このページについて
ナガサキチェアは、マチュー・マテゴーが1954年に設計した3本脚の椅子である。金属の管と穴を開けた金属板を組み合わせてつくる。グビが復刻品を製造していたが、2026年10月時点でグビの公式サイトに現行製品として載っていない。
このページでは、正規品の仕様、現在の入手経路、中古や在庫品を買うときの確認点、手入れを扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
マチュー・マテゴーの設計思想や経歴について詳しくはマチュー・マテゴー プロフィールページをご覧ください。
ナガサキチェアのデザインストーリーについて詳しくはナガサキチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
グビ公式サイトのマテゴーの紹介ページは、この椅子を「three-legged Nagasaki Chair (1954)」とし、鋼の管と穴を開けた金属板でつくると説明している。マテゴーはこの金属板の加工を「リジチュール(Rigitulle)」と名づけ、特許を取得した。
| 正式名称 | Nagasaki Dining Chair(グビでの製品名) |
|---|---|
| 素材 | 鋼の管と、穴を開けた金属板(リジチュール) |
| 脚 | 3本 |
| 生産状況 | グビの公式サイトに現行の製品ページがない(2026年10月時点)。米国の販売店では取扱終了と表示されている |
重量、仕上げの色、保証、スタッキングの可否は、グビの現行の公開資料で確認できない。在庫品や中古品を買う場合は、販売店に個体の仕様を確かめる。
同種の椅子との比較
金属でできた、詰め物を持たない椅子と並べる。
| 比較項目 | ナガサキチェア | ベルトイア サイドチェア | トリックスAチェア |
|---|---|---|---|
| 脚の数 | 3本 | 4本 | 4本 |
| 面のつくり方 | 穴を開けた板を曲げる | ワイヤーを格子に組む | 鋼板をプレスで成形する |
| 現行の正規品 | グビの現行製品にない | ノルが製造 | トリックスが製造 |
3本脚は3点で床に接するため、床にわずかな凹凸があってもがたつかない。その一方で、脚のない方向へ体重をかけると4本脚より傾きやすい。
使用感と手入れ
座り方
詰め物がなく、曲げた金属の板が身体を受ける。穴があるため通気はあるが、冬場は金属の冷たさが伝わる。長く座る場合はクッションを載せることになる。
日常の手入れ
乾いた柔らかい布で拭き、穴に溜まった埃は掃除機のブラシ付きノズルや刷毛で取る。汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、水気を残さない。研磨剤は塗装を傷める。塗装が欠けて金属が出た箇所は、湿気で錆が進む。
脚が3本のため、1本あたりにかかる荷重は4本脚より大きい。柔らかい床材では跡が残りやすいので、脚裏の保護材を確かめる。
どこで買うか
新品の入手
グビの公式サイトに現行の製品ページはなく、公式オンラインストアでは買えない(2026年10月時点)。新品は販売店に残る在庫に限られる。日本の正規取扱について、グビ公式サイトの取扱店一覧に載る日本の販売先は東京の法人向け販売店1社である。
中古の流通
中古市場には、1950年代にマテゴー自身の工房で製造された個体と、グビの復刻品の両方が出る。どちらの製造かを販売店に確かめる。
確認する箇所は、塗装の剥がれと錆、穴の縁の状態、脚の付け根の溶接部、3本の脚がそろって床に接するか(脚の曲がり)である。
購入前チェックリスト
- グビの復刻品か、1950年代の個体か
- 塗装の剥がれと錆、穴の縁の状態
- 脚の付け根の溶接部と脚の曲がり
- 3本脚で脚のない方向へ傾きやすいこと
- 床材(脚1本あたりの荷重が大きい)
よくある質問
- 現在も新品で買えますか?
- 2026年10月時点で、グビの公式サイトに現行の製品ページはなく、公式オンラインストアでは購入できません。新品は販売店に残る在庫に限られます。
- 価格はどのくらいですか?
- 現行製品ではないため、グビの公表価格はありません。在庫品や中古品の価格は販売店ごとに異なります。
- どこで購入できますか?
- 新品は在庫を持つ販売店、それ以外は中古品を扱う販売店になります。グビ公式サイトの取扱店一覧に載る日本の販売先は、東京の法人向け販売店1社です(2026年10月時点)。
- 中古品は何を確認すればよいですか?
- まず、グビの復刻品か1950年代の個体かを確かめてください。そのうえで、塗装の剥がれと錆、穴の縁の状態、脚の付け根の溶接部、脚の曲がりを確認します。
- 3本脚は安定しますか?
- 3点で床に接するため、床にわずかな凹凸があってもがたつきません。ただし脚のない方向へ体重をかけると、4本脚の椅子より傾きやすくなります。
- 座り心地はどうですか?
- 詰め物はなく、曲げた金属の板が身体を受けます。穴があるため通気はありますが、冬場は冷たさが伝わります。長く座る場合はクッションを載せるとよいでしょう。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 乾いた柔らかい布で拭き、穴の埃は掃除機のブラシ付きノズルや刷毛で取ってください。汚れは薄めた中性洗剤で拭き、水気を残さないようにします。研磨剤は塗装を傷めます。