マラルンガが長く愛される理由

1973年にヴィコ・マジストレッティがカッシーナのためにデザインしたマラルンガは、発表から半世紀以上を経た今日なお、イタリアンデザインを象徴する不朽の名作ソファとして世界中で生産・愛用され続けている。自転車のチェーンを応用した革新的な可動式ヘッドレストにより、ローバックとハイバックを自在に切り替えられるという、マジストレッティの「家族のための温かく居心地の良い場所」という設計意図は、1979年のコンパッソ・ドーロ受賞とMoMA永久コレクション収蔵という最高峰の評価によって裏付けられている。

この購入ガイドでは、マラルンガの正規品の仕様・サイズバリエーション・価格帯から、リプロダクトとの違い、座り心地と体格との相性、レザーとファブリックの経年変化やメンテナンス、正規販売店の情報まで、購入判断に必要なすべての情報を網羅的に解説する。初めての高級ソファとしてマラルンガを検討されている方にも、買い替えやサイズ選びに迷われている方にも、最適な一台を選ぶための確かな指針をお届けしたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

マラルンガの正規品は、イタリアの高級家具メーカーCassina(カッシーナ)社が製造し、日本国内ではカッシーナ・イクスシー(Cassina ixc.)が総代理店として流通を管理している。半世紀以上の歴史のなかで、オリジナル、40周年記念モデル(40/40-S)、マキシ(40 MAXI)、50周年記念モデル(50)と、時代に応じた進化を遂げてきた。以下に、現行モデルの主要スペックを整理する。

正式名称 675 MARALUNGA / マラルンガ
デザイナー ヴィコ・マジストレッティ(Vico Magistretti) / イタリア / 1920–2006
デザイン年 1973年
製造ブランド Cassina(カッシーナ)
製造国 イタリア(40-Sは日本国内生産)
フレーム構造 スチール製チューブラーフレーム、エラスティックウェビング
クッション CFCフリー異密度ポリウレタンフォーム、ポリエステルパッディング
張地 ファブリック(カバーリング仕様:40-S)または レザー(張り込み仕様)。カッシーナ専用輸入革(X・Y・Zランク)も選択可能
脚端(グライド) ABS樹脂(ライトグレー/ベージュ/ブラック)またはアメリカンウォールナット材(無垢)
可動式ヘッドレスト 自転車チェーン応用の内蔵メカニズム(カッシーナ特許)。ローバック⇔ハイバック切替

サイズ・価格一覧(675 MARALUNGA / MARALUNGA 40-S)

1人掛 W970 × D895 × H730〜1030(SH465, AH560)mm / 参考価格 ¥583,000〜(税込)
2人掛 W1620 × D895 × H730〜1030(SH465, AH560)mm / 参考価格 ¥902,000〜(税込)
2人掛ワイド W1890 × D895 × H730〜1030(SH465, AH560)mm / 参考価格 ¥1,034,000〜(税込)
3人掛 W2350 × D895 × H730〜1030(SH465, AH560)mm / 参考価格 ¥1,210,000〜(税込)
3人掛ワイド W2720 × D895 × H730〜1030(SH465, AH560)mm / 参考価格 ¥1,309,000〜(税込)
オットマン W860 × D600 × H490mm / 参考価格 ¥352,000〜(税込)
重量(参考) 約80kg(3人掛・レザー仕様の場合)

上記価格はファブリック仕様の場合の目安であり、レザーの種類・グレードにより大幅に変動する。最上級レザー仕様の2人掛では¥2,090,000(税込)に達する場合もある。また、MARALUNGA 40 MAXI(ワイドサイズ)は従来のサイズより幅が約35%、奥行きが約10%大きく設計されており、1人掛 ¥1,122,000〜、2人掛 ¥1,694,000〜、3人掛 ¥2,134,000〜(いずれも税込参考価格)となる。

正規品とリプロダクトの違い

マラルンガはその圧倒的な知名度と人気ゆえに、国内外で多数のリプロダクト品・模倣品が流通している。外観の類似度が高い製品も見受けられるが、正規品との間には根本的な品質の差異が存在する。ここでは、その主な違いを客観的に整理する。

