このページについて
スタラグマイト・コーヒーテーブル PE-128 は、ポール・エヴァンスのスタジオが製作し、ディレクショナルが販売した低い机である。鋼の芯に樹脂を盛って彫り、青銅色に仕上げた台に、円形のガラスの天板を載せる。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。
このページでは、仕様と個体差、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・エヴァンスの設計思想や経歴について詳しくはポール・エヴァンス プロフィールページをご覧ください。
スタラグマイト・コーヒーテーブル PE-128のデザインストーリーについて詳しくはスタラグマイト・コーヒーテーブル PE-128紹介ページをご覧ください。
作品の基本情報:仕様・素材・技法
以下は競売会社の目録の記載による。同じ素材の食卓 PE-102 もある。
| 正式名称 | Stalagmite coffee table, model PE-128 |
|---|---|
| 台 | 鋼の上に樹脂を盛り、青銅色に仕上げる(bronzed resin over steel) |
| 天板 | 円形のガラス |
| 寸法の例 | 高さ40cm、直径106.7cm(1969年の個体)。手作業のため個体差がある |
| 刻印 | 台の内側に「PE」と製作年の下2桁を刻んだ例がある(例: PE 69) |
| 生産状況 | 生産は終了している。中古でのみ入手できる |
手彫りによる個体差
台の表面は手で彫られるため、凹凸の現れ方と色味が一点ごとに異なる。注文による製作はできず、流通している個体から選ぶことになる。
刻印は製作年の確認に使える。出品の記載や写真で刻印の有無を確かめる。
中古で確かめる箇所
製作から50年ほどを経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 台の表面 | 仕上げの剥がれ、欠け、ひび割れ、補修の跡 |
| ガラスの天板 | 傷、欠け。当初の天板か交換されたものか |
| 天板と台の関係 | 安定して載るか。緩衝材の有無 |
| 刻印 | 台の内側の「PE」と製作年 |
台の表面は手彫りと着色による仕上げのため、補修すると当初の見え方には戻らない。
同じ設計者・同種の製品との比較
同じ設計者の収納と、現行品の低い机との対比を示す。
| 比較項目 | PE-128 | スカルプテッド・ブロンズ・フロント・キャビネット | プラットナーコーヒーテーブル |
|---|---|---|---|
| 入手 | 中古のみ | 中古のみ | 現行品 |
| 用途 | 低い机 | 収納 | 低い机 |
| 表面 | 彫った凹凸を青銅色に仕上げる | 彫った凹凸を青銅色に仕上げる | 鋼の線材を溶接する |
| 天板 | 円形のガラス | スレート | ガラス、大理石、木の突板から選ぶ |
使用感と設置条件
天板の扱い
ガラスの天板は台に載せる構造で、天板と台は分けて運べる。硬いものが当たると縁が欠ける。
台の見え方
彫った凹凸が光を受けて陰影をつくり、照明の位置で見え方が変わる。透明な天板では台が上からも見える。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
台の仕上げは擦れると下地が現れ、凸部から進みやすい。凹凸には埃が溜まる。
日常の手入れ
- 台の凹凸
- 柔らかい刷毛で埃を払う。研磨剤と溶剤は仕上げを傷める。
- ガラスの天板
- 柔らかい布で拭く。下面にも埃が付く。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、20世紀の家具を扱う販売店と競売で中古の個体が流通する。価格は状態、製作年、来歴によって幅がある。
購入前チェックリスト
- 中古でのみ入手できること
- 実物の寸法(個体差がある)
- 台の仕上げの剥がれ、欠け、補修の跡
- ガラスの天板が当初のものか、傷と欠け
- 台の内側の刻印
- 搬入経路(天板と台は分けて運べる)
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。状態、製作年、来歴によって幅があります。
- どこで購入できますか?
- 20世紀の家具を扱う販売店と競売で、中古の個体が流通しています。
- 新品は買えますか?
- 買えません。生産は終了しており、中古でのみ入手できます。寸法や仕様を指定して注文することもできません。
- 台は何でできていますか?
- 鋼の上に樹脂を盛って手で彫り、青銅色に仕上げています。競売の目録では bronzed resin over steel と記載されます。
- 寸法はどのくらいですか?
- 1969年の個体の例では高さ40cm、直径106.7cmです。手作業のため個体差があるので、出品の記載で実寸をご確認ください。
- 製作年は分かりますか?
- 台の内側に「PE」と製作年の下2桁を刻んだ個体があります(例: PE 69)。出品の記載や写真で刻印の有無をご確認ください。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 台の仕上げの剥がれや欠け、補修の跡、ガラスの天板の傷と欠け、天板が当初のものか、天板が安定して載るか、刻印をご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 台の凹凸は柔らかい刷毛で埃を払ってください。研磨剤と溶剤は仕上げを傷めます。ガラスの天板は柔らかい布で拭いてください。