フォンタナアルテ
フォンタナアルテ(FontanaArte)は、ガラスを主軸に照明と家具を手がけるイタリアのブランドである。1932年、建築家ジオ・ポンティとガラス職人ピエトロ・キエザによってミラノで設立された。母体となったのは、ミラノに拠点を置くガラスメーカー、ルイジ・フォンタナ社である。ポンティは1931年に同社の芸術監督へ就任し、翌1932年、より工芸的な製品を展開する部門としてフォンタナアルテを立ち上げた。以来、ガラスという素材を通じて、照明・家具・オブジェを世に送り出してきた。
特徴とデザイン思想
フォンタナアルテの製品を貫くのは、ガラスの透明感と成形の自由さである。設立当初はステンドグラスや曲げガラスの家具を中心に据え、やがて照明へと領域を広げた。ジオ・ポンティは、芸術と産業の均衡という考えのもとにブランドを導いた。手仕事の感覚を保ちながら工業生産を取り入れる姿勢は、ブランド名に添えられた「アルテ(芸術)」という言葉にも表れている。
その理念は各時代の芸術監督に受け継がれ、若手から実績のあるデザイナーまで、幅広い作り手との協働を通じてコレクションが更新されてきた。
ブランドヒストリー
1932年の設立後、ピエトロ・キエザは1933年に間接照明のフロアランプ「ルミネーター」を発表し、初期のブランドを牽引した。1950年代には芸術監督マックス・アングランが手がけた卓上ランプ「フォンターナ」が生まれ、ブランドを代表する製品のひとつとなった。
1979年にはガエ・アウレンティが芸術監督に就任する。翌1980年に発表された「タヴォロ・コン・ルオテ(車輪付きテーブル)」は、厚いガラス天板を産業用キャスターで支えた低いテーブルで、日用品の要素をインテリアへ持ち込んだ作品として知られる。同年には照明「パローラ」も発表された。近年は2024年にネモ・グループの傘下へ加わり、イタリアの照明ブランド群のなかで歩みを続けている。
主なデザイナー
創設者のジオ・ポンティは、「0024」や「ビリア」など、幾何学的な形を基にした照明を残した。ピエトロ・キエザは千点を超える製品を手がけ、曲げガラスのテーブル「フォンターナ」(1932年)や「ルミネーター」などを生んだ。その後もマックス・アングラン、ガエ・アウレンティらが芸術監督として関わり、ヴィコ・マジストレッティやレンゾ・ピアノなど、多くのデザイナーが製品を提供してきた。
基本情報
| ブランド名 | フォンタナアルテ / FontanaArte |
|---|---|
| 設立 | 1932年 |
| 創業者 | ジオ・ポンティ、ピエトロ・キエザ |
| 本社 | イタリア・ミラノ |
| 事業内容 | 照明・家具・インテリア用品 |
| 公式サイト | https://www.fontanaarte.com |