概要
フローレンス・ノル ダイニングテーブルは、フローレンス・ノルが1961年に設計したテーブルである。溶接したスチールのフレームに、大理石や木材の天板を載せる。ノルが製造している。
特徴・コンセプト
同じノルのチューリップテーブルが一本の支柱と円形のベースで支えるのに対し、こちらは四角い枠を組んで支える。直線で構成するため、複数を並べたときに端がそろう。
天板と枠
天板の厚みは約16mmに統一される。大理石は厚みがあるほど重くなるため、薄く保てば同じ寸法でも扱える重量に収まる。フレームは溶接した角形のスチールチューブで構成され、脚は中実のスチールバーを継手で水平レールに接続する。
素材へのこだわり
天板には複数の天然大理石が用意される。大理石は多孔質のため液体が染み込むが、透明なコーティングを施せば表面で留まる。デスクとして展開される仕様では、木材の突板やラミネートも選べる。
脚の断面
脚は床へ向かってわずかに細くなる。同じ太さのまま通せば加工は単純だが、絞ることで下端が軽く見える。
エピソード
フローレンス・ノルは、仕事に必要な家具がなかったから自分で設計したのだと語っている。室内の構成を担う立場から、不足する品目を補うという進め方にあたる。
この設計はもともと執務用のデスクとして構想された。天板の高さと脚の位置が食卓としても成立するため、後にダイニングテーブルとしても展開された。
評価と影響
同じノルではチューリップチェアやプラットナー アームチェアが彫刻的な輪郭をとる。フローレンス・ノルのテーブルは直線で構成し、それらの椅子と組み合わせたときに互いの形が競合しないようにしている。
mv.lookup による4館照合では、MoMAにフローレンス・ノルの別作品(Coffee Table 25.1997、Credenza 1270.2018)とMetのTable No. 304(1987.373a, b)が収蔵されているが、本テーブル自体の収蔵は確認できていない。
フローレンス・ノルの設計思想や経歴について詳しくはフローレンス・ノルプロフィールページをご覧ください。
ノルの歴史や他の製品について詳しくはノルブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | Florence Knoll Dining Table(フローレンス・ノル ダイニングテーブル) |
|---|---|
| デザイナー | Florence Knoll(フローレンス・ノル) |
| 国籍 | アメリカ |
| デザイン年 | 1961年 |
| ブランド | Knoll(ノル) |
| サイズ展開(長方形) | 60"×36" / 78.75"×35.5" / 94.5"×39.5" |
| サイズ展開(正方形) | 55"×55" |
| 高さ | 約72cm(28.375インチ) |
| 天板厚 | 約16mm(5/8インチ) |
| 天板素材 | 天然大理石(カラカッタ、アラベスカート、カラーラ、グリジオ・マルキーナ等)。ポリッシュまたはサテン仕上げ |
| フレーム | 溶接スクエアスチールチューブ、ソリッドスチールバー脚部、ポリッシュクローム仕上げ |
| 認証 | GREENGUARD Indoor Air Quality Certified |
| 正規品刻印 | フローレンス・ノルのサイン+KnollStudioロゴ(ベースフレームに刻印) |