18世紀半ばから19世紀初めにかけて、古代ギリシャとローマの形と装飾を規範として建築・室内装飾・家具に広まった様式。ロココの曲線を離れ、直線と幾何学的な形をとる。
別表記:ネオクラシシズム、新古典様式
新古典主義
新古典主義とは、18世紀半ばから19世紀初めにかけて、古代ギリシャとローマの形と装飾を規範として、建築・室内装飾・家具・美術に広まった様式のこと。英語ではneoclassicismといい、ネオクラシシズムとも呼ばれる。
解説
この様式は1750年代にイギリスとフランスで現れた。ヘルクラネウムやポンペイの発掘をはじめ、アテネやパエストゥムなど古代の遺跡の調査が図版入りの書物で各地に伝わり、グランド・ツアーでイタリアを訪れた若い貴族が古代の美術への関心を持ち帰った。ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマンが1755年に著した論考は、ギリシャ美術の理想的な美を説き、理論の面からこの流れを後押しした。
家具では、フランスで1760年頃からロココ(ロカイユ)の曲線を離れる動きが始まり、1774年に即位したルイ16世の時代に、幾何学的で抑制された形が主流になった。椅子の脚は古代の円柱のように先細りに削られ、整理箪笥は箱形に、寄木細工の模様は幾何学的になった。この時期を代表する職人に、家具職人のジャン=アンリ・リーズネールや椅子職人のジョルジュ・ジャコブがいる。イギリスでは建築家ロバート・アダムが新古典主義を代表し、アダムが設計しトーマス・チッペンデールが製作した肘掛け椅子(1764〜1765年)が残る。

19世紀初めのフランスでは、ナポレオン1世のもとで、新古典主義の後期にあたるアンピール様式が成立した。ドイツ語圏では、その硬い輪郭を和らげたビーダーマイヤーが続いている。
| 英語表記 | Neoclassicism |
|---|---|
| 時期 | 1750年代〜19世紀初め |
| 主な地域 | イギリス、フランス、イタリア、ドイツ語圏、ロシア |
| 後期の様式 | アンピール様式(フランス、1800年頃〜1815年頃) |
Reference
- The Metropolitan Museum of Art - Neoclassicism
- https://www.metmuseum.org/essays/neoclassicism
- Victoria and Albert Museum - Robert Adam: Neoclassical architect and designer
- https://vam.ac.uk/collections/neoclassicism
- Wikipedia - Louis XVI furniture
- https://en.wikipedia.org/wiki/Louis_XVI_furniture
- The Metropolitan Museum of Art - Empire Style, 1800–1815
- https://www.metmuseum.org/en/essays/empire-style-1800-1815