B-Line(ビーライン)
B-Lineは、1999年にGiorgio Bordinがイタリアで創業した家具メーカーである。1960年代から1970年代のイタリアの家具のうち、生産が途絶えていた製品について、当時の金型を回収して再生産することを出発点とした。あわせて現行の設計者との協働による新作も扱う。Joe Colomboが1970年に発表した収納用の台車の再生産で知られる。生産はイタリア国内で行われる。
事業と製造の実体
B-Lineの再生産を規定しているのは、金型の存在である。射出成形による樹脂の製品は金型がなければ作れず、生産が止まった時点で金型が散逸すると再現が難しくなる。同社は当時の金型を回収することで、原設計の形状をそのまま再現する道を採った。
ただし金型がそのまま使えるとは限らない。樹脂の材料は当時と現在で規格が異なる場合があり、成形の条件を調整する必要がある。強度や耐候性に関する要求も変わっているため、素材と生産技術は現在の水準へ更新される。
ボビーワゴンは、回転する引き出しを縦に積む構成の台車である。ABS樹脂の射出成形で作られ、各段が軸を中心に振り出される。段の数を変えて高さを選べる構成のため、部材の互換性が保たれている。
生産はイタリア国内で完結し、近隣の協力企業と組む構成が採られている。
沿革
1999年、Giorgio BordinがB-Lineを設立した。イタリアの家具のうち、造形と機能を備えながら生産が途絶えていた製品を、当時の金型を回収して再生産する事業として始まっている。
初期の取り組みの一つが、Joe Colomboのボビーワゴンの再生産である。以後、同社は再生産を軸としながら、現行の設計者との協働による新作を加えてきた。
現在は住宅、事務空間、業務用の空間に向けた家具と付属品を扱う。
デザイナーとの協働
B-Lineの製品は二つの経路から生まれる。一つは20世紀後半の設計の再生産で、金型と図面をもとに現在の生産条件へ調整する作業を伴う。もう一つは現行の設計者との新作の開発である。再生産で培った成形の技術が、新作の開発にも用いられる。
再生産の対象となる設計者にはJoe Colombo、Rodolfo Bonetto、高浜和秀がいる。
Joe Colomboの設計思想や経歴について詳しくはJoe Colomboプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ボビーワゴンは1970年設計の収納用の台車である。ABS樹脂の射出成形により、回転する引き出しを縦に積む構成を採る。段の数を変えて高さを選べる。
このほか、Joe Colomboによる角度を変えられる肘掛け椅子、Rodolfo Bonettoによる卓と肘掛け椅子などの再生産、現行の設計者による新作を扱う。
基本情報
| ブランド名 | B-Line(ビーライン) |
|---|---|
| 正式社名 | B-Line S.r.l. |
| 設立 | 1999年 |
| 創業者 | Giorgio Bordin |
| 所在地 | イタリア・パドヴァ県サルメオラ・ディ・ルバーノ |
| 事業内容 | 家具の製造および販売(20世紀後半の設計の再生産と新作) |
| 公式サイト | https://www.b-line.it |
Reference
- B-Line - 公式サイト
- https://www.b-line.it