素材の違い

正規品のフレームには高品質なスチール製チューブラー構造とエラスティックウェビングが採用されており、長年の使用に耐える堅牢性を備えている。クッション材にはCFCフリーの異密度ポリウレタンフォームとポリエステルパッディングが使用され、座面の柔らかさと復元力が高次元で両立されている。レザー仕様には、カッシーナ製品にのみ使用されるX・Y・Zランクの厳選された輸入革が用いられ、しなやかで包み込まれるような肌触りを実現している。リプロダクトでは、フレームの素材や内部構造材のグレード、レザーの品質において正規品と同等の水準を確保することが困難であるとされている。

構造の違い

マラルンガの核心的価値は、自転車のチェーンを応用したカッシーナ特許の可動式ヘッドレスト機構にある。この精密なメカニズムにより、背もたれを折り畳むだけでローバック(H730mm)からハイバック(H1030mm)へとスムーズに切り替えることができ、その状態が安定して保持される。リプロダクトでは、この特許機構を正確に再現することが法的にも技術的にも困難であり、類似の可動機構を搭載していても、その動作の滑らかさ、安定性、耐久性において正規品との差が生じやすい。

ディテールの違い

正規品は50年以上にわたるカッシーナの職人技術の蓄積により、縫製の精度、レザーの端処理、クッションのフィット感、脚端の仕上げなど、あらゆるディテールに高い品質基準が適用されている。MARALUNGA 40では、パイピングによる縁取りステッチが丸みのあるフォルムを美しく強調しており、この繊細なステッチワークは正規品ならではの技術力を象徴している。2024年のモデルでは背もたれの傾斜角度が7度拡大されるなど、継続的な改良が加えられている点も正規品の強みである。

座り心地の違い

マジストレッティが追求した「身体を優しく包み込むような座り心地」は、異密度ポリウレタンフォームの精密な配合、エラスティックウェビングの適切な張力、シート形状の三次元的な設計の総合的な結果として実現されている。正規品に座ると、座面がふわりと程よく沈み込みながらも確かな支持感があり、長時間の着座でも疲労が少ないとされている。リプロダクトではクッション材の密度配合や内部構造の精度において差が生じやすく、初期の座り心地は似ていても、経年での変化に差が出る傾向があるとされている。

価値の違い

正規品にはカッシーナ・イクスシーを通じた充実したアフターサービスが提供される。張地の交換(リアップホルスター)やクッション材の交換、構造部分の修理など、長期にわたって製品のコンディションを維持するためのサポート体制が整っている。MARALUNGA 40-Sのファブリック仕様はカバーリング(着脱可能なカバー)に対応しており、交換用カバーの購入も可能である。ヴィンテージ市場においても、カッシーナ正規品は高い中古相場を維持しており、オークションでは2人掛で20万〜30万円台、3人掛で20万〜80万円台の落札実績がある。

正規品とリプロダクトの比較表

比較項目 正規品(Cassina) リプロダクト一般
フレーム構造 スチール製チューブラーフレーム+エラスティックウェビング 木製フレームまたは簡易スチール構造
クッション材 CFCフリー異密度ポリウレタンフォーム+ポリエステルパッディング 一般的なウレタンフォーム
可動式ヘッドレスト 自転車チェーン応用の特許機構(スムーズ・安定・高耐久) 簡易的な類似機構、または非搭載
レザー品質 カッシーナ専用X・Y・Zランク輸入革、フルグレインレザー 一般的な本革またはPUレザー
張地オプション 豊富なファブリック・レザーから選択可能。カバーリング対応(40-S) 限定的な選択肢
脚端 ABS樹脂(3色)またはアメリカンウォールナット無垢材 プラスチック製
保証・アフターサービス カッシーナ・イクスシーによる修理・張替・カバー交換対応 なし〜限定的
参考価格帯(税込目安) ¥583,000〜¥2,090,000以上(サイズ・張地による) 約¥100,000〜¥300,000
リセールバリュー 高い(ヴィンテージ市場でも安定した評価) 低い

類似商品・競合との比較

マラルンガと同クラスのハイエンドデザイナーズソファのなかから、購入時に比較検討されることの多い名作を取り上げる。

LC2(カッシーナ / ル・コルビュジエ)

1928年にル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによってデザインされた、モダニズムの金字塔。スチールパイプのフレームにクッションが置かれた構造は、マラルンガの一体型フォルムとは対照的である。建築的で知的なたたずまいを求める方に適しているが、マラルンガのような包み込む柔らかさやヘッドレスト可変機能はない。

