このページについて

スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブル PE-102 は、ポール・エヴァンスが1960年代後半から1970年代にかけて制作した食卓である。手彫りの台に厚いガラスの天板を載せる。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。

このページでは、中古でのみ入手できること、手彫りによる個体差、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

作品の基本情報:仕様・素材・技法

スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブルは、ポール・エヴァンス・スタジオで制作され、ディレクショナル・ファニチャー社を通じて販売された。各作品は手作業による一点ものであり、寸法・形状・表面テクスチャーが個体ごとに異なる。以下は市場に流通する典型的なPE-102の仕様である。

正式名称 スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブル PE-102
製造元 ポール・エヴァンス・スタジオが制作し、ディレクショナルが販売した
ベース素材 溶接した鋼の枠に樹脂を塗り、手で彫る。表面に青銅を吹き付ける
天板 厚いガラス。約19mmが標準だが、個体により約13mmの場合がある
サイズ(典型的な範囲) 高さ約730〜750mm、幅約1,830〜2,440mm、奥行約1,070〜1,220mm。手作業のため個体差がある
署名 台の下部に頭文字と制作年が刻まれる
生産状況 生産は終了している。中古でのみ入手できる
関連モデル 同じ意匠の低い机の仕様がある
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない
価格 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まる。状態、制作年、寸法、来歴によって幅がある。一定していない

中古でのみ入手できること

生産は終了している。新規の制作はなく、中古でのみ入手できる。

寸法や仕様を指定して注文することはできない。流通している個体から選ぶことになる。

寸法の幅が大きい。幅は約1,830〜2,440mm、奥行は約1,070〜1,220mmの範囲で個体によって異なる。

そのため、座れる人数も個体によって変わる。実物の寸法を確かめる。

選び分けの目安

設置場所の寸法が決まっている場合
幅に約600mmの差がある。実物の寸法を確かめる。
人数から決める場合
寸法によって座れる人数が変わる。個体ごとに判断する。
仕様を指定したい場合
注文による制作はできない。流通している個体から選ぶ。

手彫りによる個体差

台の表面は手で彫られる。そのため、模様の現れ方が一点ごとに異なる。

表面に青銅を吹き付ける。色味も個体によって変わる。

凹凸のある表面のため、埃が溜まる箇所が生じる。柔らかい刷毛で払うことになる。

台の下部に頭文字と制作年が刻まれる。真贋と年代の確認に用いられる。

選び分けの目安

見え方を確かめる場合
模様と色味が一点ごとに異なる。可能であれば現物を確認する。
手入れの手間を考える場合
凹凸に埃が溜まる。食卓として用いる場合、頻度が上がる。
来歴を確かめる場合
台に頭文字と制作年が刻まれる。購入時に確認する。

食卓として用いる際の条件

高さは約730〜750mm。食卓として用いる高さにあたる。

台は天板の中央付近にある。四隅では脚が当たりにくいが、中央の席では足元に来る場合がある。

天板はガラスによる。下の台が透けて見える。

凹凸のある台は食卓の下にあたる。落ちたものが凹部に入る場合がある。

選び分けの目安

座る位置を考える場合
台は中央付近にある。中央の席では足元に来る場合がある。
手入れの頻度を考える場合
食卓の下に凹凸がある。落ちたものが凹部に入る場合がある。
見え方を確かめる場合
天板がガラスのため、台が上からも見える。

同じ設計者の他の製品との比較

同じ設計者の製品は、用途と天板の素材で条件が分かれる。

比較項目 PE-102 PE-128 スタラグマイト・コーヒーテーブル(円形ガラス天板) シティスケープ・クレデンザ
用途 食卓 低い机 収納
高さ 約730〜750mm 約400〜420mm 個体による
天板 厚いガラス(約19mm) 円形のガラス(約6〜19mm) 金属または木の突板
表面 手で彫る(凹凸) 手で彫る(凹凸) 矩形の板を平面に並べる
入手 中古のみ 中古のみ 中古のみ

選び分けの目安

用途から選ぶ場合
食卓の高さにあたる。低い机とは用途が異なる。
手入れの手間を考える場合
凹凸のある表面による。平面に並べる仕上げとは扱いが異なる。
同じ設計者の作品を揃える場合
いずれも中古のみ。模様と色味は個体ごとに異なる。

