価格の掲載がなく、オンライン販売も行っていない(2026年10月時点)。価格と納期は取扱店に問い合わせる。
中古の流通
確認する箇所は、サドルの傷みと取り付け部の状態、支柱の塗装の剥がれ、台の錆と欠けである。
購入前チェックリスト
- 座ると傾き、長く座る椅子ではないこと
- 高さ710mmで、立ち姿勢に近い座り方になること
- 傾いても周囲に当たらない置き場所
- 床材に台の跡が付かないか
- 中古の場合、サドルと台の状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ザノッタは公式サイトで価格を公表していません(2026年10月時点)。価格は取扱店にお問い合わせください。
- どこで購入できますか?
- ザノッタの公式サイトにある取扱店の検索ページで販売店を調べられます。公式サイトでのオンライン販売は行われていません。
- 座り心地はどうですか?
- 台が半球形のため、座ると前後左右に傾きます。ザノッタは電話をかけるときなどの短い腰掛けとして説明しており、長時間座る用途には向きません。
- 倒れませんか?
- 重い鋳鉄の台で重心を下げていますが、台と座る人の両脚の三点で支える設計です。座っている間は脚で体を支えてください。
- 色は選べますか?
- ザノッタのカタログでは、黒いサドル、ピンクの支柱、鋳鉄の台の組み合わせのみです。
- 支柱がピンクなのはなぜですか?
- ザノッタは、ジロ・デ・イタリアの総合首位の選手が着るピンクのジャージを思わせる色だと説明しています。
- いつから製造されていますか?
- 設計は1957年ですが、ザノッタが製造を始めたのは1983年です。同じ年に設計されたメッツァドロは1970年から製造されています。