このページについて
レ・ザルク チェアは、シャルロット・ペリアンがフランスのスキーリゾート「レ・ザルク」のために選んだ食堂の椅子である。クロームめっきの鋼管のフレームに、革の座面と背もたれを組み合わせる。現在は生産されておらず、入手は中古に限られる。
このページでは、中古で選ぶ際の確認箇所、革とめっきの経年変化、手入れを扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
シャルロット・ペリアンの設計思想や経歴について詳しくはシャルロット・ペリアン プロフィールページをご覧ください。
レ・ザルク チェアのデザインストーリーについて詳しくはレ・ザルク チェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
現行の製品はなく、メーカーの仕様書や価格表もない。製造元を示す一次資料は確認できず、中古の販売店ではイタリアのダル・ヴェラ(Dal Vera)製と表記されることが多い。
| 正式名称 | Les Arcs Chair(レ・ザルクのダイニングチェア) |
|---|---|
| 素材 | クロームめっきの鋼管、革 |
| 寸法 | メーカーの公表値はない。購入時は個体の実寸を確かめる |
| 現行生産 | なし。入手は中古に限られる |
類似商品・競合との比較
同じペリアンの設計で現行品として買えるものには、カッシーナが製造する7 フォートゥイユ・トゥルナンがある。金属のフレームの食堂椅子ではナガサキチェアもある。レ・ザルク チェアは新品では手に入らず、メーカーの修理も受けられない点が現行品と異なる。
使用感と設置条件
座面と背もたれは厚みのある革をフレームに留めたもので、詰め物はない。革は使い込むほど柔らかくなり、座る位置の形に沿う。中古の個体はすでに前の使用者の座り方が反映されている。
製造時期や製造元が個体ごとに明らかでないため、複数脚を揃えるときは、寸法と革の色が揃っているかを個体ごとに確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
革は使用と日光で色が濃くなり、艶が出る。乾燥すると硬くなり、折れた箇所からひび割れる。座る位置が偏ると、その箇所から伸びる。
クロームめっきは湿気の多い環境で点錆が出る。脚の先端と接合部に出やすい。
日常の手入れ
- 革
- 乾いた柔らかい布で埃を払う。水に濡れると染みになるため、濡れたらすぐに拭き取る。
- めっき
- 乾いた布で拭き、水気を残さない。研磨剤はめっきを傷める。
- 革の留め具
- 革を留めるストラップと金具が緩むと、革の位置がずれて負担が偏る。ときどき確かめる。
修理
生産が終わっているため、メーカーによる修理は受けられない。革が切れた場合は張り替えになり、革製品や家具の張り替えを扱う工房に相談することになる。
どこで買うか
中古で探す
入手先はヴィンテージ家具の販売店やオークションになる。製造元の表示がない個体も多く、来歴の説明は販売店によって異なる。
状態の確認
確認する箇所は、革のひび割れ・切れ・伸び、めっきの点錆(とくに脚の先端と接合部)、ストラップと金具の緩み、フレームの曲がりである。革が張り替えられている場合は、その旨と時期を販売店に確かめる。
購入前チェックリスト
- 個体の実寸(複数脚なら寸法が揃うか)
- 革のひび割れ・切れ・伸び
- 革が当初のものか、張り替えたものか
- めっきの点錆(脚の先端と接合部)
- ストラップと金具の緩み、フレームの曲がり
- メーカーの修理が受けられないこと
よくある質問
- 現在も新品で購入できますか?
- 生産されておらず、入手はヴィンテージ家具の販売店やオークションなど中古に限られます。メーカーの公表価格もありません。
- 製造元はどこですか?
- 製造元を示す一次資料は確認できませんでした。中古の販売店ではイタリアのダル・ヴェラ製と表記されることが多いですが、個体に製造元の表示があるとは限りません。
- 寸法はどのくらいですか?
- 現行品ではないため、メーカーの公表値はありません。製造時期や製造元が個体ごとに明らかでないため、購入時は個体の実寸をお確かめください。複数脚を揃える場合は寸法と革の色が揃っているかもご確認ください。
- 中古で確認すべき箇所はどこですか?
- 革のひび割れ・切れ・伸び、めっきの点錆(とくに脚の先端と接合部)、ストラップと金具の緩み、フレームの曲がりです。革が張り替えられている場合は、その旨と時期を販売店にご確認ください。
- 座り心地はどうですか?
- 厚みのある革をフレームに留めた構造で、詰め物はありません。革は使い込むほど柔らかくなり、座る位置の形に沿います。
- 革が切れたら修理できますか?
- 生産が終わっているため、メーカーによる修理は受けられません。張り替えになるため、革製品や家具の張り替えを扱う工房にご相談ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 革は乾いた柔らかい布で埃を払い、濡れたらすぐに拭き取ってください。めっきは乾いた布で拭いて水気を残さず、研磨剤は使わないでください。