トーゴ(リーン・ロゼ / ミシェル・デュカロワ)

1973年にマラルンガと同年に発表された、フレームレスの全面ウレタン構造ソファ。身体全体を包み込むような独特の座り心地と、床に近い低座面が特徴である。マラルンガがフォーマルとカジュアルを切り替えられる多機能性を持つのに対し、トーゴは徹底的にリラックスした姿勢に特化している。カジュアルでアーティスティックな空間を志向する方に適している。

A-ソファ(アルフレックス / 保科正デザイン)

日本で1969年に創業したアルフレックスの代表的ソファ。日本の住空間に最適化されたサイズ設計と、モールドウレタンによる快適な座り心地が特徴である。カッシーナと同じイタリアンデザインの系譜にあるが、よりコンパクトで日本の住宅事情に配慮した選択肢として人気が高い。

類似商品との比較表

比較項目 マラルンガ(Cassina) LC2(Cassina) トーゴ(Ligne Roset)
デザイナー ヴィコ・マジストレッティ ル・コルビュジエ他 ミシェル・デュカロワ
デザイン年 1973年 1928年 1973年
構造 スチールフレーム+モールドウレタン一体型 スチールパイプフレーム+独立クッション フレームレス・全面ウレタン
座り心地 包み込む柔らかさ+確かな支持感 しっかりとした座面・直立姿勢向き 身体全体を包む・低姿勢でリラックス
可変機能 あり(ローバック⇔ハイバック) なし なし
デザインの印象 温かみのある有機的フォルム 建築的・知的・モダニズム カジュアル・アーティスティック
参考価格帯(税込目安・2人掛) ¥902,000〜 ¥800,000〜 ¥600,000〜

フォーマルとリラックスの両方に対応できる多機能性と、半世紀を超える信頼の座り心地を求めるならマラルンガ。建築的な美意識とモダニズムの知的な空間を志向するならLC2。徹底的なリラックスとアーティスティックな個性を求めるならトーゴが適している。

使用感と暮らしへの取り入れ方

座り心地の特徴

マラルンガの座り心地は、「包み込まれるような柔らかさ」と「適度な支持感」の絶妙なバランスに特徴がある。座面はふわりと程よく沈み込み、異密度ポリウレタンフォームが体圧を分散しながら身体を優しく受け止める。背もたれをローバック(H730mm)にすれば、肩を自由に動かせるフォーマルな印象となり、会話や食事のシーンに適している。ハイバック(H1030mm)に切り替えれば、頭部までしっかり支えるリラックスポジションとなり、読書やテレビ鑑賞、映画鑑賞に理想的な姿勢が得られる。

座面高465mmは日本の住宅環境にも適した標準的な高さであり、身長155cm〜185cm程度の幅広い体格に対応する。奥行895mmの座面は深く腰掛けるとゆったりとした着座感をもたらし、浅く腰掛ければフォーマルな姿勢でも使用できる。

サイズ選びの指針

1人掛(W970mm)
パーソナルチェアとして書斎やベッドルームに。またはリビングのサブソファとして2人掛・3人掛と組み合わせて。奥行895mmを含め、一畳程度のスペースがあれば設置可能。
2人掛(W1620mm)
マンションのリビングに最適なコンパクトサイズ。2人でゆったり、1人なら足を伸ばしても余裕がある。搬入経路の幅(最低80cm以上)を要確認。
2人掛ワイド(W1890mm)
2人でもゆとりある距離感を保てるサイズ。リビングの主役として十分な存在感がありつつ、3人掛ほどのスペースを必要としない。
3人掛(W2350mm)
ファミリーや来客の多い家庭に。3人での着座はもちろん、ソファでくつろぎながら横になることも可能なサイズ。リビングに十分な広さ(10畳以上推奨)が必要。重量は約80kgに達するため、搬入計画は入念に。
3人掛ワイド(W2720mm)
広いリビングの主役として圧倒的な存在感を発揮するサイズ。ゆとりある生活空間を演出する。設置には12畳以上のリビングが望ましい。

