Christopher Farr(クリストファー・ファー)
Christopher Farrは、1988年にロンドンで設立されたイギリスの絨毯メーカーである。美術家であり設計者でもあるChristopher Farrと、Matthew Bourneが創業した。当初は骨董の東洋絨毯を扱う事業だったが、1991年の展示を契機として、現行の作家による図案の絨毯へ軸足を移している。すべて受注生産を基本とし、手織りまたは手結びで一点ずつ制作する。2000年には繊維製品の系列も立ち上げた。
事業と製造の実体
Christopher Farrの製造は手織りと手結びによる。アフガニスタン、イラン、トルコなどから調達した羊毛と絹を用いる。手結びは糸を一本ずつ結んで面を作る方法で、図案の自由度が高く、糸の太さや素材を部分的に変えられる。一方、製作には長い時間を要する。
絵画や図面を原案とする場合、それを織りへ翻訳する作業が伴う。色数、糸の太さ、結びの密度によって表現できる階調が決まるため、原案の色をそのまま再現できるとは限らない。試織を重ねて色を決める工程が製品化の前段にあたる。
受注生産を基本とし、色、寸法、素材を用途に合わせて調整できる。同一の図案でも寸法が変われば図柄の見え方が変わるため、拡大縮小の際には配置の調整が要る。
同社は公正な取引に取り組み、生産の工程について第三者機関の監査を受けている。
沿革
1988年、Christopher FarrとMatthew Bourneがロンドンでこの事業を始めた。当初は骨董の東洋絨毯を扱っている。
1991年、王立芸術大学と協働した展示を契機として、現行の作家による図案の絨毯へ軸足を移した。以後、絨毯を室内装飾の要素としてだけでなく、美術に近い表現として扱う方向が定まっている。
協働の相手には、Gary Hume、Sarah Morris、John Pawson、Andrée Putmanといった現行の作家に加え、バウハウスの織物作家Gunta Stölzl、およびJosef AlbersとAnni Albersの財団が含まれる。Anni Albersの絨毯は、同財団の許諾のもとで数を限って制作されている。
2000年、Michal SilverがFarrおよびBourneとともに繊維製品の系列を立ち上げ、生地や壁装材の分野へも展開している。
デザイナーとの協働
Christopher Farrの製品は二つの経路から生まれる。一つは現行の作家との協働による新作、もう一つは20世紀の作家の図案を許諾のもとで絨毯にする作業である。後者では、原案が絨毯として作られたものか、絵画や織物の図案かによって翻訳の作業が異なる。
協働相手にはGary Hume、Sarah Morris、John Pawson、Andrée Putmanらがいる。20世紀の作家ではGunta Stölzl、Anni Albersの図案を扱う。
Anni Albersの設計思想や経歴について詳しくはAnni Albersプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
アンニ・アルバース(アニ・アルバース) ラグは、Anni Albersの図案にもとづく絨毯である。財団の許諾のもとで数を限って制作される。
このほか、現行の作家の図案による絨毯、Gunta Stölzlの図案による絨毯、生地や壁装材を扱う。いずれも受注生産で、色、寸法、素材を調整できる。
基本情報
| ブランド名 | Christopher Farr(クリストファー・ファー) |
|---|---|
| 設立 | 1988年 |
| 創業者 | Christopher Farr、Matthew Bourne |
| 所在地 | イギリス・ロンドン |
| 関連系列 | Christopher Farr Cloth(繊維製品、2000年〜) |
| 事業内容 | 絨毯・繊維製品の企画、製造および販売(受注生産) |
| 公式サイト | https://christopherfarr.com |
Reference
- Christopher Farr - 公式サイト
- https://christopherfarr.com