概要

ラウラ・グリツィオッティ(1938-2009)は、イタリアの建築家・デザイナーである。1960年代からチーニ・ボエリの事務所で働き、1972年のストリップスを共同で設計した。同製品は1979年のコンパッソ・ドーロ賞を受けており、受賞記録には両者が並記されている。

バイオグラフィー

1938年、イタリアに生まれた。建築を学んでいる。

1960年代からチーニ・ボエリの事務所で働いた。

1972年、アルフレックスのためにストリップスを共同で設計した。詰め物を布で包み、ファスナーで留める構成をとる。

1979年、同製品がコンパッソ・ドーロ賞を受けた。2009年に没している。

デザインの思想と方法

座具の表面の布は、使えば汚れる。張り込んであれば、洗うには職人に出すことになる。ストリップスが解いたのは、使う人が自分で外して洗えるようにするという問題である。

ファスナーで留める

詰め物を包んだ布をファスナーで留める。使う人が外して洗える。縫い付けや張り込みでは成立しない。

ファスナーを表に出す

ファスナーは隠さず、外形の線として現れる。取り外せることが外から分かり、部位の分割も示される。

骨組みを持たない

詰め物と布だけで構成される。骨組みがないため軽く、一人で動かせる。

連名で発表する

ストリップスはチーニ・ボエリとの連名で発表され、コンパッソ・ドーロ賞の記録にも両者が並記されている。個々の担当は公表されていない。

代表作にみる方法

ストリップス(1972年、アルフレックス)

詰め物を包んだ布をファスナーで留めた座具の系列である。使う人が外して洗える。ファスナーは隠さず外形の線として現れ、取り外せることが外から分かる。骨組みを持たないため軽い。→ストリップス

ストリップスの展開

椅子、長椅子、寝具が用意された。ファスナーで留めるという構成は共通する。

ボエリの事務所での仕事(1960年代〜)

チーニ・ボエリの事務所で設計に携わった。ストリップスもこの期間の仕事にあたる。

コンパッソ・ドーロ賞(1979年)

ストリップスが受賞した。記録には両者が並記されている。

評価と影響

グリツィオッティは、ストリップスの共同設計者として言及される。コンパッソ・ドーロ賞の記録にはチーニ・ボエリと並記されている。

ファスナーで布を留めるという構成は、使う人が自分で洗えるようにするための判断による。以後の座具にも同じ方式が見られる。

1960年代からボエリの事務所で働いた。個々の担当は公表されていない。

受賞・収蔵

受賞

  • 1979年 コンパッソ・ドーロ賞(ストリップス、チーニ・ボエリと共同)

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。イタリア国内の館については照合手段がない。

作品一覧

いずれもチーニ・ボエリとの共同設計による。

発表年 区分 作品名 ブランド
1972年 座具 ストリップス Arflex
1972年〜 座具 ストリップスの各型(椅子・長椅子・寝具) Arflex
1960-70年代 家具 ボエリの事務所での設計 Arflex ほか

プロフィール

生没年 1938年〜2009年
出身地 イタリア
国籍 イタリア
活動拠点 ミラノ
分野 家具
主な協働ブランド Arflex

Reference

Arflex
https://www.arflex.it/en/
ADI Design Museum - Compasso d'Oro
https://www.adidesignmuseum.org/en/