張地選びの指針

ファブリック(カバーリング仕様:MARALUNGA 40-S)
季節や気分に合わせてカバーを交換できる利便性が魅力。洗濯やクリーニングが可能なカバーもあり、小さな子供やペットのいる家庭にも適している。豊富な色・素材のバリエーションから空間に合った表情を選べる。交換用カバーは1人掛用 ¥189,200〜(税込参考価格)。
レザー(張り込み仕様)
経年変化により深みと艶が増す本革の魅力を楽しめる。カッシーナ専用の輸入革は、X・Y・Zの3ランクから選択でき、最上級素材は希少な革を使用したしなやかな仕上げとなる。革の風合いが年月とともに味わいを深めていく過程は、マラルンガとの暮らしならではの贅沢である。

空間別のコーディネート提案

リビング
マラルンガの最も代表的な設置場所。テレビやプロジェクターの正面に配置し、ハイバックポジションで映画鑑賞を楽しむ使い方は、マラルンガならではの醍醐味である。オットマンを組み合わせれば、足を伸ばしたリラックスタイムがさらに充実する。
書斎・読書室
1人掛をパーソナルソファとして設置し、サイドテーブルとフロアランプを添えれば、上質な読書空間が完成する。ハイバック時の頭部サポートが、長時間の読書にも快適な環境をもたらす。
ホームシアタールーム
マラルンガはホームシアター愛好家からも「憧れのソファ」として高い支持を得ている。ハイバックポジションでの映画鑑賞は、専用のシアターシートに匹敵する快適性を提供するとされている。

経年変化とメンテナンス

レザーの経年変化

カッシーナの上質なレザーは、使い込むほどに革の繊維がほぐれて柔らかさが増し、独特の光沢と深みのある色合いへと変化していく。特にセミアニリン仕上げのレザーは、天然皮革ならではの風合いが年月とともに豊かに「育っていく」過程を楽しめる。身体のかたちに馴染んだ座面のシワや、アームレストに刻まれた使用痕もまた、家族の暮らしの記憶として愛着のポイントとなる。

ファブリックの経年変化

ファブリック仕様は、素材によって異なるが、一般的に5〜10年で張地の疲労が現れ始める。MARALUNGA 40-Sのカバーリング仕様であれば、交換用カバーを購入することで、新品同様の外観に復元することが可能である。これは正規品ならではの大きなアドバンテージであり、10年、20年と長く使い続けるための設計思想が反映されている。

日常のメンテナンス方法

レザーのお手入れ
週に1回程度、柔らかい布で乾拭きし、ホコリを除去する。月に1回程度、レザー専用クリーナーで汚れを落とし、レザー用保湿クリームを薄く塗布して革の乾燥を防ぐ。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所への設置は、革の乾燥・退色の原因となるため避けることが望ましい。
ファブリックのお手入れ
定期的に掃除機で表面のホコリやゴミを吸い取る。液体をこぼした場合は速やかに吸い取り、シミになる前に対処する。カバーリング仕様の場合、素材に応じて洗濯またはドライクリーニングが可能。
クッション
定期的にクッションの向きを変え(可能な場合)、偏った沈み込みを防ぐ。長期間同じ位置に座り続けると特定箇所のヘタリが進みやすいため、座る位置を意識的に変えることが望ましい。
可動式ヘッドレスト
内蔵されたチェーン機構は基本的にメンテナンスフリーであるが、動作に異常を感じた場合はカッシーナ・イクスシーのカスタマーサービスに相談することを推奨する。

修理・張替・パーツ対応

カッシーナ・イクスシーでは、正規品に対する包括的なアフターサービスを提供している。レザーやファブリックの張替(リアップホルスター)、クッション材の交換、フレーム部分の修理など、長期にわたって製品のコンディションを維持するためのサポート体制が整っている。張替費用は張地のグレードやサイズにより異なるが、大掛かりな修繕であっても正規品であれば対応が可能であり、一代限りではなく次の世代へと引き継ぐことのできるソファとしての価値がここにある。

どこで買うか:正規販売店と購入方法

国内正規販売ルート

マラルンガの正規品は、日本総代理店であるカッシーナ・イクスシー(Cassina ixc.)の直営店舗および認定ディーラーにて購入が可能である。受注生産品(オーダー品)であるため、張地の素材・色、脚端の仕上げなどをカスタマイズして注文できる。主な購入ルートは以下のとおりである。

