概要

ユリアン・ゾンマー(1991年生まれ)は、ドイツのインダストリアルデザイナーである。ケルン近郊のデザインスタジオ、ノトに在籍する。バング&オルフセンのベオラブ28では、ヨハネス・オットとともに主任設計者を務めた。音の指向性を機械的に切り替える機構を持つスピーカーにあたる。

バイオグラフィー

1991年、ドイツに生まれた。2011年から2016年までベルギッシェ大学ヴッパータールでインダストリアルデザインを学び、学士号を得ている。

在学中の2014年、オハイオ州のシンシナティ大学へ4か月間の交換留学を行った。

2015年から2016年にかけて、サンフランシスコの設計事務所でインターンとして経験を積んでいる。

2017年、ケルン近郊ヒュルトのデザインスタジオ、ノトに加わった。バング&オルフセンの製品を担当している。

デザインの思想と方法

スピーカーは、設置する場所によって音の広がり方が変わる。部屋の中央に置く場合と壁際に置く場合では、求められる指向性が異なる。ゾンマーが扱ったのは、これを機械的に切り替える構成である。

指向性を機械で切り替える

ベオラブ28では、筐体の一部が開閉することで音の広がり方が変わる。電気的な処理ではなく、物理的な形状の変化による。動作が外から見える。

細長い筐体にする

床置きのスピーカーを細長い柱状とすることで、設置に要する床面積が減る。高さ方向に部品を配置する構成にあたる。

布と金属を組み合わせる

音を通す部分は布、構造の部分は金属とする。それぞれの機能に応じて材料が分かれ、境界が外形の分節になる。

スタジオ名義で公表する

ノトは案件の成果をスタジオ名義で公表する方針をとる。個々の担当者の氏名は原則として表に出ない。

代表作にみる方法

ベオラブ 28(2021年、バング&オルフセン)

筐体の一部が開閉することで音の広がり方が変わるスピーカーである。電気的な処理ではなく物理的な形状の変化によるため、動作が外から見える。細長い柱状とすることで設置に要する床面積が減る。→ベオラブ 28

ベオラブ 50(2017年)

同社の上位機種である。ノトの設計チームの一員として関わった。

ノトでの仕事(2017年〜)

ケルン近郊ヒュルトの設計事務所である。案件の成果をスタジオ名義で公表する方針をとる。

他分野の製品

音響機器のほか、工業製品の設計も手がけている。

評価と影響

ゾンマーは、2010年代後半以降のドイツで活動する設計者として言及される。ノトに在籍し、バング&オルフセンの製品を担当している。

ベオラブ28ではヨハネス・オットとともに主任設計者を務めた。音の指向性を機械的に切り替えるという構成が特徴にあたる。

ノトは案件の成果をスタジオ名義で公表する方針をとるため、個々の担当者の氏名は原則として表に出ない。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。ドイツ国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
2017年〜 所属 ノト 在籍 ヒュルト、ドイツ
2017年 音響機器 ベオラブ 50(設計チームの一員) Bang & Olufsen
2021年 音響機器 ベオラブ 28 Bang & Olufsen
2017年〜 工業製品 各社のための製品 各社

プロフィール

生年 1991年
出身地 ドイツ
国籍 ドイツ
活動拠点 ケルン近郊ヒュルト、ドイツ
分野 音響機器、工業製品
主な協働ブランド Bang & Olufsen

Reference