このページについて

チューリップテーブルは、エーロ・サーリネンが1957年に発表した机である。ノルが製造する。中央の1本の脚が天板を支える。天板の素材は3系統に分かれる。

このページでは、1本の脚と設置、天板の素材と重量、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

チューリップテーブルの正規品は、アメリカのノール社(Knoll)が製造・販売している。正規品には脚部の裏側にノルスタジオのロゴとエーロ・サーリネンの署名が刻印されたネームプレートが取り付けられており、正規品の証として重視されている。以下に、ダイニングテーブル(ラウンド)の主要な仕様を記す。

正式名称 チューリップテーブル
製造ブランド ノル
鋳造したアルミニウム。塗装の仕上げによる
天板 3系統から選ぶ。化粧板、木、石材がある
サイズ(円形) 円形は直径910mm、1,070mm、1,200mm、1,370mm、1,520mmの5つ。高さは720〜730mm
サイズ(楕円) 楕円は幅1,980 × 奥行1,210mmと幅2,440 × 奥行1,370mm。高さは720mm
重量 直径1,200mmの例では、化粧板の天板が約45kg、石材の天板が約87kg
脚の色 2色から選ぶ
天板の選択 化粧板は2色、木は特定の寸法のみ、石材は複数の種類から選ぶ。寸法によって選べる素材が異なる
収蔵 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない
価格 ノルは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法と天板の素材で価格が変わる
正規品の表示 脚の裏側または天板の裏面に製造元の表示と設計者の署名が記される

なお、天板の高さはラミネートおよびウッド天板が730mm、マーブル天板が720mmとなっており、素材によってわずかに異なる。天板の縁はいずれも面取り(ベベルエッジ)加工が施され、シャープでありながら柔らかな印象を与える仕上がりとなっている。ラッカー仕上げ天板は2023年8月に廃盤となっている。

1本の脚と設置

中央の1本の脚が天板を支える。4本脚の机とは構成が異なる。

そのため、天板の下に脚が現れない。椅子を四方から寄せられる。

脚の底面が床に接する。荷重が1点に集まるため、床材への影響を確かめる。

石材の天板では重量が増す。床の耐荷重も確かめる。

選び分けの目安

椅子と組み合わせる場合
天板の下に脚が現れない。四方から寄せられる。
床材を確かめる場合
荷重が1点に集まる。保護材の要否を確かめる。
置き場所を決める場合
脚の底面の直径も確かめる。天板より小さい。

天板の素材と重量

天板は3系統から選ぶ。化粧板、木、石材による。

素材 重量(直径1,200mmの例) 手入れ
化粧板 約45kg 拭ける。傷が付くと下地が現れる
取扱店に確認する 水分を残さない
石材 約87kg 酸に弱い。染みが生じる場合がある

化粧板と石材で重量が倍近く変わる。搬入と設置に関わる。

寸法によって選べる素材が異なる。木の天板は特定の寸法のみにあたる。

選び分けの目安

搬入を考える場合
石材の天板は約87kg。化粧板とは倍近い差がある。
手入れの手間を考える場合
石材は酸に弱い。染みが生じる場合がある。
寸法から決める場合
選べる素材が寸法によって異なる。取扱店に確認する。

ライセンスを受けていない製品との違い

本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。

比較項目 正規品 ライセンスを受けていない製品
製造 ノルによる 製造元は個々に異なる
鋳造したアルミニウム 公表されない場合がある
天板 3系統から選ぶ 個々に確認が要る
表示 脚の裏側または天板の裏面に表示と署名が記される 記されない
部品の供給 取扱店を通じて相談できる 個々に異なる

1本の脚が天板を支える構成のため、脚の材質と底面の寸法は安定に関わる。確認する事項になる。

選び分けの目安

安定を確かめる場合
脚の材質と底面の寸法が関わる。1点で支える構成にあたる。
正規品を確かめる場合
脚の裏側または天板の裏面に表示と署名が記される。
長く使う前提の場合
部品の供給を確かめる。天板の交換も含まれる。