使用感と設置条件

寸法と搬入

幅約1,830〜2,440mm、奥行約1,070〜1,220mm。個体によって差がある。

鋼の枠と樹脂による台と、厚いガラスの天板からなる。重量がある。搬入経路を確かめる。

天板と台は分けて運べる。ただしガラスは約19mmと厚く、重量がある。

天板の扱い

厚いガラスによる。硬いものが当たると欠ける。

天板が台に載る構造にあたる。緩衝の部材の有無を確かめる。

台の見え方

手で彫った凹凸が光を受けて陰影をつくる。設置場所の照明によって見え方が変わる。

ガラスの天板を通して、台の表面が上からも見える。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

吹き付けた青銅の層は擦れると下地が現れる。凸部から進みやすい。

樹脂の層は経年でひび割れる場合がある。彫った箇所の縁から生じやすい。

凹凸に埃が溜まる。食卓として用いる場合、食べこぼしも入る。

ガラスの天板は経年で変質しないが、傷が付くとそこから割れやすくなる。

日常の手入れ

台の凹凸
柔らかい刷毛で埃を払う。力をかけると表面が傷む。
台の表面
乾いた布で軽く拭く。研磨剤と溶剤は用いない。
ガラスの天板
柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。下面にも埃が付く。
置き場所
直射日光と湿気を避ける。樹脂の層に影響する。

修理と部品

台の表面の補修は専門の作業による。手彫りと吹き付けによる仕上げのため、同じ状態には戻らない。

ガラスの天板は交換できるが、当初のものとは厚さが異なる場合がある。

どこで買うか

入手の経路

生産は終了しており、中古の市場でのみ流通する。20世紀の家具を扱う販売店と、競売による。

価格は状態、制作年、寸法、来歴によって幅がある。一定していない。

実物を確認する

模様と色味は一点ごとに異なる。可能であれば現物を確認する。

刻印も実物で確かめる。制作年が示される。

購入前の確認

実物の寸法を確かめる。幅に約600mmの差がある。

ガラスの天板が当初のものかも確認する。厚さが異なる個体がある。

購入前チェックリスト

  • 生産が終了しており、中古でのみ入手できること
  • 実物の寸法(幅約1,830〜2,440mm)と座れる人数
  • 台の表面の剥がれと樹脂のひび割れ
  • ガラスの天板の厚さと当初のものか
  • 天板が安定して載るか
  • 台の刻印(頭文字と制作年)
  • 凹凸に埃と食べこぼしが入ること
  • 搬入経路と重量

よくある質問

価格はどのくらいですか?
生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。状態、制作年、寸法、来歴によって幅があり一定していません。
どこで購入できますか?
生産は終了しており、中古の市場でのみ流通します。20世紀の家具を扱う販売店と、競売によります。
新品は買えますか?
買えません。新規の制作はなく、中古でのみ入手できます。寸法や仕様を指定して注文することもできず、流通している個体から選ぶことになります。
寸法を教えてください。
高さ約730〜750mm、幅約1,830〜2,440mm、奥行約1,070〜1,220mmですが個体によって差があります。幅には約600mmの差があるため、座れる人数も個体によって変わります。実物の寸法をお確かめください。
同じ模様のものが届きますか?
台の表面は手で彫られるため、模様の現れ方が一点ごとに異なります。表面に吹き付ける青銅の色味も個体によって変わります。
食卓として使う際の注意点を教えてください。
台は天板の中央付近にあるため、四隅では脚が当たりにくいものの中央の席では足元に来る場合があります。また凹凸のある台が食卓の下にあたるため、落ちたものが凹部に入る場合があります。
中古で何を確かめればよいですか?
台の表面の剥がれと変色、樹脂の層のひび割れ、ガラスの天板の傷と欠け、天板が安定して載るか、台の刻印をご確認ください。ガラスは約19mmが標準ですが個体により約13mmの場合があります。
手入れはどうすればよいですか?
台の凹凸は柔らかい刷毛で埃を払ってください。力をかけると表面が傷みます。食卓として用いる場合は食べこぼしも入ります。台の表面は乾いた布で軽く拭き、研磨剤と溶剤は用いないでください。