このページについて
チーフテンチェアは、フィン・ユールが1949年に設計した革張りの安楽椅子である。現在はワンコレクション社のブランド、ハウス・オブ・フィン・ユールが2002年から製造している。
このページでは、正規品の仕様、樹種と革の選択、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
フィン・ユールの設計思想や経歴について詳しくはフィン・ユール プロフィールページをご覧ください。
チーフテンチェアのデザインストーリーについて詳しくはチーフテンチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
木のフレームが荷重を受け、座面と背もたれをそこに取り付ける構成で、フレームが外から見える。公式サイトによれば、フレームは熟練の家具職人がつくり、革張りはデンマークで手作業で行う。
| 型番 | FJ 4900 |
|---|---|
| フレーム | ウォールナットまたはオーク。公式サイトで選べる仕上げはウォールナット、オーク ダークオイル、オーク クリアオイル |
| 張地 | 革のみ。公式サイトには Vegetal、Elegance、Imperia の各革で張った例が掲載されている |
| 重量 | 20kg(公式の製品シート) |
| 関連製品 | 同じ意匠のフットスツール(Chieftain Footstool)がある |
| 価格 | 公式サイトに価格の掲載はない(2026年10月時点)。取扱店に問い合わせる |
寸法と設置
幅は1メートルあり、公式サイトも大きな寸法をこの椅子の特徴に挙げている。座面は低く、背もたれは後ろに傾くため、深く腰を下ろす姿勢になる。立ち上がりの動作は事前に確かめておきたい。
脚は木で、床には木が直接触れる。床材によっては保護材を用いる。
樹種と革の選択
フレームが外から見えるため、樹種と革の色の組み合わせで印象が決まる。ウォールナットは濃い色、オークはダークオイルとクリアオイルで色味が分かれる。
革は種類によって手入れの方法が違う。未処理のVegetalは染みが付きやすく、公式の手入れ案内でも、染みは経年でなじむものとして受け入れる前提で書かれている。
受注生産のため、組み合わせを決めてから製作に入る。納期は取扱店に確認する。
同じ設計者・同種の椅子との比較
| 比較項目 | チーフテンチェア | No.53 チェア | PK9 チェア(チューリップチェア) |
|---|---|---|---|
| フレーム・脚 | ウォールナットまたはオーク(外から見える) | ウォールナットまたはオーク(外から見える) | ステンレスのスプリングスチール3枚 |
| 張地 | 革 | 革または布 | 革 |
| 幅 | 1,000mm | 710mm | 580mm |
| 重量 | 20kg | 13kg | 9kg |
No.53チェアは同じ「フレームが座と背を支える」構成を、より細い部材と小さな寸法でまとめた椅子である。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
無垢材は日光、温度、湿度の影響を受ける。ストーブや暖房器具の近く、長時間の直射日光、湿度が大きく変わる部屋は、乾燥と割れの原因になる。
革も日光と熱で乾き、色があせる。色落ちする衣類(新しいジーンズなど)から革に色が移ることがある。
日常の手入れ
ハウス・オブ・フィン・ユールの手入れの案内は次のとおりである。
- 木部
- 乾いた柔らかい布で拭く。軽い汚れは、湯冷ましで固く絞った布で拭く。こぼした液体はすぐに拭き取る。表面が乾いて見えたら、元と同じ種類のオイルを薄く塗る(年1〜2回まで)。オイルを含んだ布は自然発火することがあるため、水を入れた密閉容器で保管して処分する。
- 革(Vegetal)
- 乾いた柔らかい布で拭く。赤ワインなどをこぼした場合は、染みの部分だけでなく革全体を湯冷ましで湿らせて乾かす。保護には無着色の革用グリースか蜜蝋を使う。
- 革(アニリン)
- 乾いた柔らかい布で拭き、こぼした液体はすぐに拭き取る。必要に応じて、その革の種類に合ったクリーナーやクリームを使う。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトに国別の取扱店一覧を載せている。日本の欄には東京、京都、大阪、名古屋、福岡など各地の21件が並ぶ(2026年10月時点)。価格と納期は取扱店に問い合わせる。
中古の流通
1949年当初の製作と2002年以降の製品とでは製作者が違う。確認する箇所は、革の乾燥とひび、詰め物の沈み、フレームの接合部の緩み、木部の割れである。
購入前チェックリスト
- 置き場所と搬入経路(幅1,000mm、重量20kg)
- 座面の低さと立ち上がりの動作
- 樹種(ウォールナット/オーク2種の仕上げ)と革の種類・色
- 革の種類ごとの手入れの違い
- 受注生産の納期
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ハウス・オブ・フィン・ユールの公式サイトには価格の掲載がありません(2026年10月時点)。樹種と革の種類で価格が変わるため、取扱店にお問い合わせください。
- 日本ではどこで購入できますか?
- 公式サイトの取扱店一覧に、日本の取扱店が21件掲載されています(2026年10月時点)。東京、京都、大阪、名古屋、福岡など各地にあります。
- 重さはどのくらいですか?
- 公式の製品シートでは20kgです。幅も1,000mmあるため、搬入経路を事前に測っておいてください。
- 樹種と革は選べますか?
- フレームはウォールナット、オーク ダークオイル、オーク クリアオイルから選べます。張地は革のみで、公式サイトには Vegetal、Elegance、Imperia の各革で張った例が掲載されています。
- 布で張ることはできますか?
- 公式の仕様では張地は革のみです。布張りの選択肢は掲載されていません。
- 現在はどこが製造していますか?
- ワンコレクション社のブランドであるハウス・オブ・フィン・ユールが2002年から製造しています。革張りはデンマークで手作業で行われます。
- フットスツールはありますか?
- 同じ意匠のチーフテン フットスツールが公式のコレクションにあります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた柔らかい布で拭き、乾いて見えたら元と同じ種類のオイルを薄く塗ります(年1〜2回まで)。革は乾いた柔らかい布で拭き、種類に合った手入れ剤を使ってください。暖房器具の近くと長時間の直射日光は避けてください。