カッシーナ・イクスシー直営店
青山本店をはじめとする直営店舗では、マラルンガを含むカッシーナの主要製品を展示・販売している。専門スタッフによる張地選びのアドバイスやサイズ相談が受けられるほか、3ヶ月ごとに模様替えが行われる店内で最新のスタイリングを体験できる。
カッシーナ・イクスシー公式オンラインストア
cassina-ixc.jpの公式オンラインストアでは、マラルンガ全ラインナップの受注を受け付けている。張地やカラーの選択はオンラインでも可能だが、高額な製品であるため、可能であれば実物を確認したうえでの購入が望ましい。
正規販売店・インテリアショップ
大塚家具、リビングハウス、IL DESIGN(イル デザイン)など、カッシーナ・イクスシーの認定を受けた正規販売店でも購入可能。IL DESIGNのような並行輸入に対応する販売店では、ヨーロッパ現地の正規代理店を通じた輸入により、国内定価との価格差を抑えた購入が可能な場合もある。

中古・ヴィンテージ市場

マラルンガの中古品は、Yahoo!オークション、メルカリ、中古デザイナーズ家具専門店などで比較的活発に流通している。落札相場は2人掛で20万〜30万円台、3人掛で20万〜80万円台が一般的であるが、状態やレザーのグレードにより大きく変動する。中古品の購入を検討する際は、正規品であることの確認(カッシーナ製品固有のタグやシリアルナンバーの有無)、レザーやファブリックの劣化状態、ヘッドレスト可動機構の動作確認、クッション材のヘタリ具合、フレームの歪みや異音の有無を必ず確認すること。また、非正規の修理や張替が行われた製品はオリジナルの価値が低下している場合がある。

購入時チェックリスト

  • 正規品であることの確認(カッシーナ・イクスシーの直営店または認定ディーラーからの購入か)
  • モデルの選択(オリジナル/40-S/40 MAXI。用途・予算・デザインの好みに応じて)
  • サイズの選択(1人掛〜3人掛ワイド。設置するリビングの広さ、使用人数に応じて)
  • 張地の選択(ファブリック or レザー。素材ランク・色・カバーリング対応の有無を確認)
  • 脚端の選択(ABS樹脂3色 or アメリカンウォールナット無垢材。床材との相性を考慮)
  • 設置場所の実測(ソファ寸法+周囲の動線スペースを確保)
  • 搬入経路の確認(玄関・廊下・エレベーターの寸法。3人掛は特に要注意。吊り上げの要否)
  • 納期の確認(受注生産のため1〜2ヶ月程度。輸入品はさらに長期の場合あり)
  • 配送・設置費用の確認(大型ソファの専門配送となるため、別途費用が発生する場合あり)
  • 保証・アフターサービス内容の確認

配送・設置に関する注意事項

マラルンガは3人掛で約80kgに達する重量物であり、専門の配送業者による搬入・設置が必要となる。特に集合住宅の場合、エレベーターのサイズ(内寸の幅・奥行・高さ)と玄関・廊下の幅を事前に実測し、搬入の可否を確認しておくことが極めて重要である。搬入が困難な場合は、クレーンによる吊り上げ搬入が必要となり、別途費用が発生する。購入前にカッシーナ・イクスシーまたは販売店に搬入経路の相談を行うことを強く推奨する。

コーディネート事例

イタリアン・モダン・スタイル

マラルンガをホワイトまたはクリーム系のレザーで仕立て、カッシーナのガラステーブルやフロアランプと組み合わせる、正統派イタリアンモダンの空間。大理石調のフロアやシンプルな白い壁面を背景に、マラルンガの有機的なフォルムが彫刻のような存在感を放つ。ペルシャ絨毯やモダンアートをアクセントに添えて、洗練された大人のリビングを演出する。

ミッドセンチュリー・ミックス・スタイル

マラルンガをキャメルやコニャック系のレザーで仕立て、北欧ヴィンテージのサイドテーブルやフロアランプ、イームズのラウンジチェアなどと大胆にミックスする。1970年代のマラルンガが持つレトロモダンな雰囲気と、ミッドセンチュリーの名作家具が共鳴し、温かみと個性に満ちた空間が生まれる。ウッドフロアとの相性が抜群である。

コンテンポラリー・ジャパニーズ・スタイル

マラルンガをグレーやチャコール系のファブリックで仕立て、日本の住空間に馴染むモダンなコーディネートに。天然木のローテーブル、和紙の照明、グリーンの観葉植物を組み合わせ、落ち着きのある現代的な和洋折衷空間を創出する。MARALUNGA 40-Sのカバーリング仕様であれば、季節に応じたファブリックの衣替えも楽しめる。

