Royère(ロワイエール)
Royèreは、フランスの装飾家Jean Royère(1902年〜1981年)の家具を再製作するブランドである。2018年にMaison Royèreの名で活動を始め、2024年に名称をRoyèreへ改めた。パリを拠点とし、Royère本人が遺した図面と資料にもとづいて、フランス国内の職人による手作業で製作を行う。北極熊を思わせる輪郭を持つソファと肘掛け椅子の系列を中心に、卓や照明を扱う。
事業と製造の実体
Royèreの事業は、Jean Royèreの原設計を現在の条件で再製作することにある。製作はすべてフランス国内で行われ、木地の曲げ加工から張り地の仕立てまでを工程ごとに専門の職人が担う。量産ではなく、注文に応じた製作を基本とする。
再製作の課題は、Royèreの家具が持つ輪郭の性格にある。ポーラーベアソファとウルス・ポレール アームチェアは、直線や明確な角を持たず、面が連続して膨らむ構成を採る。この形は骨組みの形状と詰め物の配分の双方によって決まるため、いずれか一方の再現だけでは成立しない。張り地には毛足のある素材が用いられ、縫い目を目立たせない仕立てが求められる。
Royèreは家具のほかに、藁の象嵌を用いた卓や、鉄の加工による照明も手がけた。素材と工法が製品ごとに異なるため、それぞれ別の職人が製作にあたる構成となる。
沿革
Jean Royère(1902年〜1981年)は、1930年代から1960年代にかけてパリを拠点に活動した装飾家である。装飾を抑えながら自由な輪郭を持つ家具を手がけ、住宅の内装から家具、照明までを一体で設計した。
2018年、Royèreの個人の資料をもとに家具を再製作する事業がMaison Royèreの名で始まった。図面と写真、現存する家具を照合しながら、対象となる設計を順次製品化している。
2024年、名称がRoyèreへ改められた。現在も、Jean Royèreの仕事を扱う公式のブランドとして活動を続けている。
デザイナーとの協働
RoyèreはJean Royère一人の設計を対象とするブランドで、新規の設計を委嘱する構成は採らない。資料の調査と、それを製作の条件へ落とし込む作業が事業の中心にあたる。
Jean Royèreは、幾何学的な構成を用いず、面の連続によって形を作る手法で知られる。家具の設計に加えて住宅の内装や照明も手がけており、その範囲が現在のブランドの製品群にも反映されている。
Jean Royèreの設計思想や経歴について詳しくはJean Royèreプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
1947年にJean Royèreが母のパリの住居のために手がけた系列が中心にある。ポーラーベアソファとウルス・ポレール アームチェアがこれにあたり、いずれも角を持たない丸い輪郭と、毛足のある張り地を組み合わせる構成を採る。
このほか、藁の象嵌を用いた卓の系列、鉄の加工による照明の系列を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Royère(ロワイエール) |
|---|---|
| 活動の開始 | 2018年(当初の名称はMaison Royère。2024年にRoyèreへ改称) |
| 対象となる設計者 | Jean Royère(1902年〜1981年) |
| 所在地 | フランス・パリ |
| 製作地 | フランス国内 |
| 事業内容 | 家具・照明の再製作および販売 |
| 公式サイト | https://jean-royere.com |
Reference
- Royère - 公式サイト
- https://jean-royere.com