同じ製造元・同種の机との比較

机は脚の構成と天板の素材で性格が分かれる。

比較項目 チューリップテーブル フローレンス・ノル ダイニングテーブル Courierデスク
中央の1本 鋼管と鋼の棒 鋳造したアルミニウム
天板の下 脚が現れない 枠が現れる 脚が現れる
天板の素材 化粧板/木/石材 複数から選ぶ 合板に突板を貼る
形状 円形と楕円 取扱店に確認する 角形
設置 四方から使える 四方から使える 壁に寄せて置く

選び分けの目安

椅子と組み合わせる場合
天板の下に脚が現れない。四方から寄せられる。
天板の素材で選ぶ場合
3系統から選ぶ。重量と手入れの条件が分かれる。
置き場所を決める場合
四方から使える。壁に寄せる机とは条件が異なる。

使用感と設置条件

寸法の選択

円形は直径910mmから1,520mmまで5つ。楕円は2つの寸法がある。

高さは720〜730mm。組み合わせる椅子の座面の高さを確かめる。

天板の縁

天板の縁の形状は素材によって異なる。石材では厚みが現れる。

縁は欠けが生じる場合がある。とくに石材では注意する。

搬入

天板と脚に分かれる。石材の天板は約87kgにあたる。

経路と重量をあわせて想定する。組み立ての要否は取扱店に確認する。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

化粧板は傷が付くと下地が現れる。深い傷は補修が難しい。

木の天板は日光で色が変わる。湿度の変化で伸縮する。

石材は酸に弱い。飲み物をこぼすと染みが生じる場合がある。

塗装の脚は擦れると下地が現れる。床に接する箇所から進みやすい。

日常の手入れ

化粧板の天板
柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。
木の天板
乾いた布で拭く。水分を残さない。
石材の天板
こぼした場合はすぐに拭き取る。酸に弱い。手入れの方法を取扱店に確認する。
柔らかい布で拭く。床に接する箇所の状態も確かめる。

修理と部品

天板の傷や脚の塗装については、取扱店を通じて相談する。

天板のみの交換ができる場合がある。あわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ノルは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

寸法、天板の素材、脚の色を決めてから注文する。納期を確かめる。

実物を確認する

天板の素材による見え方と縁の形状は、実物で確かめられるとよい。

石材では模様が個体ごとに異なる。現物で分かる。

中古の流通

相場は寸法、天板の素材、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、天板の傷と染み、縁の欠け、脚の塗装と床に接する箇所、裏面の表示である。

購入前チェックリスト

  • 中央の1本の脚で支えること(荷重が1点に集まる)
  • 天板の素材(化粧板/木/石材。重量と手入れが分かれる)
  • 石材の天板は約87kg(直径1,200mmの例)
  • 寸法によって選べる素材が異なること
  • 高さ720〜730mmと組み合わせる椅子
  • 搬入経路と重量
  • 石材は酸に弱く染みが生じること
  • 裏面の表示と署名

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ノルは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。寸法と天板の素材で価格が変わります。
どこで購入できますか?
ノルの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
脚が1本で安定しますか?
中央の1本の脚が天板を支えます。荷重が1点に集まるため床材への影響をお確かめください。石材の天板では重量が増すため、床の耐荷重もご確認ください。
椅子は寄せられますか?
天板の下に脚が現れないため、四方から寄せられます。高さは720〜730mmのため、組み合わせる椅子の座面の高さをお確かめください。
天板の素材を教えてください。
化粧板、木、石材の3系統から選べます。直径1,200mmの例では化粧板が約45kg、石材が約87kgで重量が倍近く変わります。寸法によって選べる素材も異なります。
どのような寸法がありますか?
円形は直径910mm、1,070mm、1,200mm、1,370mm、1,520mmの5つ、楕円は幅1,980×奥行1,210mmと幅2,440×奥行1,370mmの2つです。
正規品かどうかはどう見分けますか?
脚の裏側または天板の裏面に製造元の表示と設計者の署名が記されます。また1本の脚が天板を支える構成のため、脚の材質と底面の寸法が安定に関わります。
手入れはどうすればよいですか?
化粧板は柔らかい布で拭き、研磨剤は表面を傷めます。木は乾いた布で拭き水分を残さないでください。石材は酸に弱くこぼした場合はすぐに拭き取ってください。手入れの方法は取扱店にご確認ください。