木材を繊維方向に対して直角に切ったときに現れる断面。年輪が輪状に見える面で、水分の出入りが最も多く、乾燥による割れも生じやすい。
木口
木口とは、木材を繊維の方向に対して直角に切断したときに現れる面のこと。丸太では切り口の輪切りの面にあたり、年輪が同心円状に見える。英語では end grain と呼ぶ。
解説
木材の断面は三つに区別される。繊維に直角な木口面、年輪の中心を通るように縦に切った柾目面、年輪に接するように縦に切った板目面である。樹木の細胞は幹の軸に沿って細長く並んでいるため、木口面では細胞の管が切断されて口を開けている。このため水分の出入りは木口面で最も大きく、板目面、柾目面がこれに次ぐ。乾燥の過程では木口から先に水分が抜けて収縮し、木口割れと呼ばれる割れが生じやすい。製材した板の端に塗料を塗って保管するのは、この急な乾燥を抑えるためである。
同じ性質は塗装にも現れる。木口は塗料や染料を深く吸い込むため、同じ着色剤を塗っても他の面より濃く仕上がる。ロウ・エッジズのエンドグレインは、この吸い込みを逆に利用し、木口から材の内部まで染料を浸透させている。
一方、木口面は繊維を端から押す向きにあたり、刃物や荷重による摩耗に強い。まな板やブッチャーブロック、木口を上に向けて敷き並べる床材が、この面を使う代表例である。
家具の現場では、板材の端の細い面を指して木口と呼ぶことも多い。合板や繊維板の切断面を隠す帯状の材を「木口テープ」と呼ぶのはこの用法で、必ずしも年輪が見える面を指しているわけではない。
Reference
- 木材の材質に関する用語集(日本木材学会)
- https://www.jwrs.org/kenkyu/wa_wp/glossary/woodqualityglossary.docx
- 飛騨地域家具製造業向けの木材データベースの構築(第1報)(岐阜県生活技術研究所)
- https://www.life.rd.pref.gifu.lg.jp/img/report_R05_07.pdf
- 板材の収縮および割れからみた乾燥スケジュール(北海道立総合研究機構 林産試験場)
- https://www.hro.or.jp/upload/11397/08117021001.pdf