広さ別の配置ガイド

6〜8畳のリビング
1人掛または2人掛が適切。壁面に寄せて配置し、動線を確保する。コンパクトなサイドテーブルとの組み合わせが効果的。
10〜12畳のリビング
2人掛ワイドまたは3人掛が主役となる。ソファの正面にテレビやプロジェクタースクリーンを配置し、背面にはある程度の余白を設けることで空間に奥行きを持たせる。1人掛をL字に配置するレイアウトも可能。
15畳以上の広いリビング
3人掛ワイドを空間の中央に配置するアイランドレイアウトも映える。1人掛+オットマンを対面に置いたコの字型配置も、家族やゲストが集う場にふさわしい。MARALUNGA 40 MAXIであれば、広い空間にも負けない存在感を発揮する。

よくある質問

正規品の価格はどのくらいですか?
マラルンガの正規品は、サイズと張地により大きく異なります。ファブリック仕様の場合、1人掛が税込約¥583,000〜、2人掛が約¥902,000〜、3人掛が約¥1,210,000〜が目安となります。レザー仕様は革のグレードにより価格が上昇し、最上級レザーの2人掛では¥2,090,000(税込)に達する場合もあります。オットマンは約¥352,000〜(税込)です。最新の価格はカッシーナ・イクスシーの直営店または公式オンラインストアにてご確認ください。
どこで購入できますか?
カッシーナ・イクスシーの直営店(青山本店ほか)、公式オンラインストア(cassina-ixc.jp)、および認定正規販売店で購入可能です。受注生産品のため、張地の素材・色、脚端の仕上げなどをカスタマイズして注文できます。
実物を確認できる場所はありますか?
カッシーナ・イクスシーの青山本店をはじめとする直営店舗で実物の展示を行っています。展示されているモデルやカラーは時期により異なりますので、来店前にお問い合わせください。座り心地はソファ選びにおいて最も重要な要素の一つですので、可能な限り実物に座って体感されることをお勧めします。
納期はどのくらいですか?
マラルンガは受注生産品のため、国内生産モデル(40-S)で1〜2ヶ月程度、輸入モデル(オリジナル、40 MAXI等)ではさらに長期の納期となる場合があります。張地やオプションの選択によっても納期は変動します。お急ぎの場合は、購入前に販売店に納期をご確認ください。
ファブリックとレザー、どちらを選ぶべきですか?
生活スタイルや価値観によって最適な選択が異なります。小さな子供やペットがいる家庭、季節ごとに雰囲気を変えたい方には、カバーの交換が可能なMARALUNGA 40-Sのファブリック(カバーリング仕様)が適しています。経年変化による革の味わいを楽しみたい方、高級感を重視する方にはレザー仕様が適しています。いずれの場合も、実物のサンプルを手に取って質感を確認されることをお勧めします。
マラルンガのメンテナンスは大変ですか?
日常のお手入れは、レザーの場合は週1回程度の乾拭きと月1回程度のレザークリーム塗布、ファブリックの場合は定期的な掃除機がけが基本です。カッシーナ・イクスシーではプロフェッショナルなアフターサービスとして、張替やクッション材交換にも対応しており、長期にわたって良好なコンディションを維持できます。
リプロダクトでも十分な品質は得られますか?
マラルンガの核心的価値は、カッシーナ特許の可動式ヘッドレスト機構、異密度ポリウレタンフォームによる座り心地、そして50年以上にわたる品質管理のノウハウにあります。これらを完全に再現したリプロダクトは存在しないとされています。予算に制約がある場合、リプロダクトも一つの選択肢ではありますが、可動機構の耐久性やクッション材の経年変化に差が生じる可能性があることは考慮すべき点です。
他に検討すべき名作ソファはありますか?
カッシーナの製品ではLC2(ル・コルビュジエ)やCAB(マリオ・ベリーニ)も名高いデザインです。同価格帯の他ブランドでは、リーン・ロゼのトーゴ(ミシェル・デュカロワ)、B&Bイタリアのチャールズ(アントニオ・チッテリオ)、アルフレックスのAソファなども比較検討に値する名作です。各ソファの詳細はソファ一覧ページをご覧ください。